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訓練船「SPIRIT OF MOL」で海賊・海上テロ対策訓練を実施

2008年11月18日

当社は海上保安庁をはじめとする関係団体・会社と合同で、南シナ海を航行中の訓練船「SPIRIT OF MOL」にて「海賊対策官民連携訓練」を昨17日実施しました。
訓練では、海上保安庁の巡視船「しきしま」が想定現場に急行し、海上保安官が訓練船に移乗するとともに、情報伝達手段、方法を確認し、各関係先との伝達経路も含めた当社危機管理体制の有効性を再確認しました。
また、「SPIRIT OF MOL」にて実習中の訓練生170名も実際に訓練に参加し、海賊襲撃時の危機管理対応について実体験しました。

訓練参加機関

SPIRIT OF MOL(当社保有の船員訓練船)
海上保安庁国際刑事課、同庁巡視船しきしま、日本船主協会、国土交通省海事局外航課、(株)商船三井、(株)エム・オー・ケーブルシップ

訓練の概要

(1)「SPIRIT OF MOL」がフィリピンからインドに向け南シナ海を航行中、シージャック犯と思われる高速ボートに追尾された、との想定で訓練を開始。

(2)「SPIRIT OF MOL」では、実際に船舶保安警報を発信し、同船の船舶管理会社((株)エム・オー・ケーブルシップ)及び海上保安庁にシージャック発生を通報。
シージャック犯の移乗を阻止するために、放水や全ドアーの施錠、緊急避航操船などを行った。

(3)連絡を受けた船舶管理会社は直ちに当社担当者へ報告。当社は、本社に設置している24時間体制で全運航船の安全をサポートする「安全運航支援センター」を中心として、事態を収拾するまで船舶管理会社及び関係団体と必要な情報交換を行った。

(4)「SPIRIT OF MOL」から報告を受けた海上保安庁は、海賊・テロ哨戒のため東南アジア地域へ派遣されていた巡視船「しきしま」を現場海域へ急行させた。
「しきしま」は「SPIRIT OF MOL」と交信の上、状況を海上保安庁へ報告。
海上保安庁は「しきしま」からの情報を、船舶管理会社を含む各関係者へ連絡した。

(5)「しきしま」から海上保安官が「SPIRIT OF MOL」に移乗し、船内の捜索を行い、異常のないことを確認した。