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安全一斉総点検を実施 
当社安全・品質基準及び環境保全の理念と方針に基づき実施状況を点検

2006年02月16日

船舶の安全運航・貨物の安定輸送の向上を目指し、当社は本日から運航船舶と船舶管理会社・傭船船主を対象に「安全一斉総点検」を開始します。この総点検は、1995年の開始以来毎年継続しており、その成果を生かして、当社運航船の安全管理強化を図ってきました。

  • 目的と体制

    • 目的:
      当社の「船舶の安全運航」と「環境の保全」の方針を念頭に置いた、輸送サービスの品質の維持と向上
    • 体制:

      (1)当社では、船舶の安全運航・貨物の安定輸送の維持・強化を最重要課題の一つとして位置付け、社長を委員長とする「安全運航対策委員会」を設置して常時監視する体制を採っている。本総点検も同委員会を主体として実施。

      (2)本社スタッフが運航船舶と船舶管理会社・傭船船主を訪問し、設定した重要点検項目に従い現場調査を行い、問題点の改善につなげる。

  • 実施期間
    2006年2月16日から4月15日までの2カ月間
  • 重要点検項目

    • 当社マニュアル・指針
      各種マニュアル・指針などの当社の方針を示す文書が、船舶管理会社や傭船船主に確実に行き渡っているかどうか。
    • 大気汚染防止
      昨年5月に発効したMARPOL条約附属書Ⅵ(*注)の要件に従い、実施事項が実行されているかどうか。
    • ポートステートコントロール検査項目など
      当社独自の通常検査で多かった指摘事項、および米国や豪州の検査当局によるポートステートコントロールの年次報告で上位を占めた指摘事項の現状調査。
    • 機関トラブル防止
      当社が統計的に解析した、機関で問題点のある個所の現状と、機関室内作業環境の調査。
    • 人身事故防止
      事故事例を教訓に策定した人身事故防止対策が適切に実行されているかどうか。
    • 環境保全の徹底
      当社品質管理システムおよび国際標準規格(環境)に基づく環境保全活動の実施状況。

      *MARPOL条約附属書VI: MARPOL条約とは、一般的に1973年の船舶による汚染防止のための国際条約に関する1978年の議定書のことを言う。1997年9月に大気汚染の防止に関するMARPOL条約の議定書(附属書Ⅵ)が採択(2005年5月発効)されている。

  • 実施要領

    • 当社の海技員が運航船舶・船舶管理会社および傭船船主を訪問調査し、現状を把握。
    • 当社運航船の船舶管理会社に対し改善を指導するほか、必要に応じて傭船船主に助言を申し入れる。具体的な実施方法は以下の通り。

      (1)運航船舶の検船
      通常の検船(船舶の点検)業務と併せて実施。重要点検項目に則した総点検用のチェックリストを策定し点検を実施。

      (2)船舶管理会社および傭船船主に対する指導
      日々の検船データや事故データの解析結果を踏まえ、あらかじめ各社の問題点や傾向を把握した上で国内外の船舶管理会社及び傭船船主を訪問。
      各社の船舶管理方針や具体的な状況を改めて確認し、必要に応じて改善指導・助言を行い、安全運航に関する当社方針の周知・徹底を図る。