もくじ

忙しい仕事の合間に、ちょっと休暇を取ってリフレッシュしようと思い立ち、フェリーに乗って北海道へ「男のひとり旅」に出かけました。 今回は、移動中の密状態をできるだけ避けることを考えて、自転車と「さんふらわあ」で目的地の北海道・苫小牧にあるキャンプ場「オートリゾート苫小牧アルテン」へ向かいます。往路は茨城県の大洗港から夕方便の「さんふらわあ さっぽろ」に乗船。苫小牧港から自転車に乗ってキャンプ場へ行き、キャンプ場で1泊。午前1時30分に苫小牧港を出航する深夜便の「さんふらわあ しれとこ」で帰ってくるという3泊4日(船中2泊)で行く男のひとり旅です。

自転車も乗船可能!いざ「さんふらわあ」の車両甲板へ

学生時代からの趣味のひとつ、自転車。今回は、移動中の密を回避することも考えて、愛用の自転車と一緒にフェリーに乗り、北海道を目指します。
乗船手続きの時間に合わせて、東京都内から茨城・大洗港まで向かいます。とはいえ、約120Kmの道のりを自転車で行くのは大変…。なので、友人に頼んで大洗まで車で送ってもらうことに。車に積載可能な折りたたみ自転車(ミニベロ)でよかった。

フェリーターミナルで乗船手続きを行います。自転車は「特殊手荷物(*2,030円~)」扱いとなり、車両甲板に留めることになります。
*料金は出港時期によって異なりますので、詳細はこちらをご確認ください。

<編集部コメント>
フェリーといえば、車やバイクなど日頃乗り慣れた自分の愛車を積みこんで、ドライブやツーリングを楽しむツーリストが多いですが、自転車を載せることも可能です。
自転車が趣味で、旅先でも自分のロードバイクで走りたい!という方も多いでしょう。ペダルを漕ぎたい首都圏在住のサイクリストなら、大洗港までの長距離ライドを楽しんでから、愛車とともにフェリーで北海道へ行くことも可能。また、首都圏からJR大洗駅まで電車で輪行すれば、大洗駅から大洗港まではわずか1.5Kmほどです。JR水戸駅まで輪行して、水戸駅から大洗港フェリーターミナルまで自走するなら12Km強の距離。土浦駅で下車して霞ケ浦を経由して、鹿島灘を北上するルートなら65Kmほど。自分の体力・脚力を考えて、最適なサイクリングコースを見つけておくのも楽しいもの。なお、電車で輪行する場合は、輪行袋(輪行バッグ)を利用しましょう。

意外と急勾配のランプウェイ。
係の方がサポートしてくださいました。

自動車やオートバイでの乗船と同様に、ランプウェイから車両甲板に入り、係の方の誘導に従って、安全に注意しながら進みます。自転車から荷物を降ろし、専用の駐輪スペースにロープやベルトでしっかり固定していただき、船内客室に向かいました。

ひとり旅におすすめのお得なプランを利用して、快適!密なし!個室をひとり占め!

今回は、ひとり旅を満喫したい人におすすめの、お得な『満喫ひとり船旅 シングルキャンペーン』を利用して、最大3名が泊まれるスーペリアインサイドルームを貸切で宿泊します。通常スーペリアインサイドをひとりで利用する場合は別途貸切料金(9,250円~)が必要なのですが、このプランを利用すると1名分の旅客運賃のみ(18,500円~)で乗船できるのです!
旅行中の移動で、他人との接触や密状態が気になる人にも最適でしょう。
船の個室には、シャワー&トイレ、エアコン、テレビも完備で、思う存分ひとりだけのプライベート空間で過ごせます。海の上を移動しながらホテルのような部屋に宿泊できて、快適そのもの。もう少し奮発すれば、バス&トイレのほかに海が一望できる大きな窓やバルコニーも付いたプレミアムルームをひとり占めできるプランもあります。通常はプレミアムルームをひとりで利用すると、船室貸切料金(12,200円~)が必要ですが、貸切料金無料で1名分の旅客運賃のみ(24,400円~)です。優雅な気持ちで船旅を楽しめます。

≫ 満喫ひとり船旅 シングルキャンペーン(2023年8月21日~2023年12月31日)

「さんふらわあ」船内での食事は、レストランを利用してもいいですし、テイクアウトやお弁当を持ち込んで部屋で食べてもOK。レストランでの夕食はバイキング形式なので、食べたいもの、好きな料理をお腹いっぱい食べられます。レストラン入口には、アルコール消毒液と使い捨ての手袋が用意されていて、感染防止対策が徹底されているので安心。料理を選ぶ際にはマスク着用です。
2022年4月には「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」のバイキングメニューがリニューアルされ、北海道や茨城の食材を活かした料理がさらにおいしくパワーアップしています。
夕食(2,000円)と朝食(1,200円)がセットになった2食セット券は2,700円。別々で購入するより600円もお得。朝食もバイキング形式です。

