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商船三井グループ 油送船部門の体制強化
~新しい貨物の荷動きに対応~

2008年11月04日

商船三井と東京マリンは、新しい液体貨物輸送の顧客ニーズに柔軟に対応するため、新組織を設置しました。
両社の新組織は、今後連携して、クリーンエネルギーとして脚光を浴びるエタノールの輸送、化学品や植物油輸送の荷動き増加など、タンカー分野における新しい動きに対応し、積極的に新規ビジネスを開拓していきます。

概要

11月1日付で、商船三井油送船部に「油送船プロジェクトグループ」を、東京マリン営業本部に、「傭船・プロジェクト室」をそれぞれ新設し、構成メンバーの一部は両組織を兼任する。今後、協同して船隊整備計画の策定から顧客対応、船腹調整、運航管理までを行う。これにより、グループとしての体制を強化し、多様化する顧客の要請に柔軟に対応していく。

背景

商船三井グループにおける油送船サービスは、商船三井油送船部と東京マリンが、それぞれ展開している。商船三井は、4万トン以上の原油、石油製品、化学品(メタノール)を原油タンカー、プロダクトタンカー、メタノールタンカーで、東京マリンは、主に2万トン以下の化学品と植物油をケミカルタンカーで、高品質の輸送サービスを提供している。グループとして、VLCC(原油タンカーの最大船型)、MR型(プロダクトタンカーの主力船型)、メタノールタンカーは世界最大級、またケミカルタンカーは世界3位の規模の船隊を有している。
一方、上記カテゴリーでは分別できない新しい貨物の荷動き(※)が昨今増加してきた。これらに対応するため、商船三井のメタノールタンカーにおける実績とノウハウ、東京マリンの化学品・植物油輸送における実績とノウハウ、両方を活かして顧客ニーズに対応できる体制を強化する。

(※)主な新しい貨物の動き

  • 大気中CO2を増やさないという点で脚光を浴びるエタノールなどのバイオ燃料輸送の増加
  • 従来消費地近くに建設されていた製油所・化学プラントが、中東を中心とする産油国に建設されたことによる、液体化学品荷動きの増加と船型の大型化
  • 欧州を中心とした植物由来製品への選好の動きに呼応し、東南アジアなどで増産が進んだことによる、植物油輸送の荷動きの増加