あなたの“フェリーに乗る理由(ストーリー)”おしえてくださいアイキャッチ

もくじ

旅の手段はいくらでもあるのに、なぜフェリーを使うのか……。そこには十人十色のストーリーがあるはず。 大洗発苫小牧行き、大阪発別府行き、それぞれの「さんふらわあ」に乗り込み、乗客の皆さんに話を伺いました。(2018年3月取材)

苫小牧行きで出会った人たち #1
「子供の頃からの夢とアニメの聖地巡りを同時に実現」

苫小牧行きで出会った人たち #1 「子供の頃からの夢とアニメの聖地巡りを同時に実現」1
しゃくえんさん(ツイッター名) 33歳

まず乗船してすぐ話しかけたのは、ロビーで一人スマホの画面を見つめていた男性(顔と名前は恥ずかしいのでNGとのこと)。札幌市在住で、大洗に観光に行った帰り路だそう。なぜフェリーに?

「小さい頃から道外を車でドライブするのが夢で、 今回その夢がようやく叶ったんです。マイカーで本州に渡るにはフェリーしかないですからね」

大洗を目的地にしたのは、そこが大好きなアニメの聖地だったから。小さな頃からの夢と、聖地巡りを一度に叶えたわけです。仕事は福祉関係のアルバイト。長期休暇を取って、初めてのフェリー旅に臨みました。その感想は?

「豪華な感じが良いですね。内装も落ち着いている。コンフォートに泊まっていますが、予想以上に居心地がいいです。街場のカプセルホテルより快適かも」

そしてマイカーでの便利さも改めて実感したとか。

「やはり車があった方が便利ですね。荷物も気にしなくていいし、帰りのお土産もたくさん買えましたし。その辺の気持ちが楽にもてたのは良かったです」

苫小牧行きで出会った人たち #2
「人生の再出発に仲間とフェリーで“お引っ越し”旅」

苫小牧行きで出会った人たち #2 「人生の再出発に仲間とフェリーで“お引っ越し”旅」1
藤原裕太さん26歳 下井田健さん36歳 黒川準司さん56歳

夕食の時間も終わり、多くの人がお風呂に入ったり、読書をしたり、おのおの消灯前のひとときを過ごしている頃、ラウンジで缶ビールと乾き物の宴を開いている3人組の男性グループに出会った。

横須賀から釧路に向かっているという、黒川さん、下井田さん、藤原さん。目的は「お引越し」だそう。

黒川「 私が生まれ故郷の釧路に戻ることになりましてね。ふたりはその手伝いで一緒に来てくれてるんです。理由ですか? 年齢ですかね。横須賀の米軍基地の仕事や介護の仕事などに携わってきましたが、もう56です。このまま続けてもあと4年で定年。年金もらえるのも65でしょ。その前にもう1回再出発したかった。“時”ってあるじゃないですか、何にでも。今がその時だって僕は思ったんで。そんな感じですかね」

ところでご家族は?

黒川「一人で帰ります。一人になっちゃった(笑)。理由はまあ、自分がやらかしちゃったんで(笑)だからこれ、ノンアルコールビールにしてるんです」

いろいろあったんですね……。
それにしてもずいぶん年の違う3人組ですね?

下井田「僕とコイツ(藤原さん)は同じ会社で車の販売の仕事をしてるんですが、隣に住んでいたのが黒川さん。 色々とお世話になりまして…。 その恩返しみたいなもんです」

ところで、 なぜフェリーで?

黒川「そりゃ、荷物を運ぶためですよ」

下井田「本当のお引っ越し。下に行けば全部黒田さんの荷物がありますよ。横須賀で2トントラック借りて、それに乗って行ってまた帰ってきます」

藤原「結果それが一番安いんですよ」

黒川「まともに引越し業者に頼んだらいくらになるか分かりませんよ。でもフェリーなら往復で10万円かからない。そこにレンタカー代や高速、飯代とか加えてもたかが知れてる。本当に助かりますよ」

それにしても釧路まで行って帰って来るのは大変では?

