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始動!『FOCUS』プロジェクト
~ 業種を超えた協創、ICTを活用したデータドリブンな取り組みを通じて更なる安全運航強化・環境負荷低減を実現する ~

2018年10月15日

船舶維新NEXT株式会社商船三井(代表取締役社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、三井E&S造船株式会社(社長:古賀 哲郎、本社:東京都中央区、以下「三井E&S造船」)並びに株式会社ウェザーニューズ(代表取締役社長 草開千仁、本社:千葉県千葉市、以下「ウェザーニューズ」)と、運航データ利活用に向けたプロジェクト『FOCUS』(Fleet Optimal Control Unified System)を始動させました。

IoTやビッグデータなどICTが急速に発展し、海上および船舶・陸上間での利活用の可能性が拡がっているなか、ICT利活用に向けた中核プロジェクトとして取り組むものです。運航船約150隻から実海域における詳細な航海・機関データを収集し、クラウド上のデータプラットフォームに保管のうえ、三社の実績と知見を集結して高度な運航モニタリングや推進性能分析のアプリケーションを開発します。船陸間の連携を一層深度化させるユーザーフレンドリーなアプリケーションを通じて、更なる安全運航強化、環境負荷低減を実現します。

今後、『FOCUS』を通じて、機関状態診断・故障予兆診断技術の活用によるCBM化(註1)、運航船の音声・映像情報の陸上への配信による洋上の見える化、AI技術の活用による運航の最適化、デジタルツイン(註2)技術の活用による船舶管理の強化等、継続的に実運航データを活用した有効性のあるアプリケーションの拡充に努めます。

当社は、業種を超えた企業、研究所とのコラボレーションを積極的に進め、お客様にとって使い勝手がよくストレスフリーなサービスの提供を追求していきます。

(註1)Condition Based Maintenance – 状態基準保全の意。従来の一定期間毎に保守をするTBM(Time Based Maintenance、時間基準保全)と異なり、装置や部品を監視し、保守が必要となる可能性の高い部位を分析・特定の上で適切なタイミングで保守する手法。

(註2)デジタルツイン技術 – 物理世界の出来事をデジタル上にリアルタイムで再現する手法。システム上に双子のようなシミュレーション空間を構築し、設計変更や個別カスタマイズによる最適化や状態診断・故障予兆などに用いられる。