もくじ
旅行の楽しみのひとつ、食事。旅先の名物料理や地元名産の食材など、おいしいグルメを味わうことは旅行の醍醐味です。
関西~九州航路と首都圏~北海道航路を運航する大型フェリー「さんふわらあ」の各船内レストラン(※)では、寄港地の特産食材を使った料理や名物料理などが、バイキング形式(ブッフェ形式)で提供されています。「さんふらわあ」船内レストランのおすすめメニューや楽しみ方などを、詳しくご紹介します!
※首都圏~北海道航路の深夜便「さんふらわあ しれとこ/だいせつ」は対象外。
夕食と朝食は「食べ放題のバイキング形式」
海の上での食事は、長距離フェリーの船旅ならではの楽しみ。関西~九州航路(大阪~別府、大阪~志布志(鹿児島県)、神戸~大分)を運航する「さんふらわあ」のレストランでは、夕食と翌日の朝食が食べられます。さらに、首都圏~北海道航路(大洗(茨城県)~苫小牧)の夕方便「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」では、夕食・朝食に加え、翌日11時30分~12時30分の間に軽食やお飲み物を提供する喫茶営業をしています。(※)
各船レストランでの夕食・朝食は、いずれもバイキング形式(ブッフェ形式)。好きな料理を好きなだけ食べられます。ドリンクバーもセットで、ソフトドリンク(ジュース、お茶、コーヒーなど)が飲み放題です。別料金でビールやワインなどのアルコールも提供されています。
※一部航路の一部客室旅客運賃には、レストランでのお食事代が含まれます。
関西~九州を結ぶ「さんふらわあ」船内レストランの夕食は、2021年9月より「お試しスモールバイキング」を継続して実施中。通常2,000円のところ1,500円(大人1人:税込)で提供されています。通常時から一部メニューの品数が変更となっていますが、それでも約30種類(品目)のメニューがそろっています(季節のイベントメニューや限定メニューなどが追加される場合があります)。なお、朝食バイキングは620円(大人1人:税込)です。
また、首都圏~北海道を航行する「さんふらわあ」夕方便では夕食バイキングが2,000円(大人1人:税込)、朝食バイキングは1,200円(大人1人:税込)で楽しめます。夕食・朝食どちらもバイキングを召し上がる方にお得な2食セット券もあります。
夕食バイキングは2022年10月17日出航便より、メニューがリニューアルされました。北海道の食材を活かした料理なども取り揃えていて、「さんふらわあ さっぽろ」と「さんふらわあ ふらの」で異なるメニューを提供しています。
「さんふらわあ こばると」の船内レストランのメニューを大解剖!
「さんふらわあ」の船内レストランのバイキングメニューには、どんな料理があるのでしょう?大阪~別府を航行する「さんふらわあ こばると」で、2022年8月末のある日に提供されていたメニューを、写真入りで紹介しましょう。
【夕食メニュー一覧】
ポテトサラダ、冷製バンケットチキン、枝豆、ローストポーク、りゅうきゅう、ブリのお造り(刺身)、とり天、皮パリパリ春巻き、肉じゃが、イカ焼き、黒豚大焼売(しゅうまい)、ブリ煮付け、焼きそば、ホルモン焼き(味噌味)、海鮮チャンプル、おでん、炊き込みご飯、白米、味噌汁、さんふらわあオリジナルビーフカレー、サラダバー、フルーツ(スイカ、メロン、パイナップル、オレンジなど)、デザート(スイーツ)、アイスクリーム(バニラ・チョコレート)、かき氷
なんと約30種類(品目)のメニューが食べ放題でした。このほかにジュースやお茶、コーヒーなどのドリンクバーも利用でき、ソフトドリンクが飲み放題です。
