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ロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け砕氷LNG船「VLADIMIR RUSANOV」が中国江蘇如東港に初入港し、セレモニーを開催

2018年07月20日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下、「商船三井」)と中国遠洋海運集団有限公司(China COSCO Shipping Corporation Limited)の合弁会社が保有するロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け砕氷LNG船“VLADIMIR RUSANOV”(以下「本船」) (*1)が、7月17日に中国江蘇如東港LNGターミナルに初入港しました。また7月19日には、本船の初入港を記念するセレモニーが開催されました。


China COSCO Shipping 社, Executive Vice President, Sun Jiakang(左から1人目)
PAO Novatek 社, Chairman of the Management Board, Leonid Mikhelson(左から2人目)
中国国家能源局 Director Nur Bekri(左から4人目)
ロシア連邦エネルギー大臣 Alexander Novak(右から4人目)
CNPC Board Director, President Zhang Jianhua(右から3人目)
商船三井 専務執行役員 橋本 剛(右から1人目)

本船は、本年3月下旬から、ロシア・ヤマル半島サベッタ港にあるヤマルLNG出荷基地からのLNG輸送に従事しています(*2)。本船は、今航海で、サベッタ港を6月25日に出帆し、砕氷船の先導に頼らずに単独で北極海航路を初めて東側に航行し、7月6日にベーリング海峡を通過後(*3)、7月17日に中国江蘇如東港に初入港しました。サベッタ港から中国江蘇如東港までの航海日数は、時間調整を除き19日となりました。これは1か月以上を要する従来のスエズ運河経由に比べて大幅に航海日数を短縮したことになります。ヤマルLNG基地から出荷されるカーゴが直接中国向けに輸送されることは初めてとなります。

7月19日には、ターミナルを運営する中国石油天然氣股份有限公司(PetroChina Company Limited)の親会社であり、ヤマルLNGプロジェクトの株主でもある中国石油天然气集団有限公司(China National Petroleum Corporation、以下「CNPC」)により、本船の初入港を記念するセレモニーが開催されました。セレモニーには、ヤマルLNGプロジェクトの主要株主であるPAO NOVATEK社のMikhelson会長やCNPC総経理の章建華(Zhang Jianhua)氏に加え、ロシアのNovakエネルギー大臣、中国国家能源局の努尔・白克力(Nur Bekri)氏など多数の関係者が参加し、プロジェクトの大きなマイルストーンとなりました。

中国では、近年の環境問題への意識の高まりから、クリーンなエネルギーであるLNGに注目が集まっており、2017年の中国LNG輸入実績は前年比46%増の3,813万トンに到達し、韓国を抜いてLNG輸入世界第二位となっています。2018年には輸入量が、5,000万トン弱にまで到達する可能性もあり、引き続きLNG需要は大きく拡大することが予測されています。

商船三井は、ヤマルLNG出荷基地からの安定的なLNG輸送に貢献していくと同時に、これまで築いた中国パートナーとの信頼関係のさらなる深化・発展を図りながら、拡大する中国のLNG需要に輸送面から貢献できるよう積極的に取り組んでいきます。

(*1) 詳細は2014年7月9日付プレスリリース「ロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け新造LNG船3隻の造船契約を締結 ~ 世界初の砕氷LNG船によるLNG輸送プロジェクトに参画、北極海航路の商業運航を実施 ~」をご参照ください。

(*2) 詳細は2018年3月29日付プレスリリース「ロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け砕氷LNG船“VLADIMIR RUSANOV”が積地サベッタ港で初荷役を実施~ 世界初の砕氷LNG船プロジェクト 当社第一船のオペレーションを開始 ~」をご参照ください。

(*3) 詳細は2018年7月6日付プレスリリース「ロシア・ヤマルLNGプロジェクト向け砕氷LNG船「VLADIMIR RUSANOV」が北極海航路を東に向かい東アジア向け輸送を実施 ~世界初の砕氷LNG船プロジェクト 当社第一船が北極海を単独で航行~」をご参照ください。