2006年05月19日
外務省賓客として来日中のコフィー・アナン国連事務総長は「国連グローバル・コンパクト(Global Compact)」(以下GC)に参加する日本の企業経営者と18日朝に意見交換を行い、当社から取締役専務執行役員・原田英博が出席しました。
昨日の会議ではアナン事務総長から「今後、より多くの日本企業・団体がGCの原則を支持し、この取り組みへ参加することを期待する」との発言がありました。
アナン事務総長が1999年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で自ら提唱した取り組みで、グローバリゼーションによる負の影響を軽減するため、企業に「地球市民としての責務を果たすこと」を呼びかけている。具体的にはGC参加企業に「人権、労働、環境、腐敗防止」の4分野にわたる10原則を支持・実践する事を求めている。これまでに世界70数ヵ国で約3,000の企業や団体が呼びかけに応じており、日本からは44社と1都市が参加(2006年5月現在)。商船三井も趣旨に賛同し2005年3月に参加。
アナン事務総長の期待を受けて、今後ともGCの10原則を支持・実践するとともに、以下の取り組みを進めることで、当社は企業の社会的責任を果たしていきます。
当社はグループ企業理念に「世界経済の発展に貢献すること」「社会規範と企業倫理に則った透明性の高い経営を行うこと」「安全運航を徹底し海洋・地球環境の保全に勤めること」を掲げ、具現化に力を傾注。
【ご参考】グローバル・コンパクトの10原則
人権 | 原則1. | 企業はその影響の及ぶ範囲内で国際的に宣言されている人権の擁護を支持し、尊重する。 |
原則2. | 人権侵害に加担しない。 | |
労働 | 原則3. | 組合結成の自由と団体交渉の権利を実効あるものにする。 |
原則4. | あらゆる形態の強制労働を排除する。 | |
原則5. | 児童労働を実効的に排除する。 | |
原則6. | 雇用と職業に関する差別を撤廃する。 | |
環境 | 原則7. | 環境問題の予防的なアプローチを支持する。 |
原則8. | 環境に関して一層の責任を担うためのイニシアチブをとる。 | |
原則9. | 環境にやさしい技術の開発と普及を促進する。 | |
腐敗防止 | 原則10. | 強要と賄賂を含むあらゆる形態の腐敗を防止するために取り組む。 |