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ドローンによる船級検査の実証実験に協力
~就航船での飛行試験を実施~

2018年12月20日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は、一般財団法人日本海事協会(会長:冨士原康一、本部:東京都千代田区、以下「日本海事協会」)、株式会社日立システムズ(社長:北野昌宏、本社:東京都品川区)、三井物産株式会社(社長:安永竜夫、本社:東京都千代田区)と、商船三井が運航する石炭船が和歌山県のMES-KHI由良ドックに入渠した際、就航船でのドローンを活用した船級検査(註1)の実証実験を行いました。

このたびの実証実験では、ドローン空撮によるカーゴホールド(註2)・バラストタンク(註3)内の模擬船舶検査が行われました。就航船で実験することにより、発錆や腐食の状況、および亀裂の有無を検査する上でのドローンの有効性について検証しました。

従来、入渠時には足場を組んで、船級協会による目視検査や船主・船舶管理会社による保守点検作業等を行ってきましたが、ドローンを活用することにより、高所・危険区域における業務の安全性向上や効率化に貢献できることが期待されます。

商船三井はこれからも、急速に進化しつつあるドローンの海運産業における可能性を追求してまいります。

【船級検査の実証実験の様子】

【ドローン】

  • DJI社製 MATRICE210
    使用カメラ:ZENMUSE Z30(発錆・腐食確認) / ZENMUSE X5S(3Dモデル作成)
  • FlyAbility社製 ELIOS

カーゴホールド内の飛行試験(左:MATRICE210、右:ELIOS)

(註1)船舶の設計、建造、性能、設備、保守に関して旗国政府の代わりに船級協会が証書を発給する。

(註2)貨物を積載する区画(船倉)のこと。

(註3)貨物を積んでいない時に、船舶の安定性を確保するために海水を積載するタンクのこと。