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船上再ガス化装置付LNG船「GDF SUEZ NEPTUNE」竣工

2009年12月10日

当社がHöegh LNG社(ノルウェー)と共同保有する船上再ガス化装置付LNG船「GDF SUEZ NEPTUNE」が11月30日に韓国三星重工で竣工、長期傭船契約を締結したGDF Suez グループ(*1)に引き渡されました。

「GDF SUEZ NEPTUNE」は、米国東岸ボストン沖合の天然ガス輸入ターミナル「Neptune LNG Deep Water Port」(*2)向けに建造される2隻の船上再ガス化装置付LNG船の1隻目です。2隻目は2010年5月に竣工の予定です。

従来のLNG輸送の枠を超え、船上再ガス化装置付LNG船分野への参画を果たすのは、当社が邦船社として初めてです。

同船は、建造、運航などすべてにわたり、環境に配慮しており、船級協会DNVよりグリーンパスポート(*3)を取得しました。

多様化する顧客ニーズに対応するため当社は、船上再ガス化装置付LNG船やLNG FPSO(*4)などの高付加価値LNG船分野の検討を進めており、今後も幅広いLNG輸送サービスの提供を目指します。

*1:欧州に基盤を置く世界最大級のエネルギー会社(本社パリ)。2008年7月にフランスガス公社(GDF)とスエズの合併により成立。

*2:マサチューセッツ湾の35キロ沖合に天然ガス輸入ターミナルを建設、従来の陸上LNG受入ターミナルに代わり、再ガス化装置を搭載した専用LNG船上で積荷のLNGを再ガス化し、海底パイプラインへ直接送出するプロジェクト。

*3:IMO(国際海事機関)が定めた「シップリサイクルガイドライン」に規定されている、人の健康または環境に有害となり得る、船上のあらゆる物質の種別と量を記録するもの。

*4:Floating Production, Storage and Offloading system の略。浮遊式石油ガス生産貯蔵積出設備。 海底にある油井から天然ガスをくみ上げ、船体上でLNGを生産・液化し、船体タンク内にLNGを貯蔵、他の船に荷降ろしする設備のこと。