もくじ

自宅からマイカーやレンタカーで移動し、車ごとフェリーに乗船。船内ではプライベート空間を保てる個室に宿泊すれば、目的のスポットに到着するまで、他者との接触が少ない旅ができます。
編集部スタッフは都内から北海道までマイカー&「さんふらわあ」を利用し、3密回避の旅に出ました。自宅から目的地まで何人と接触するのか、港や船内の感染防止対策などをレポートします!
※最新の営業状況については、各店舗・施設HP等にてご確認ください。
※取材は2020年7月末に行い、2022年4月に情報の更新を行いました。

東京の自宅から茨城・大洗港まで、マイカー利用で他人との接触ゼロ!

関東から北海道へ旅行する場合、新幹線や飛行機などの公共交通機関を利用した移動では、不特定多数の人との接触が避けづらいもの。一方、マイカーやレンタカーを使い、茨城・大洗港から北海道・苫小牧港までフェリーの個室を利用すれば、同行する家族などの限られた人との接触だけで移動ができます。それに車内では、マスクを外して過ごすこともできます。

都内から高速道路を利用して大洗港まで向かいます。途中で高速道路のサービスエリアで休憩を取りましたが、そこではソーシャルディスタンスを保てました。
高速・有料道路ではETCを利用したので、料金所での対人接触もなし。大洗港フェリーターミナルまでの約2時間、誰とも接することなく到着しました。

フェリーターミナルから乗船までは約10人。港での感染防止対策は万全

乗船手続きを行うフェリーターミナルでは、入口にアルコール消毒のボトルが。手指を消毒し、まず非接触型体温計で乗船者全員の検温です。
私たちが乗船するのは、大洗港から苫小牧港に向かう「さんふらわあ」の夕方便で、19時45分の出航です。夕方便の乗船手続き開始は16時。乗用車で乗船する場合は17時30分頃までに手続きを終えておくことが望まれます。私たちは、17時頃に手続きを行いました。
検温と乗船手続きで港のスタッフと接しましたが、皆さんマスク着用で、飛沫防止対策も取られていました。
行列ができる時間帯もありますが、床にはソーシャルディスタンスを保つ印が貼られています。また、2階の待合室のソファには密回避を促す告知が一席おきに貼ってあり、他の乗船客との距離を保つよう案内されていました。

並ぶ際にはソーシャルディスタンスを確保。
飛沫感染防止のアクリル板の間から、非接触型の体温計で一人ひとり検温。

乗船時のエレベーター内で秒単位の接触。船内では個室でのんびり密回避

ドライバー以外の乗船客はフェリーターミナルから徒歩で船内へ入ります。待合室から乗船までに接触したのは乗船チケットを確認するスタッフ1名のみ。同乗者はドライバーを待たずに個室に入っても良かったのですが、5階のソファで待つことに。
一方ドライバーは、車両甲板(今回は2階)から客室(同5階)へ向かうために、エレベーターか階段を使います。さすがに階段は…スタッフに誘導され、エレベーターを利用しました。数十秒の間、4名の方と乗り合い、5階で同伴者と合流。そこからは階段で、他人と接触することなく7階の客室に入れました。
船内スタッフは、全員マスク着用での対応です。乗客向けの感染予防注意喚起ポスターやアルコール消毒も、随所に設置してありました。

インフォメーションやショップなど、接客ポイントには飛沫感染防止のシートが。
乗船客の心掛けも、感染防止には欠かせません。

今回、「さんふらわあ さっぽろ」で予約した船室は、窓を開放できるバルコニー付きのプレミアムルーム。船室のグレード的には、船内に1室しかないスイートルームの次に値する、定員2名(最大3名)が宿泊できる部屋です。室内にはベッドが2台、ソファーベッド1台が備え付けられています。テレビや冷蔵庫のほか、湯船のあるバスルームや洗面、トイレも完備しているホテルのような快適な空間で、カジュアルクルーズを満喫できます。
都内の自宅から車を運転してきたドライバーは、乗船してすぐに展望大浴場で運転の疲れを癒しに行きました。個室の客室にはバスタオルとフェイスタオル、歯ブラシやひげそりなどのアメニティが用意されているので、大浴場に行く際には部屋からタオルなどの必要なものを持って行きます。
まだ船の出航前ですが、海を眺めながら大きな湯船に入るのは至極の時間。身体も気持ちもリラックスできます。さらに、サウナも併設されているので、温泉や銭湯気分でのんびりできました。
ドライバーが展望大浴場で汗を流している間に、同乗者は部屋のお風呂でゆったりとくつろぎました。

