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将来の自律航行船への挑戦、ロールス・ロイス社と新技術の船上試験実施
-瀬戸内海のフェリーで「アドバイス型障害物検知システム(IAS)」の共同研究-

2018年09月26日

船舶維新NEXT

IASを試験搭載した
「さんふらわあ」(神戸-大分航路)

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、Rolls-Royce Marine(本社:英国、以下「ロールス・ロイス社」)と、商船三井グループの株式会社フェリーさんふらわあ(社長:井垣篤司、本部:兵庫県神戸市)が瀬戸内海で運航するフェリー(以下、「本船」)にて、アドバイス型障害物認識システム(Intelligence Awareness System、以下「IAS」)を搭載した実証実験を行いました。(註1)

商船三井は安全運航・効率運航のさらなる向上を目指した自律航行船の実現に向けて積極的に技術開発を行なっております。自律航行には、見張りの高度化・自動化、遠隔操船・自動操船(自動避航)、自動離着桟、機器及び貨物等の遠隔モニタリング、及び船舶間自動通信等の要素技術が必要とされ、本件はそのうち船橋からの見張りの高度化に関する研究です。

一般商船、プレジャーボート、漁船等が行き交う、世界でも有数の混雑海域である瀬戸内海で実証実験を行ったことで、多くの障害物の検知やデータ融合の性能を検証し、乗組員からも「より確実な船橋からの見張りが期待できる」など評価を得ており、的確な情報提供ができる先進のユーザーインターフェースの考案を行ないました。今後はさらに瀬戸内海の航行に適した見張りの性能の向上や、悪天候下での性能を高めるため、海域データの取得を継続し実用化に向けて研究を進める計画です。

商船三井は、研究開発プロジェクト「船舶維新NEXT ~MOL SMART SHIP PROJECT~」を推進し、環境負荷低減、安全運航に寄与する技術の開発および導入に今後も積極的に取り組み、安全、安心な輸送サービスを提供していきます。

(註1)2017年12月21日付プレスリリース「将来の自律航行船に繋がる新技術への挑戦、瀬戸内海のフェリーで研究」参照


IASのデータ処理・表示例