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マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー2015を受賞
~メタノールを燃料とした低速ディーゼル主機関~

2016年07月08日


表彰状を受け取る商船三井 技術部長 新井 健太(左から2人目)

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)が、南日本造船株式会社(社長:池辺隆太郎、本社:大分県臼杵市)に発注したメタノール運搬船に搭載の、重油及びメタノールを推進燃料とする二元燃料低速ディーゼル主機関(ME-LGI機関)が、船舶用および海洋用の機器に関する優れた技術を表彰する公益社団法人日本マリンエンジニアリング学会の「マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イヤー2015」を受賞しました。

三井造船株式会社(社長:田中孝雄、本社:東京都中央区)によって開発・製造された本ディーゼル主機関は、二酸化炭素(CO2)および窒素酸化物(NOx)の排出量が通常の重油を燃料とする機関と比べて少ないことが特長です。また、メタノールは、硫黄分を含まないことから、硫黄酸化物(SOx)排出も大幅な削減が可能であるなど、従来の重油の代替となり得る環境にやさしい燃料です。

商船三井は、環境戦略の一つとして大気汚染防止への取り組みを進めており、今後も環境負荷低減に資するあらゆる技術の導入に積極的に取り組んでいきます。また、世界最大級のメタノール運搬船保有船社として、これまでに培ってきた経験、ノウハウを生かし、幅広い顧客のニーズに応えることで、メタノール輸送サービスのさらなる拡充に取り組みます。

なお、本二元燃料機関およびメタノール供給装置の安全性検討は、国土交通省の「次世代海洋環境関連技術開発支援事業」及び一般財団法人日本海事協会の共同研究テーマに採択され、実施しています。

(*1) 2013年12月10日付プレスリリース
WFS社向けメタノール専用船 長期定期貸船契約・投入船建造に合意」ご参照。

(*2) 2015年7月1日付プレスリリース
世界初のメタノールを燃料とした低速ディーゼル機関が完成」ご参照。