タンカーのダブルハル化
当社は、タンカーの座礁や衝突による原油、プロダクト、ケミカル等の貨物流出を防止すべく、ダブルハル(二重船殻)構造のタンカーの整備を進め、全船でダブルハル化を完了しています。
燃料タンクのダブルハル化
あらゆる船舶で運航のために燃料油を搭載していますので、タンカーと同様、万一の事故の場合に燃料油が海洋へ流出するリスクを軽減するために、燃料タンクの二重船殻構造化を進めています。2010年8月以降の竣工船については、全ての船舶で燃料タンクのダブルハル化(ないしそれに準じた措置)を行っています。


船内廃棄物処理について
船員の生活の場でもある船内では、一般家庭と同様の廃棄物が発生します。当社運航船では「MARPOL条約」に基づき、船内廃棄物の分別回収・貯蔵・処分を規定した「船内廃棄物管理計画」を策定し、「廃棄物管理者」の指揮のもと、全乗組員に周知徹底が図られています。船内食物くずやその他の海洋環境に影響しない廃棄物は細かく粉砕して定められた海域で処分する一方で、プラスチック類はそのまま陸揚げする等適切に処理しています。
廃油の適正処理
船舶の燃料油には不純物が多く含まれていますので、エンジン等での使用にあたっては、水分や不純物を取り除くための前処理を行っています。前処理で発生した水分や不純物を含んだ不要な油(廃油)は、専用タンクで加熱して水分を除去した後、環境規制に適合した焼却処理をしています。
ビルジの適正処理
船舶の機関室では、海水系の配管や各機器からの漏洩、あるいは作業に伴ってビルジ(油分等を含む汚水)が発生します。当社では、このビルジをその発生源に遡って油分の有無に応じて3つに分類して回収・処理する「ビルジ発生源分離方式」システムを導入し、適正処理を行っています。
船舶の解撤時の環境への配慮
老朽化した船舶は、安全運航対策上、また海洋環境保全の観点からも、解撤(スクラップ)を行う必要があります。しかしながら、アジアの一部の国々では解撤時の労働者の安全・衛生や環境対策が疎かであるとして問題になっていました。このため当社は、解撤を前提として売船を行う際には、解撤ヤードがISO14001(もしくはそれに準じた環境マネジメント)に準拠した環境対策を実施しているか、解撤の方法・手順が環境・労働安全に十分配慮しているか等の点を確認しています。国際社会においても、IMOで2009年5月に「シップリサイクル条約」が採択され、発効に向けて批准が進んでいます。この条約は、これが定める有害物質の搭載・使用を禁止・制限するとともに、船舶に含有される有害物質の量や所在を記載したインベントリ(一覧表)を作成・更新し、最終的に船舶リサイクル施設に引き渡すこと等を求めています。当社は、いち早くインベントリ作成への取り組みを開始するとともに、2010年には社内の関連部署から構成されるタスクフォースを立ち上げ、条約の周知徹底の他、解撤施設の実地調査結果の情報共有等を行っています。
