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原油タンカー"BRIGHT ARTEMIS"海難事故の件(No.5)

2006年09月01日

当社は8月31日、流出油の状況を追跡監視する航空調査を実施しました。チャーター機に搭乗して観察した油防除専門家からは「油膜は確実に薄くなっており、近隣の島に大量の油が漂着する可能性は低い」との報告を受けました。油分の蒸発・分解・拡散が今後さらに進行すると考えられるものの、現在までの速度で油膜が東南東に漂流すれば、油分をわずかに含んだ流出油の残りかすが9月10日ごろにGREAT NICOBAR島(グレート ニコバル島=ニコバル諸島南部/インド)の沿岸へ接近または漂着する可能性も残っています。

こうした場合に備えて8月31日、油防除資機材を搭載した小型作業船3隻をシンガポールから現地海域へ向けて出港させました。到着予定は9月5日で、油膜の動きなどを見定めながら、必要な場合にはインド沿岸警備隊の指導の下に防除策を実施する予定です。

当社同様に現場海域で監視飛行を行っているインド沿岸警備隊と緊密に連絡調整を行うため、当社グループ船舶管理会社のインド人監督(船長)を、8月30日にアンダマン・ニコバル諸島の中心都市 Port Blair(ポートブレア)へ派遣しました。

【参考】31日の航空調査で油膜を認めた範囲
 油膜は、北緯7度26分・東経91度47分付近を北東端とし、南西方向に長さ約10マイル(18.5km)・幅約2マイル(3.7km)の範囲に点在しています。