僕はというと、船内のショップで購入したおにぎりが夕食代わり。個室にこもって食べました。お酒とおつまみも買って、誰にも気兼ねなくのんびり晩酌しながら夜を過ごします。自分だけの空間で、くつろいで食事をしたり、リラックスしてお酒を飲んだり。ひとりの時間を存分に楽しみました。

苫小牧に上陸後、ペダルを漕いでキャンプ場へ。ソロキャンプの醍醐味を味わう

ちょっと飲みすぎて遅めの起床。でも、快適な個室でぐっすり眠れました。
苫小牧港に着岸したら、車両甲板から自転車に乗って北海道上陸!苫小牧港からほど近く、アクセスのいいキャンプ場「オートリゾート苫小牧アルテン」を目指してペダルを漕ぎます。
「オートリゾート苫小牧アルテン」は、樽前山麓にある錦大沼公園の一角に位置します。苫小牧港からおよそ21Km。国道235号線へ出てひたすら西へ進みます。ほぼ平坦なので、それほど苦ではない…はずが、日頃の運動不足がたたってすぐに息が上がります。それでもミニベロを走らせ続け、風を感じつつひた走り、1時間足らずでキャンプ場に到着!心も体もリラックスできる豊かな自然につつまれた空間で、ペダルを漕いでパンパンに張ってきた太ももとふくらはぎにことも忘れ、癒されるのでした。

<編集部コメント>
キャンパーのスタイルに合わせて選べる豊富なバリエーションのキャンプサイトがあるのがオートリゾート苫小牧アルテンの魅力。電源設備が用意されているサイトやコテージもあるので、キャンプ初心者でも快適に過ごせます。からまつサイトとコテージでは、2021年11月より無料のWi-Fiが利用可能です。

キャンプ場の入り口付近には、源泉かけ流し(加温)の温泉施設「ゆのみの湯」があるので、疲れた体を癒せます。利用料金は600円(税込・大人料金)。僕も、天然温泉の露天風呂で汗を流しました。大浴場やサウナ、寝湯、ハーブ湯などがあり、樽前山の勇壮な姿を眺めながら入浴できる天然温泉なので、地元の苫小牧市民はもちろん、市外の方や観光客にも人気というのもうなずけます。

ひとりキャンプを満喫した翌日は、支笏湖(しこつこ)に向かうことに。オートリゾート苫小牧アルテンからは30Kmほどの距離です。日本有数の水質を誇る支笏湖は、火山の噴火でできたカルデラ湖。光が当たって青く輝く水面は「支笏湖ブルー」と呼ばれ、多くの観光客が足を運ぶ人気スポットです。
途中の坂道はキツイですが、きれいな水面とその景色に心も洗われます。サイクリングロードを走り、夕暮れまでのんびり過ごしました。

オートリゾート苫小牧アルテン

住所
苫小牧市字樽前421-4
電話番号
0144-67-2222(キャンプ場)

※最新の営業状況については、各店舗・施設ホームページ等にてご確認ください。

意外と?!快適。深夜便「さんふらわあ しれとこ」で“非日常”を感じる

北海道からの復路は、一度乗ってみたいと思っていた深夜1時30分に苫小牧港を出発する深夜便を選びました。深夜便なら夜までたっぷり北海道での時間を過ごせます。「さんふらわあ」の船員がおすすめしている苫小牧周辺の観光地は、乗船前後にぴったりです。

北の大地のおいしい食べ物をたらふく堪能して、「さんふらわあ しれとこ」に乗船します。
深夜便の乗船手続きは21時から。この日は23時前には船内客室に入れました。

部屋は定員4名のカジュアルルーム。この日、この部屋には僕だけで、貸切状態でした。
室内にはベッドが4つ。カーテンを閉めればプライバシーが守られるプライベートスペースには、折りたたみ式の棚やベッド下の引き出し収納など、限られた空間を快適かつ有効に使えるようになっています。着替えも十分できるスペースで、コンセント(一口)もあるのでスマホの充電もOK。複数口のコンセントタップを持参すれば、コンセント不足で困らずに済むでしょう。

小物を並べられ、重宝するポップアップ式の棚。
メガネやスマホは、コンセントに近い網棚に。
ベッド下の引き出しは収納たっぷり。
部屋奥の窓際にテーブルとイス2脚、コンセント2口がありました。

ベッドに横になると眠気が…。自転車を漕いで疲れた体が起き上がることを拒み、そのまま就寝しました。

お風呂に入って海を眺めてリフレッシュ。のんびりとひとりの時間を楽しむ「デイクルーズ」

目が覚めたのは、朝10時過ぎ。筋肉痛の身体を癒しに展望大浴場へ向かいました。
ちょうど他の利用者が居なくて、気兼ねなくくつろげました。大きな窓から見える大海原をひとり占め。青い空に白い雲、紺碧の海を見ながら大きなお風呂に入るなんて、東京暮らしの僕にはなかなかできない経験です。

