入社式社長挨拶

2010年04月01日

当社は、4月1日付で30名(海上新卒採用5名、陸上新卒採用25名)の新入社員を迎えました。入社式における社長 芦田昭充の挨拶をご参考に供します。

皆さん、入社おめでとうございます。

皆さんが学生だった1年半ほど前からリーマンショックに端を発して世界経済、日本経済とも大変悪化しました。多くの企業の財務体質も大きく傷つきました。奈落の底に落ちた感じですが、商船三井に関して心配は無用です。

当社は2009年度に220億円の経常利益を上げられる見込みです。世界の主要海運会社が赤字に転落する中で、当社は黒字を残すことができました。しかし利益水準はまだまだ低いレベルにとどまっています。過去3年間を振り返ると、経常利益は3000億円・2000億円レベルから220億円と谷底に落ちました。これからもう一度高いところを目指して坂を上っていきます。昨日当社は、2010年度からの3カ年の中期経営計画を発表しました。経常利益を1000億円(2010年度)、1200億円(2011年度)、1500億円(2012年度)、そして6年後は2000億円を目指す計画です。

NHKで「龍馬伝」と3年にわたって放送される「坂の上の雲」というドラマがあります。「龍馬伝」は、近代国家の礎を作った坂本龍馬とそれを取り巻く幕末の志あふれる若者たちの物語です。そして「坂の上の雲」では、秋山兄弟をはじめ若者たちが国難に直面する日本のために活躍します。当社もこれから新たなる成長への挑戦を開始しますが、これには皆さんの若い力が必要です。

皆さんは今、青雲の志を持っておられると思います。これをずっと持ち続けてください。これから経験を積んでそれぞれ目指すところ、目標は変わっていきます。変わらないのは青雲の志です。会社も私も持ち続けてきました。皆さんには当社で若い力を発揮していただけることを期待しています。