下井田「4日間かけて行って帰ってくる予定です。いや、ホント、色々手伝ってもらいましたから、最後ぐらいはちゃんとしたいなと。まあ、あと少し観光も。黒川さんに案内してもらってね」

藤原「でも冬の北海道は初めてなんで……。こないだ黒川さんが準備のために釧路に戻った時、電話で”今日はマイナス1度だからあったかいよ”とか言ってたんですけど、意味分かんなかったですから(笑)」

黒川「今日は釧路は-17度だからね」

下井田「ちょっと怖いですね」

黒川「でも冬だって俺、これ(Tシャツ1枚)にフリース一枚で暮らしてたんだぜ」

下井田「それ、どうかと思いますよ(笑)」

苫小牧行きで出会った人たち #3
「夫婦ふたりで船旅を楽しむこと数百回」

苫小牧行きで出会った人たち #3 「夫婦ふたりで船旅を楽しむこと数百回」1
鈴木弘さん60歳 光江さん71歳

翌朝、 食堂で素敵なご夫婦に出会いました。鈴木さんご夫妻。旅が趣味で、特に船旅が大好き。結婚してからこれまでに、なんと数百回も楽しんで来られたそう。フェリー旅の魅力とは?

弘「のんびりできるのがいいよね。ただ乗ってるのがいいんですよ。のんびりとね」

光江「お互い自由に過ごせるのがいいですね。主人は写真が趣味だからカメラで景色とったり、私は船の中を見て歩いたり……もう、気ままにね」

弘「顔見知りもいますよ。今日は乗ってないんだけど……。会えば船から降りた後に飲みに行ったりもしますよ。そういう出会いも楽しみのひとつですね」

その他、マイカーで茨城のショッピングモールや温泉施設めぐりを楽しみ、 これから札幌の家に帰るところという3人家族にも出会いました。 フェリーは初めてだったそうですが、お風呂に入ったり、買い物をしたり、自由に過ごせるのが、飛行機の旅などとは違って新鮮だったそうです。 近頃部活が忙しい娘さんともゆっくり話ができたのも良かったとか……。

 

別府行きで出会った人たち #1
「大病を機に、マイペースなフェリー旅にチェンジ!」

別府行きで出会った人たち #1 「大病を機に、マイペースなフェリー旅にチェンジ!」1
鈴江豊さん80歳 マリ子さん77歳

乗船後すぐの食堂で出会ったのは、大阪の八尾市に住む鈴江さんご夫妻。昔は配管の仕事で忙しかったそうですが「今はもう毎日が大型連休」と笑う豊さん。今は月2回くらいのペースで、フェリー旅を楽しんでいるそうです。今回は別府のホテルで一泊、のんびりと過ごす予定だとか。

マリ子「昔から夫婦二人であちこち行っていたんだけど、ちょっと主人の体の具合が悪なりましてね。でも船は目的地まで連れて行ってくれるから楽ですよ。乗り換えもないし」

豊「こないだもコレに乗ってすごく良かったからまた乗ろうって。 ゆったりできるのがいいですわ」

 

別府行きで出会った人たち #2
「姉妹2人でのんびりとフェリー旅」

別府行きで出会った人たち #2 「姉妹2人でのんびりとフェリー旅」1
茂刈さん姉妹

やはり食堂で出会ったのがこちらの美人姉妹。山口県に住んでいて、 まずは福岡から大阪、そして京都へ行って大阪へ戻り、これから別府へ行く途中だそう。別府からは山口にバスで帰る予定で、二泊三日、バスと船を使っての旅の途中。

姉「二人でよく旅行してるんですけど、フェリーは初めて。どんなものか試してみようって。想像してた以上にすごくいいです。お部屋がすごくいい。船内もこれだけ充実してるとは思っていませんでした」

姉「寝てる間に着くのもいいですよね。1日丸々朝から使える。明日も別府で目一杯遊ぶ予定です」

ちなみに料理も大絶賛。特に特製カレーがお気に入りの様子でした。

別府行きで出会った人たち #3
「フェリーはインスタ映えもバツグン!」

別府行きで出会った人たち #3 「フェリーはインスタ映えもバツグン!」1
国本佳奈子さん(20歳)宇田遥佳さん(20歳)