「さんふらわあ しれとこ」にはレストランがありませんので、食事は持ち込むか、ホールの自動販売機で購入することになります。自動販売機と侮るなかれ、たこ焼きやフライドポテトなどの軽食から、カレーやかつ丼などのしっかりした食事までバラエティ豊か。もちろん、ドリンクの自動販売機もそろっており、お茶やジュースなどのソフトドリンク、ビールなどのアルコール飲料も充実しています。デザートにはアイスクリームも買えますよ。

窓際のテーブル席なら、紺碧の海原を眺めながら食事ができます。
専用の電子レンジで温める自動販売機の食事は、意外にボリューミー。

持ち込んだお弁当を温められる電子レンジや、カップ麺にそそぐ熱湯も用意されており、無料で使えます。さらに、割りばしやスプーン・フォーク、醤油もそろっています。

お腹がペコペコの僕は、食べたいものをすべてチョイス。昼からビールを飲む贅沢も楽しみました。

昼下がりに食べたカツサンドと野菜たっぷり彩菜カレー、たこ焼きは、いずれも自動販売機で購入。カレーは、冷凍されたものを電子レンジで温めるタイプ。そしてビールは男のひとり旅には欠かせない必須アイテム。※自動販売機のメニューは変更となる可能性があります。

満腹になったお腹。く、苦しい…。腹ごなしに船内を散策してみると、ホールの奥に「サロン」と書かれた、靴を脱いで上がる不思議な空間がありました。

そこは、ちょうどブリッジ(操舵室)の真下にあたる位置で、船首方向(進行方向)の様子が窓越しに見えます。かつてはバーやラウンジだったと思われる、時代を感じさせるつくりです。
「さんふらわあ しれとこ」は2001年に「ニューれいんぼうべる」の名前で室蘭-直江津-博多航路で初就航したベテランのフェリー。船内のあちらこちらに昔の名残が感じられ、レトロな郷愁があふれています。

座り心地のいい椅子に身体を沈めて、読書をしたり、備え付けのテレビを見たり、海を眺めたり…。いろんな悩みをすべて忘れさせてくれる時間が、そこにはありました。

夕暮れ時、日没の時間を調べてデッキに出てみました。何とか水平線に沈む絶景の夕日をカメラで撮影しようと粘りましたが、ちょっと雲が多くて見えず。昼間は青空が広がっていたのに…。でも、日中の時間のすべてを海の上で過ごすというクルーズ気分を、十分に楽しむことができました。

大洗港に到着するのは19時30分。もうすぐ今回のひとり旅も終了です。荷物をまとめて下船の準備を始めました。

大洗港接岸直前。帰りも友人に車で迎えに来てもらいました。

自転車で北海道に上陸し、キャンプ泊だったこともあり、密になる状況がほとんどなかった旅でした。また、深夜便の利用は、読書をしたり、仕事のアイデアを考えたり、自分の人生を考えたり…太平洋を眺めながら自分だけの大切な時間を過ごせたような気がします。少しは大人の男に近づいたかな?次のひとり旅まで、しっかり仕事に励もうと思いつつ、下船したのでした。

<編集部コメント>
家族や気の合う友だちと一緒に観光地の人気スポットを巡り、ホテルに宿泊して思い出を共有するという旅行を楽しまれる方は多いでしょう。しかしひとり旅には、家族や友人たちとの旅行にはない、誰かの意見や要望に左右されずに自分の自由にできるという魅力があります。旅先で急に予定を変更したり、通りすがりの気になるスポットにフラっと立寄ったり、同行者など誰かに気をつかうことなく、気ままに思うままに旅を楽しめます。
そして何といってもひとり旅は、自分と向き合う時間をたくさん持てます。仕事や職場、人間関係、恋愛、勉強、人生と、人付き合いから離れてリラックスしたい人に、おすすめです。

忙しい仕事の合間、リフレッシュしたい。できるだけ他人との接触を少なくして、感染防止に配慮した旅行をしたい。ひとりになって、じっくり自分を見つめ直したい。とりあえず北へ逃げたい…。そんなことを感じた時には、「さんふらわあ」に乗船するひとり旅を計画してみてはいかがでしょうか?ひとり旅には行きたいけど船酔いが心配…という方には、下の動画がおすすめです。勤務で連続20日間も船上にいるアテンダントクルーたちが、船酔い対策を紹介しています。

「さんふらわあ」なら安心してひとり旅を楽しめます。お得なプランやキャンペーン、パッケージツアーもあるので、賢く活用してあなただけのひとり旅を、ぜひ満喫してください。

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