食事は船内のレストランで。バイキング形式で、北海道や茨城県産の食材を使った豊富なメニューの中から好きな料理をチョイスして食べられます。レストランを利用せず、お弁当などを船内に持ち込んで客室内で食べることもできます。食後にちょっと一杯という方は、船内のショップでワインやビールなどのお酒類、おつまみなどを買うのもあり。北海道や茨城県のお土産物も販売しているショップでの会計は、交通系ICカードなどの電子マネーで、非接触での支払いもできます。

乗船した当日は150名近くのお客様が乗船されていましたが、密を感じることはありませんでした。レストランや展望大浴場などでは、同時に利用できる人数が制限されており、他のパブリックスペースでもほとんどの乗船客が、お互いに気遣いながら密回避されていることを実感しました。もちろん、レストランでの食事中以外のパブリックスペースでは、皆さんマスク着用でした。

苫小牧港に着いたら、船内からそのまま車で北海道ドライブ!

苫小牧港に着岸したら、同乗者も全員車両甲板で車に乗って下船します。エレベーターや階段での移動時は多少混み合うことがあるため、十分な間隔を保ちつつ車両甲板へ。エレベーターを待つ間とエレベーター内の短時間、合計8名ほどと接近しました。
フェリーから車で出れば、そこは北の大地・北海道。最初のスポットである「たらこ家」に向け、そのままドライブです。誰とも接触せずに到着できました!

▼都内から北海道へ、車&フェリー利用の旅行はどのくらい密回避ができるのか?レポート動画
 

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苫小牧から近い白老町の編集部おすすめスポット

【食べる・お土産】 たらこ家 虎杖浜本店

『たらこ家 虎杖浜本店』 は、苫小牧から登別に向かう途中、国道235号線から海岸沿いの通称「海産物ロード」にあります。のぼりが目印です。

下船後に向かったのは、白老町虎杖浜にある『たらこ家 虎杖浜本店』。苫小牧港のフェリーターミナルから、道央自動車道を利用すれば50分ほど、高速道路を使わずに国道235号線を走っても1時間程度のドライブで到着です。
『たらこ家 虎杖浜本店』は、大正2年創業という老舗の水産加工会社・カネシメ松田水産の直営店。着色料や輸入物を一切使わず、地元でとれたスケソウダラを水揚げ当日に加工、低温でじっくり熟成させたこだわりの自家製たらこが堪能でき、道内外問わず大人気のお店です。たらこをはじめとする海産物や加工品を販売しており、観光客のお土産としてだけではなく、地元の方からも愛されています。店内では、たらこやいくらをはじめ、魚介類を使った丼ぶりものなどの食事も可能。なお、店内での食事は、平日は11時30分~14時30分、土日祝日は11時~14時30分のランチタイムのみです。

新鮮で豊富な品揃え。地元の人もよく買い物に訪れます。
白米の上にたっぷりの虎杖浜たらこと真鱈の昆布締めが並ぶ「たらこ丼」。たらこの天ぷらも付いて税込み1,650円とはコスパ抜群!

お昼の営業時間に間に合いひと安心。メニューを見ると、たらこといくらがたっぷり乗った「たらこ家デラックス」、たらこといくらに加えて昆布締めのタラ、サーモンが乗った「たらこ家スペシャル」など、ご当地でしか食べられない丼ぶりものが並んでいます。それらの店内でしか味わえないメニューの中から、今回いただいたのは人気の名物「たらこ丼」です。薄皮で包まれてぷっくりとしたたらこは、細かな粒がぎっしりと詰まっていて舌触りが滑らか。たらこ本来のしょっぱさに箸が止まりません。車の運転がなければ、ビールや日本酒と合わせたいところ。箸で持ち上げても身崩れしにくいたらこは、濃厚でまろやかな味わい。
虎杖浜前産のたらこを虎杖浜で加工した「虎杖浜たらこ きれこ」のほか、辛子明太子、いくら、鮭筋子などの詰め合わせや近隣の海で獲れた魚の干物など、贈り物やお土産に好適な品もたくさんあり、全国発送も可能です。

たらこ家 虎杖浜本店

住所
白老郡白老町字虎杖浜185-7
電話
0144-87-3892
営業時間
(店舗)9:00~17:00、(食事)11:30~14:30 ※土日祝日は11:00~
駐車場
店舗向かい側にあり

【学ぶ・体験する】 ウポポイ 民族共生象徴空間

提供:公益財団法人アイヌ民族文化財団

2020年7月、白老町にオープンした注目のスポット『ウポポイ 民族共生象徴空間』へ。ここでは先住民族アイヌを主題とした展示や多様な体験型プログラムを通じて、その歴史や文化などを学ぶことができます。現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入場日の事前予約制を導入しています。

