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大阪ガス、九州電力向けLNG船1隻の長期輸送契約締結に合意
~豪州イクシスLNGプロジェクト向けに新造船を発注~

2013年05月16日

このたび、当社は、大阪ガス株式会社(尾崎裕社長、以下「大阪ガス」)、および九州電力株式会社(瓜生道明社長、以下「九州電力」)と、LNGの長期輸送契約(以下「本契約」)を締結することで合意に至りました。近日中に本契約締結のうえ、三菱重工業株式会社(宮永俊一社長、以下「三菱重工」)に155,000立方メートル型LNG 船1隻(以下「本船」)を発注します。

本船は、大阪ガス、および九州電力が豪州イクシスLNG プロジェクトから購入するLNGの輸送に従事する予定であり、本邦電力・ガス会社向けLNG共同輸送を邦船社が単独で100%保有するLNG船が担う、初めての取組みとなります。

LNG は、環境負荷が少ないエネルギーとして注目され、現在、北米、東アフリカなどで大規模新規プロジェクトが計画されており、LNG輸送需要は今後も堅調な伸びが見込まれています。当社は、世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまでに培ってきた経験、ノウハウ、ネットワークを活かし、幅広い顧客のニーズに的確に応えることで、LNG輸送サービスの一層の充実と拡大に取り組んでいく予定です。

本契約の概要

(1) 荷主 :大阪ガス株式会社、九州電力株式会社
(2) 輸送者 :株式会社商船三井
(3) 契約期間 :2020年から12年間
(4) 主要航路 :イクシスLNG 液化基地から荷主受入基地
(5) 輸送数量 : 大阪ガス株式会社向け80万トン/年
九州電力株式会社向け30万トン/年

新造LNG 船の概要

本船は、2014年から2015年にかけて大阪ガス向けLNG輸送に投入予定の新造LNG 船2隻(三菱重工建造)*1と同型であり、新型蒸気タービン機関*2を採用した連続タンクカバー型*3船となります。

  • *1 2011年10月28日付当社プレスリリース「大阪ガス向けLNG船2隻の新造契約・長期輸送契約締結に合意」にて発表しています。
  • *2 蒸気を再度加熱利用し、エネルギー効率を高めた新型機関
  • *3 4基ある球形タンクを船体と一体構造の連続カバーで覆うことにより、船体の全体強度を確保しながら軽量化を実現するもの
(1) 全長 : 約288.0(m)
(2) 幅 : 48.94(m)
(3) 満載喫水 : 11.55(m)
(4) LNG タンク : モス独立球形ストレッチタンク方式
(5) 総トン数 : 138,000(t)
(6) 載貨重量トン数 : 75,000(t)
(7) 主機関 : 再熱式蒸気タービン
(8) 航海速力 : 19.5(ノット)
(9) 建造造船所 : 三菱重工業株式会社
(10)船主 : 株式会社商船三井100%出資子会社
(11)船舶管理会社 : 株式会社商船三井
(12)船名 : 未定