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新「船上トレーニング・評価システム」を導入

2007年04月26日

当社はこのほど「当社運航船に乗船する船員の研修受講履歴および勤務評価データなどを電子ファイル化し、世界中の拠点で管理できるシステムの構築」を決定しました。順次、当社管理船約300隻に適用します。
ソフトウェアに組み込まれたトレーニングシステムにより、当社船員は乗船中・休暇中いずれの折にも自らの計画・職務に応じた研修を受けることが可能です。 ソフトウェアを必要に応じて追加導入できるようになっており、当社は新システムによって乗組員のレベルアップを行い、安全運航のさらなる徹底を図って参ります。

*コンピュータを使用したトレーニングはCBT(コンピュータベーストレーニング)またはE-Learning (イーラーニング)と呼ばれ、MOL Training Matrix(=注1)に従い、船員の職位に応じた研修、自習システムが可能なことから、遠隔地に散在する船員への各種教育の有効な手段として認められている。
新システムのベースとして当社は、データ管理システム “STS (Seagull Training System)”(Seagull社製)を採用する。同社のCBTは、世界で約5,000隻の船に導入実績がある。
今回当社が導入するソフトウェアには、トレーニング管理・記録ソフト、CBTプログラム、および当社独自の技能要件(MOL RankSTEP=注2)、各研修所で実施する研修、ビデオプログラムなどを組み込む。

世界各地の船舶管理会社・配乗会社および当社トレーニングセンターには、上記ソフトに加えて船員技能評価ソフト“CES(Competency Evaluation System)”を組み込んだパソコンを設置します。船員個人の知識・技能についての評価・管理を、より効果的に実施することが可能です。

新トレーニングシステム概念図
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* 注1: MOL Training Matrix 当社で規定した各ランクにおけるトレーニング要件一覧。
* 注2: MOL RankSTEP 船員職位毎に習得すべき技能と習得方法・評価方法を統一した当社の職位別船員技能要件。