国立アイヌ民族博物館は北日本初となる国立博物館。
提供:公益財団法人アイヌ民族文化財団

ウポポイ 民族共生象徴空間

住所
白老郡白老町若草町2丁目3
電話
0144-82-3914
開園時間
9:00~17:00、18:00、20:00※閉園時間は時期や曜日によって異なります。詳しくはHPをご確認ください。要事前予約(ウポポイおよび博物館)
閉園日
月曜日、12月29日~1月3日※月曜が祝日または休日の場合は翌日以降の平日に閉園。
駐車場
あり

【泊まる・食べる・休憩する】 haku hostel+cafe bar

ウポポイの近くには、ノスタルジックな外観の宿泊施設兼カフェ・バー「haku hostel+cafe bar」があります。国内やアメリカ各地を移り住んできた馬好きなオーナーが、白老を気に入って移住。老朽化していた築50年以上の旅館の建物を、オシャレにリノベーションして2019年4月オープンさせた、白老では唯一のホステル(ドミトリー)です。男女混合(ミックス)の16人部屋と女性専用の4人部屋のドミトリーにはリーズナブルに宿泊可能。その他にプライベート空間を確保したツインルームやファミリールーム、和室など5つの個室も備えているので、家族や夫婦・カップルにもおすすめです。もちろんひとり旅にも。

宿泊スペースの随所で、オーナーのこだわりが感じられます。かつて旅館で使われていたものを活かした、シンプルで清潔感があるインテリアにはセンスが光ります。バイオマスボイラーや薪ストーブを利用し、化石燃料に依存しない点も、オーナーの哲学。時間を忘れて、心地よく過ごせる空間です。

宿泊客同士の交流も生まれるキッチン&リビング。
落ちついた空間のカフェ・バーで、おいしい食事や飲み物を。

宿泊者が自由に使えるキッチン&リビングでは、簡単な料理を自炊可能。冷蔵庫やトースター、電子レンジ、さまざまな調理器具などが宿泊者専用の共有キッチンに備えられています。
併設のカフェ・バーで食事することも可能。カフェ・バーは宿泊者以外も利用できるので、ドライブの途中に、丁寧に淹れられたハンドドリップコーヒーを飲んでリフレッシュしたり、小物や雑貨が並んだ店内を見ながらティータイムを楽しんだりすることもできます。登別温泉へ向かう途中の休憩スポットとしても最適です。

<編集部コメント>
カフェ・バーでは、地元北海道クラフトビールをサーバーで提供。登別の「金鬼」や上富良野の「In Deep」など、最大7種類のクラフトビールが味わえ、宿泊客やご近所の方に人気です。タイミング次第では、北海道でしか飲めない限定ビールや期間限定のビールが飲める場合も。地域の食材を使った料理などアラカルトメニューと合わせれば、お互いのおいしさがさらに引き立ちます。
ぜひ、ホステルに宿泊するか、立ち寄りの場合はドライバー以外の方は、クラフトビールを味わってみましょう。

こちらの動画もご覧ください!
≫ 白老町のおしゃれカフェ発見!haku hostel+cafe bar

【この記事だけの特典!】
「カジュアルクルーズさんふらわあ」の記事を見たとお伝えいただいた(当ページを提示した)方に、cafe barでのドリンク類を10%オフ(クラフトビールは5%オフ)にてご提供いたします。

haku hostel+cafe bar

住所
白老郡白老町大町3-1-7
電話
0144-84-5633
受付時間(宿泊)
(チェックイン)15:00~、(チェックアウト)~10:00、(受付)8:00~21:00
カフェ営業時間
8:30-22:00
カフェ定休日
月・火
駐車場
あり

自宅からフェリーターミナル、乗船、船内、そして下船から目的地まで、大きく4つに分けて、都内から北海道まで密回避のドライブコースを検証してみました。自家用車と「さんふらわあ」での旅行なら、他人と接触する機会を極力回避できることがわかりました。
港や「さんふらわあ」の船内、今回立ち寄った各施設でも、感染防止対策がしっかり取られていました。
北海道では「新北海道スタイル」と銘打って、各事業者や施設、道民の皆さんが、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて取り組みを行っています。北海道を訪れた際には、「新北海道スタイル」を理解し、意識して過ごしましょう。
3密回避を心掛けながら、のんびりと快適に、安全・安心なフェリー「さんふらわあ」での船旅に、あなたも出かけてみませんか?

自宅から車に乗って、そのまま「さんふらわあ」の個室で北海道まで移動。電車やバス、飛行機など、多くの人が乗り合う公共交通機関を利用することと比べると、マイカーとフェリーを利用した北海道旅行は、快適で安心です。普段から乗り慣れた愛車を「さんふらわあ」に乗せて、北海道ドライブ旅行へ。お好みのスポットを調べて、自分だけの北海道ドライブコースを計画してみましょう。

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