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LNG船「エルエヌジーヴェスタ」で 海賊対策官民連携訓練を実施

2009年07月22日

海上保安庁など関係機関と合同で当社は、沖大東島(沖縄県)南東沖を航行中のLNG船「エルエヌジーヴェスタ」にて「海賊対策官民連携訓練」を7月21日に実施しました。

当社運航船「エルエヌジーヴェスタ」が海賊に追跡・接近を受けているとの想定で、緊急時の通信訓練を主体にしました。海上保安庁の巡視船「みずほ」が現場に急行するなど、緊迫感あふれる中、情報伝達手段や方法を確認、各関係先との伝達経路も含めた当社危機管理体制をチェックしました。

訓練参加機関

海上保安庁国際刑事課、同庁運用司令センター、同庁巡視船「みずほ」
国土交通省海事局外航課、(社)日本船主協会
(株)商船三井、LNG船「エルエヌジーヴェスタ」(当社運航)
エム・オー・エルエヌジー輸送(株)(当社グループ 船舶管理会社)

訓練の概要

  • 「エルエヌジーヴェスタ」が、海賊と思われる不審な船舶(海賊船舶)に追跡・接近を受けている想定で訓練開始。
  • 「エルエヌジーヴェスタ」は、船舶保安警報を発信。同船の船舶管理会社(エム・オー・エルエヌジー輸送(株))および海上保安庁運用指令センターに海賊遭遇を通報。
  • 連絡を受けた船舶管理会社は直ちに当社「安全運航支援センター(*)」へ報告。その後も当社は、船舶管理会社や関係官庁などと必要な情報交換を行った。
  • 「エルエヌジーヴェスタ」から報告を受けた海上保安庁は、海賊対策のため東南アジアへ派遣されていた巡視船「みずほ」を現場海域へ急行させた。「みずほ」は「エルエヌジーヴェスタ」と交信の上、状況を海上保安庁へ報告。海上保安庁は「みずほ」からの情報を、船舶管理会社を含む各関係者へ連絡した。
  • 海賊船舶は「エルエヌジーヴェスタ」の襲撃をあきらめた。「みずほ」は搭載ヘリコプターによる「エルエヌジーヴェスタ」船上全般の調査、安全確認を実施し、海賊が船上へ侵入していないことをチェックした。

*世界的なテロ事件の脅威や昨今頻発する異常気象など、船舶の安全運航を阻害することが想定される諸事象に対し、その予防と的確な対応のため、2007年2月1日に当社内に設置された。本センターは、無休かつ24時間の監視体制で、対象船やその関係者に航行安全に関する情報を発信することにより、安全運航を支援している。

海上保安庁提供

海賊対策官民連携訓練 2009年7月21日実施
(奥)当社運航LNG船「エルエヌジーヴェスタ」
(手前)海上保安庁巡視船「みずほ」