もくじ
2018年5月15日、「さんふらわあ さつま」は大阪–志布志航路に就航しました。 全ての個室にシャワー・トイレを備え、相部屋タイプの部屋にもカーテンが設置されるなど、よりプライバシーに配慮した新しい時代のフェリーです。また、広々と余裕のあるパブリックスペース、プロジェクションマッピングやデジタルサイネージ、ペットと一緒に過ごせる部屋やドッグランなど、「カジュアルクルーズ」を実現する設備やサービスにも注目です。 果たしてその乗り心地は? 大阪発志布志行きに乗船し、チェックしてみました。
大きな丸窓と吹き抜けが印象的なエントランスホール
6階から8階が客室。6階がエントランスになっています。大洗−苫小牧航路に就航した「さんふらわあ ふらの・さっぽろ」でも採用されていた「船型のソファ」がこちらにもありました。
大きな丸窓からは太陽の光が燦々と降り注ぎます。
さつまの“顔“ともいえるのが3フロアの吹き抜け。開放感抜群で、この先の充実した旅を期待させてくれます。入り口脇のデジタルサイネージが船内の様々な情報を教えてくれます。その横には柳原良平さんの懐かしのイラストが飾ってありました。
6階にはその他にキッズルームやお土産ショップ、ゲームコーナーなども。
レストランも6階にありますが、ご紹介は後ほど。
先に気になる客室をご案内しましょう。
部屋は専用バルコニー付きからバリアフリー、くまモン仕様まで
スイートルームは8階にあります。
広々とした客室。外には専用バルコニーも。
クルーズ気分で太平洋の眺めを独り占めです。
こちらはバリアフリー仕様のスイートルーム。
トイレも広々とし、車椅子でも使いやすそうです。
続いては7階のデラックスルーム。こちらもホテル並みですよね。
お子さんのために、くまモン仕様(くまモンと夢見る船旅ルーム)やぐりぶー仕様(ぐりぶーとさくらの仲良し船旅ルーム)の部屋もあります。
なんと和室仕様も!
まるで高級旅館です。
そしてペット愛好家の間で話題沸騰中のウィズペットルームも、なんと10室。ワンちゃん、ネコちゃんと離れ離れにならずに済みますね。
ちなみにドッグランやケージのある通常のペットルームも同じ区画にあり、一般客室とはドアで仕切られています。カードキーが無いと出入りできないので安心です。
旅でペットと離れ離れになりたくない…一緒に楽しみたい。そんなペットとのかけがえのない時間もフェリーなら楽しめます。
「スーペリアウィズペットルーム」予約と現地の宿泊先がセットになったプラン、「九州 愛犬とお家からず~っと一緒」はこちら↓。
その他の客室も見ていきましょう。
一人旅にも最適なスーペリアは、ソファを引き出してベッドにすれば2名まで利用できます。
プライベートシングルはアコーディオンカーテンで区切られているので、プライバシーはバッチリ。入り口のドアはカードキーでロックされているので、セキュリティーも万全です。
プライベートベッドには相部屋タイプとグループ用個室タイプがあります。部屋の中央に更衣スペースが設置されているのは嬉しい心遣いです。
そして船旅といえばツーリストルーム。昔の雑魚寝部屋ですが、この船では仕切りカーテンがあり、枕元には携帯電話やPC用のコンセント、スポットライトスイッチも完備。快適さは飛躍的に進歩しています。ちなみにマットレスはフランスベッド製でした。
快適な大浴場とシャワールーム
シャワールーム・浴室も充実しています。
個室シャワーは24時間利用できます。
大浴場の窓はとても大きいので、海沿いの露天風呂に入っているような気分。
女性風呂はカランが多めに設置されているのも、心憎い配慮ですね。
広々したレストラン、充実した和洋中のメニュー
さて、食事の用意ができたようですので、いよいよレストランのご案内です。
奥行きのあるデザインになっていて、テーブル席、カウンター席、いずれも十分な数があります。当日はかなりのお客様が乗船されていましたが、席にあぶれた方はいらっしゃらなかったようです。
スロープやベビーチェアなどの設備も完璧!
ブッフェの動線は2つあるので、よりスムーズに料理をとることができます。和洋中揃った料理はどれも美味しく、特にカレーは絶品! これを食べるために乗る価値アリですよ。
食後にもお楽しみが盛りだくさん
食後の楽しみはエントランスの吹き抜けの天井に投影されるプロジェクションマッピング。
さらにこの日は、悪天候のため甲板での星空教室が中止になったので、代わりにエントランスの天上に星空を投影しての開催となりました。
乗船日が金曜日だったこともあり、ミニライブやヨガ教室など、他にもイベントが盛りだくさん。本当に飽きる暇がありません。
たっぷり楽しみ、ゆっくり寝た翌朝は洋上日の出観賞。あいにく曇りがちで、太陽の昇る瞬間は見られませんでしたが、甲板で潮風に吹かれながらのひと時は船旅の醍醐味です。
いかがでしょうか。設備だけでなく、サービスも大幅にパワーアップした「さんふらわあ さつま」。あなたも最新の船で、カジュアルクルーズを楽しんでみませんか?
いからし ひろき/ライター
この記事のキーワード