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次世代型超大型原油タンカーへのバーチャル訪船が可能に
~危険物運搬船を「Vessel View VR」で安全に訪船~

2018年11月08日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、大型原油タンカー「SUZUKASAN」(2018年10月12日竣工)へのバーチャル訪船を可能にしました。船内の様々な場所で撮影した360度写真・動画をナーブ株式会社(代表取締役:多田英起)のVRソリューションと組み合わせた「Vessel View VR」を活用した、自動車運搬船「Beluga Ace」(註1)に続く第二弾です。

「SUZUKASAN」は、約30万トンの原油を一度に輸送できる大型原油タンカーで、全長339.5m、全幅60mと巨大なため、船内全域を見学するには多くの時間がかかります。竣工後は危険物運搬船となり、特に甲板上では電子機器や火気の利用が制限されるため、訪船しても記録に残すことが困難です。また長距離輸送に従事することが多いことから訪船機会も多くありません。


SUZUKASAN


利用イメージ

「いつでも」「どこででも」バーチャル訪船を可能にする「Vessel View VR」を活用することにより、従来の訪船における制限が緩和されることに加え、危険物取扱船にも安全に訪船が出来るようになりました。

  従来の訪船における制限 「Vessel View VR」
一度に訪船できる人数 本船が対応可能な人数。 インターネット環境、及びアカウントを発行してログインすれば原則制限なし。
訪船までの事務手続き 税関長への事前申請などがあるため、個人を特定した手続きが必要。
訪船に要する時間 港湾への往復や本船内の移動。
訪船のタイミング 寄港中の短時間や入渠中に限定。また、天候などにも依存。
訪船の場所 主に寄港地。
訪船中のコミュニケーション エンジンルームなど機械音などがあると説明の聞き取りが困難。
訪船中の安全 訪船中の訪船者、船舶、船員、積み荷の安全の確保が必要。
本船側の負担 荷役・航海準備・検船など通常業務に加えて負担。

商船三井では、本コンテンツを今後も充実させ、効果的にお客様へご説明すると同時に乗組員を含む社員の安全意識向上や教育に活用し、世界最高水準の安全運航の実現を目指します。

(註1)2018年7月30日付プレスリリース「VRによるバーチャル訪船を可能に ~次世代型自動車運搬船に「Vessel View VR」を導入~」参照