トップページ > プレスリリース 2011年 > 新造LNG船4隻の建造造船所に滬東中華造船(集団)有限公司を選定

新造LNG船4隻の建造造船所に滬東中華造船(集団)有限公司を選定

2011年01月17日

このたび当社とExxonMobil社は、パプアニューギニア(PNG)LNGプロジェクト(注1)および豪州ゴーゴンLNGプロジェクト(注2)の中国向け輸送に必要となる新造LNG船4隻の建造造船所に、中国船舶工業集団公司グループの滬東中華造船(集団)有限公司(Hudong社) を選定しました。

当社とHudong社との間で造船契約基本協定書を、同時にExxonMobil社を加えた 3社間でプロジェクト開発協定書をそれぞれ締結し、2011年1月15日(土)に、協定書の締結を祝う記念式典が北京で開催され、中華人民共和国 張国宝(Zhang Guobao)国家発展改革委員会副主任 兼 国家能源局局長、ExxonMobil社 Mark Albers上級副社長、中国海運(集団)総公司 張国発(Zhang Guofa)副総裁、中国船舶工業集団公司 (Tan Zuojun)会長、滬東中華造船(集団)有限公司 王勇(Wang Yong)社長、及び当社芦田会長が出席しました。

今回対象となる新造LNG船4隻は、2015年から2016年にかけて竣工し、中国大手国営船社である中国海運(集団)総公司を共有船主として、長期に亘るプロジェクトへの貸船契約に投入されます。
海外船社として初めての中国造船所へのLNG船発注であり、造船所の建造品質と安全基準の引き上げを目指して指導・監督すべく、当社は2011年1月より技術者を 5名派遣します。今後、これら4隻の建造が並行して進むピーク時には50名規模まで派遣員を増やす予定で、過去に例がない規模の海外LNG船建造プロジェクトといえます。

本プロジェクトは中国の大手エネルギー会社向けLNG輸送であり、中国の造船所起用、および中国の大手船主である中国海運(集団)総公司とのパートナーシップと、多方面で中国に深く根ざしています。当社は、この長期に亘るビジネスを通して、中国関係者との連携を深め、今後の中国ビジネスの発展につなげていきます。

(注1) パプアニューギニアLNGプロジェクト概要

プロジェクト参画企業
ExxonMobil 33.2%
Oil Search Limited 29.0%
IPBC (パプアニューギニア政府機関) 16.6%
Santos Limited 13.5%
日本パプアニューギニアLNG(※) 4.7%
MRDC (パプアニューギニア地権者代表機関) 2.8%
Petromin (パプアニューギニア政府系企業) 0.2%
LNG生産量 年間660万トン
稼働開始(予定) 2013年から2014年頃
買主 (年間購入数量) 東京電力(180万トン)、大阪ガス(150万トン)、Sinopec Corp.(200万トン)、CPC(120万トン)
LNG積み出し基地 パプアニューギニア国 ポートモレスビー近郊

※株主構成:日本国62.03%、JX日鉱日石開発36.41%、三菱商事 1.56%

(注2) 豪州ゴーゴンLNGプロジェクト概要

プロジェクト参画企業
Chevron (プロジェクトオペレーター) 47.333%
ExxonMobil 25.0%
Shell 25.0%
東京ガス 1.0%
大阪ガス 1.25%
中部電力 0.417%
LNG生産量 年間1500万トン
稼働開始(予定) 2014年頃
買主 (ExxonMobilシェア分、
年間購入数量)
Petronet (150万トン)、PetroChina (225万トン)
LNG積み出し基地 オーストラリア西オーストラリア州 バロー島