フェリーの甲板で自撮りしていたふたり。2人は高校からの同級生。これから別府の自動車教習所の合宿に行くところだそう。二人ともフェリー旅は初めて。

佳奈子「別府って調べたらこの船が出てきたんで。最初は船?って感じだったけど、船ではなかなかいけないから、レアだよね」

遥佳「いま船が出たばかりだけど、テンション上がりました。島と島の間を通るから夜景がめっちゃキレイ。インスタ映えしますよね!」

別府行きで出会った人たち #4
「離れ離れになる前に、思い出のフェリーで卒業旅行」

別府行きで出会った人たち #4 「離れ離れになる前に、思い出のフェリーで卒業旅行」1
かほさん えりさん えみなさん ゆうなさん(いずれも18歳)

船内のラウンジで出会ったのがこの4人。大分の高校の同級生で、5人で卒業旅行の最中。大阪観光を楽しんで、これから大分に戻る途中……ん、5人?

「1人は寝てまーす!疲れ果てて(笑)」

実は彼女たち、フェリーは身近な移動手段なのだそう。

「部活の遠征でよく使ってたんです。私たち水球部なんですが、マイナースポーツなんでチーム数が少ないんですよ。大分ではうちの学校だけ。だから練習試合とか大会とか全国あちこちに行かなきゃいけなくて。これまで10回くらいフェリーに乗りましたね」

卒業旅行もフェリーにしたのは「一番安いから」というのと「USJのある大阪便があるから」というのが理由。あと「うちは親が安心って言うんです。乗ったら着くから。」

なるほど。

そんな彼女たちの船内での楽しみはUNOをしながらのアイス。人気の心理ゲーム『人狼(じんろう)』もする。
「話すことはもうないよね。いつもめっちゃ話してるから。3年間同じメンバー。ネタねぇなもう(笑)」

卒業後は進学、就職それぞれだそう。離れ離れなる前に、慣れ親しんだフェリーで思い出作りということのようです。

別府行きで出会った人たち #5
「気ままな男の一人旅にはフェリーが似合う」

別府行きで出会った人たち #5 「気ままな男の一人旅にはフェリーが似合う」1
松田浩和さん(43歳)

ラウンジのカウンター席で、一人ワインで晩酌していた松田さん。見るからに旅慣れた感じです。

「昔からフェリー旅が好き。学生の頃よく北海道へツーリングに行ってたんですよ。今回は着いたその日の夕方に戻る”弾丸フェリー”を利用してます」

東大阪で金属加工の仕事をしていた松田さん。20年経ったのを機に仕事を辞めたそう。その理由は?

「もともとしたかったことをやってみようかなって。そう、こういう一人旅をすることです。もう8ヶ月ぐらいこんな生活ですよ(笑)」

次の仕事は考えておらず、今は旅先でバイトしたりしながら、気ままなその日暮らし。地ビールを趣味でやっていたので、そういう店で働いたり、イベントの出展などを手伝ったりしていると、「まあ旅の宿代とか、交通費ぐらいはまかなえるんでね。1年ぐらいは(そういう生活を)やろうかなと。ま、ひとりもんなんで、気楽ですよ(笑)」

学生の頃はもっぱら“2等寝台”専門だったとか。

「皆で雑魚寝して、そこで知り合って友達作るってのが好きだったんです。さすがにちょっと大人になってきて体がしんどいですけどね(笑)。やっぱりフェリーの雰囲気は好きですよ。飛行機ってそこまで楽しくなれないですよね。すごく便利ですし、今だったら安いんですけど、知らない者同士話すこともないですから」

いかがだったでしょうか。皆さんそれぞれのストーリーがありました。 そしてフェリー旅でしか味わえない時間を満喫しているようでした。

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皆さんもフェリーならではの“特別な旅”を楽しんでみませんか?

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