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サブシー支援船事業へ参画
~FPSO・FSRU・シャトルタンカーに次ぐ海洋事業への展開~

2016年11月24日

株式会社商船三井(本社:東京都港区、社長:池田潤一郎、以下「商船三井」)、三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)及びAKOFS Offshore AS(本社:ノルウェー、President & CEO:Geir Sjøberg、以下「AKOFS社」)の3社は、共同で出資・設立したノルウェー法人Avium Subsea ASを通じてサブシー支援船“Skandi Santos”を現船主から買船し、11月23日より事業を開始しました。

本船は、2010年よりAKOFS社からブラジル国営石油会社であるPetróleo Brasileiro S.A.向けに貸船されており、ブラジル沖の深海石油・ガス田の海底設備の設置作業に従事しています。


【サブシー支援船“Skandi Santos”】

全長 / 全幅 / 喫水 : 120m / 23m / 7m
載貨重量トン : 6,012MT
竣工 / 船籍 : 2009年12月 / ノルウェー籍
操業地 : ブラジル沖合 石油・ガス鉱区
作業内容 : 深海石油・ガス田に於ける海底設備の据付及びメンテナンス

本件は、商船三井にとり、海底石油・ガス田の調査から据付・保守・修理・撤去までの期間を通じて安定的な需要と収益が見込めるサブシー業界進出の第一歩となります。また、三井物産、AKOFS社及びその親会社であるAkastor ASA(本社:ノルウェー、CEO: Kristian Røkke、以下「Akastor社」)とは長期的な視野に立った協業拡大の機会を追求する事で合意しています。

サブシー支援船事業は、商船三井が20年以上にわたって培ったケーブル敷設船での船舶管理の経験が活かすことができる分野であり、FPSO(*1)、FSRU(*2)、シャトルタンカー(*3)に次ぐ新規の海洋事業となります。商船三井は、高度な技術が必要とされるサブシー支援船事業を推進・拡大していきます。

【合弁会社Avium Subsea ASの概要】

本社   : ノルウェー
出資比率 : 商船三井 25%、三井物産 25%、AKOFS社 50%
事業内容 : サブシー支援船の保有・リース

【AKOFS社概要】

本社   : ノルウェー
出資比率 : Akastor社 100%
事業内容 : サブシー支援船を用いた海底石油・ガス田の構築、改修等のサービス提供

(*1) Floating Production, Storage & Offloading Systemの略。浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備。詳細は商船三井ホームページでの「海洋事業サービス」をご参照ください。

(*2) Floating Storage and Regasification Unitの略。浮体式LNG貯蔵再ガス化設備。洋上でLNGを再気化し、陸上パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。詳細は2016年7月22日付プレスリリース「ウルグアイLNG FSRUプロジェクト 長期定期用船契約を締結」をご参照ください。

(*3) 詳細は2014年9月3日付プレスリリース「Viken Shipping社とのパートナーシップを締結」をご参照ください。


(写真左から)
AKOFS社 President & CEO Geir Sjøberg
Akastor社 CEO Kristian Røkke
三井物産 プロジェクト本部 プロジェクト開発第三部長 若菜 康一
商船三井 エネルギー輸送営業本部 海洋・LNGプロジェクト部長 中野 宏幸