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ブラジル日本移民百周年記念モニュメント
コンテナ船 MOL WISDOM で横浜を出港

2008年02月14日

日本からの最初の移住船「笠戸丸」がブラジル・サントス港に到着してから百年目となる今年は、日本とブラジル両政府間で「日本ブラジル交流年」として祝うことが合意されています。百周年を記念し「日伯交流年実行委員会」が立ちあげられ、各種イベントが予定されていますが、記念事業のひとつとして彫刻家 絹谷幸太氏制作の石のモニュメントがブラジルに寄贈されることが決定されました。
当社は、「ブラジル日本移民百周年記念モニュメント制作プロジェクト実行委員会」からの依頼を受け、日本からブラジルへのモニュメント輸送に協力しています。モニュメントは、厳重に梱包したうえフラットラックコンテナ6本に1個ずつ積載し、昨12日横浜港で出発式を行いました。モニュメントを積載したコンテナ船「MOL WISDOM」は、本14日横浜港からブラジルに向かって出港し、サントス港には3月中旬到着予定です。

モニュメント概要:
輸送するのは、茨城県笠間市稲田産の花崗岩(註)6個(総重量:約100トン)によるモニュメント。ブラジル到着後、ブラジル産花崗岩のモニュメントを加えて完成し、過去・現在・未来の交流の歴史を紡ぐ、朽ちることのないシンボルとして役割を果たすことが期待されている。制作者の絹谷幸太氏は、2003年から1年間ブラジルに留学し、彫刻の素材である花崗岩の研究をした縁から、今回の企画を決意。モニュメントは、日本移民の所縁の場所であるサンパウロ市郊外のカルモ公園に設置される。

註) 花崗岩:石英・雲母・長石などから成る深成岩。稲田産の花崗岩は、稲田石、または稲田白御影石とも呼ばれる。御影石とは、神戸市(旧武庫郡御影町、現在の東灘区御影石町など)から花崗岩が産出されたことに由来する。