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「コンテナ運搬船安全対策検討委員会」中間報告の件 
~当社の大型コンテナ船に対する安全対策~

2013年12月20日

2013年6月17日に発生した当社運航のコンテナ船“MOL COMFORT”(エムオーエル コンフォート)の船体折損事故に関連し、業界関係者・専門家を集めたコンテナ運搬船安全対策検討委員会による中間報告書(*)が、12月17日に国土交通省より発表されました。
同報告書においては、折損事故の原因は未確定ですが、当面の安全対策として8,000TEU以上の大型コンテナ船について以下の安全対策を行うことが推奨されています。

  • 可能な範囲での船底外板の安全点検を実施し、座屈変形の有無を確認する。点検において座屈変形が存在した場合、適切な対策について船級協会に相談する。
  • 国際海事機関におけるコンテナ貨物の船上積載前の重量把握の強制化に関する議論との関連においては、荷主がコンテナ貨物の実重量を積載前に正確に情報提供することが、大型コンテナ船の静水中曲げモーメントの不確実性を減ずる有効な安全対策として推奨される。

当社は上記中間報告にて推奨されている安全対策を含め、折損事故発生後、以下の対策を講じて本船の安全運航に万全を期しています。

  • 同型船6隻全船を対象に緊急安全点検を行い、安全対策として船体構造強化工事のための入渠を手配し、これを実施しました。これにより対象船はIACS(国際船級協会連合)に準拠した日本海事協会の船体強度基準の約2倍の強度を確保済みです。
  • 同型船6隻全船についてバラスト水調整など船体にかかる負荷軽減のための運航上の配慮を継続しています。
  • その他の当社運航大型コンテナ船についても船底外板の点検を実施し、安全上の問題が無いことを確認済みです。

(*)国土交通省ホームページ「コンテナ運搬船安全対策検討委員会 中間報告書」ご参照
http://www.mlit.go.jp/common/001022256.pdf[568KB]