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自動車船向けの最新積み付けシステムを導入
~最適な積み荷役の実現に向けて、次世代型自動車船「FLEXIE」シリーズに対応~

2018年03月02日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、自動車船向けの積み付けシステム「MOL-CAPS」の新バージョンを導入しました。

MOL-CAPSは、自動車船の航海ごとに、船内構造や輸送する車輌の種類、寄港地などの組み合わせを考慮して、どの車輌を船内のどの場所に積み付けるかを定める「積み付けプラン」を作成するシステムです。商船三井では1999年からMOL-CAPSを導入しており、今般の新バージョンは、2018年3月から順次竣工する次世代型自動車船FLEXIEシリーズに対応します。従来の自動車船よりもリフタブルデッキの高さ設定の自由度を高めたFLEXIEシリーズの新デッキ構造(註)を最大限に活用した、最適な積み付けを可能とします。

新バージョンでは、商船三井が50年以上掛けて蓄積している自動車船の貨物積み付けノウハウをベースとした、処理速度の速い積み付け機能を有します。また、グローバルに導入しているブッキングシステムと連携させ、国内外の事務所や積港現場でも利用できます。これにより、常に最新の状況に応じた積み付けプランの作成が可能となり、すべての積港で最適な積み荷役を実現します。将来的には、船上での利用も視野に入れています。

商船三井グループは、長年培ってきた貨物輸送のノウハウと最新システムを活用し、多様化するお客様のニーズに即した輸送サービスを提供します。


FLEXIEシリーズの多様なデッキ構成に対応したリフタブルデッキプランの画面イメージ
デッキの高さに応じて背景色を変えることで、視認性が向上

(註) 今後ますます多様化が予想される車両輸送需要に対応するため、様々な高さの車両を効率よく積載できるよう艙内構造を大幅に見直しました。デッキ数を従来の12層から14層に変更し、さらにデッキの高さの調整が可能なリフタブルデッキを2層から6層へ増やし、固定デッキ間に連続2層ずつ設置するとともに、リフタブルデッキの高さ設定の自由度を高める新設計を採用しました。FLEXIEシリーズの詳細は、以下プレスリリースをご参照ください。
2015年 4月23日付 「次世代型自動車船『FLEXIE』シリーズ 4隻の造船契約を締結」
2016年 4月 7日付  「次世代型自動車船『FLEXIE』の形状デザインを決定」
2016年11月16日付 「次世代型自動車船『FLEXIE』シリーズのデザインを決定」