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コンテナ船"MOL INITIATIVE"火災の件

2006年04月04日

当社が運航するコンテナ船"MOL INITIATIVE"(エム オー エル イニシアティブ)にて、4月3日(月) 北海道沖で機関室火災が発生しました。4日(火)正午前、煙が居住区に充満するに至り、乗組員26名全員が本船より無事退避しました。本船の乗組員に死傷者はありません。 現在のところ燃料油等の流出はありません。

1.概要
日本時間4月3日(月)午前5時23分頃、根室の南方約45キロメートル(北緯42度51.7分、東経145度55.7分)の海上で、米国オークランド港から東京港に向けて航行中のコンテナ船"MOL INITIATIVE"の機関室で火災警報が作動しました。機関室内は煙が充満して消火器による消火は困難と判断し、直ちに炭酸ガスを機関室に投入し、密閉消火を実施しました。一旦は鎮火の方向に向かい、4日(火)午前中までは小康状態を保ちましたが、4日(火)午前11時30分頃、本船居住区に煙が充満する事態となりました。乗組員の安全を最優先し、第一管区海上保安本部に乗組員の救助を要請しました。3日から、本船近くで警備に当たっていた巡視船のヘリコプターにより、4日午後4時40分、乗組員は全員無事に救出されました。

2.対応
現在、第一管区海上保安本部の巡視船が、本船の監視、船体冷却活動を続行中です。当社手配の消防設備を有するタグボートが今夜、および救助船は明朝、現場に到着予定であり、到着次第、現場の状況を精査し、今後の対応を決定する予定です。
本社内に、社長芦田昭充を本部長とする重大海難対策本部を設置しました。

3.事故原因
現在調査中です。

本船MOL INITIATIVEの概要
総トン数:50,030 トン
船種:コンテナ船
建造年月:1988年4月
船籍:パナマ
乗組員:ロシア人7名、ウクライナ人3名、フィリピン人16名、合計26名
航路:アジアと北米、ヨーロッパを結ぶ定期航路に投入。寄港地は以下のとおりです。
ヨーロッパ(ロッテルダム、ブレーメルハーフェン、フェリックストウ)
北米(ニューヨーク、ノーフォーク、チャールストン、パナマ、ロサンゼルス、オークランド)
アジア(東京、神戸、チーワン(深セン)、香港、高雄、釜山)