2011年12月07日
この度、当社が既に策定・運用している「船舶エネルギー効率マネージメントプラン(SEEMP 注1)」は、モニタリング指標である「エネルギー効率運航指標(EEOI 注2)」の算出適用も含め、国際海事機関(IMO)のSEEMPガイダンスとEEOIガイドラインに従って適正に作成されていることを米国船級協会ABS(American Bureau of Shipping)に認められ、12月5日に世界で初となる鑑定書を取得しました。
当社は、2013年1月からのSEEMPの船上備え付けの義務化がIMOで採択される前に、世界に先駆けSEEMPを策定しました。これにもとづき安全運航を確保しながら運航スケジュールを維持し、PDCA(注3)サイクルを廻して、継続的改善を図りながら、当社中期経営計画「GEAR UP! MOL」の環境戦略で掲げた「ECO SAILINGの徹底」を継続して追求・実践してまいりました。
また当社が策定したSEEMPは、IMOガイドラインに従ったEEOI に加えて当社独自のEEOI 計算手法を導入することで、問題点の把握と改善効果の確認が効果的に行える仕組みとなっています。これに加え、船上実証実験により裏付けられた最適トリム(注4)の適用、気象情報システム等を活用した最適航路の選定、さらには当社が推進する次世代船構想「船舶維新」プロジェクトなど革新技術の適用を総合的且つ有機的に結合していることが特徴です。
今回中立の立場である米国船級協会ABSから鑑定書の発行を受けたことは、「輸送単位当たりのCO2排出量を2015年度までに2009年度比10%削減する」という環境目標の達成に向けた当社の省エネ運航活動が客観的に評価されたことによるものです。
当社グループは、今後も低環境負荷輸送ソリューションの提供により、時代の要請に応える企業グループへと進化してまいります。