夕食バイキングとは別料金で、さんふらわあオリジナル神戸ワイン(赤・白)、日本酒、ハイボール、芋焼酎(白/黒霧島)、麦焼酎(いいちこ)、生ビール(キリン一番搾り、サッポロ黒ラベル)も提供されています。
大分の郷土料理「りゅうきゅう」を、本場の食べ方で味わう
関西~九州航路の各船には、大分の地魚を使った郷土料理「りゅうきゅう」がメニューに入っています。ご飯のおかずとしてはもちろん、ご飯の上に乗せて「りゅうきゅう丼」として食べるのがおすすめ。
中でも「さんふらわあ こばると」は、出汁をかけてお茶漬け風に食べることができる唯一の船。大分県出身の料理長直伝の食べ方で味わえます。
おすすめの食べ方の説明を参考に、りゅうきゅうを乗せたご飯にアツアツの出汁をかけ、お好みで大分名産の柚子胡椒やわさび、ごま、ネギを加えれば、りゅうきゅう茶漬けの完成です。
復路の夕食は、往路と違うメニューが楽しめる
今回、別府~大阪間の復路でも「さんふらわあ こばると」に乗船しました。往路とは異なるメニューもあり、飽きることなく味わい尽くせました。
往路→復路で異なっていた料理は以下のとおり。
ポテトサラダ → マカロニサラダ
冷製バンケットチキン → にしんのマリネ
ローストポーク → ローストビーフ
とり天 → 中津唐揚げ
皮パリパリ春巻き → ハムカツ
肉じゃが → 筑前煮
海鮮チャンプル → アサリとムール貝ワイン煮
料理長に伺ったところ、毎便必ず提供するりゅうきゅうやブリのお造り、枝豆などの定番メニューがあるほか、揚げ物や冷製メニューなど日替わりの料理が複数あるとのこと。また、月替わりのメニューや季節によって期間限定メニューなどもあるので、乗船するたびにいろんな料理を楽しめます。
さらに、定番の「さんふらわあオリジナルビーフカレー」も味噌汁と一緒に追加。じっくり煮込まれた食材とスパイスが奥深い味わいで、口の中でホロっと崩れる牛肉が旨味を倍増させ、何度も食べたくなるおいしさです。
船内ショップでは、レトルトパック入りのものを販売しているので、お土産や自宅用として購入することができます。
「デザートは別腹」とばかりに、フルーツ、ケーキ、アイスも食べてしまいました…。バイキングはついつい食べ過ぎてしまいますが、どれもおいしくて大満足です!
朝食もしっかり食べられる。「朝カレー」や焼き立てパンで朝から元気に
関西~九州航路の「さんふらわあ」船内レストランの朝食バイキングは620円(税込・大人1名)。定番メニューと数種の日替わりメニューがそろっています。
主食はご飯のほか、おかゆ、焼きたてパン。なんとパンは、船内の厨房設備で焼き上げています(「さんふらわあ さつま/きりしま」のみ)。パン好きも大満足の朝食をお楽しみあれ。
今回乗船した大阪~別府航路は目的地への到着が早朝のため、船内の朝食バイキングで英気を養えば、到着後すぐに観光ができて充実した1日に。朝から食事がしっかり食べられ、時間を有効活用できるのも「さんふらわあ」での船旅ならではと言ってもいいでしょう。
夕食・朝食ともテイクアウトメニューあり。部屋で食べることもOK
関西~九州航路の「さんふらわあ」では、夕食・朝食ともにテイクアウトメニューも用意されています。そんなにお腹が空いていない、部屋に持ち帰って食べたい、ウィズペットルームでワンちゃんと離れたくないといった方などにおすすめです。
夕食のテイクアウトメニューは、さんふらわあオリジナルビーフカレー(ミニサラダ付き)と5種類から選べる本格海鮮パスタ(ミニサラダ付き)です。パスタは、モチモチ食感のフェットチーネを使用。「海鮮レモンペッパーパスタ」「海老入りボロネーゼパスタ」「アサリたっぷりクリームパスタ」「海鮮トマトパスタ」「海鮮アヒージョ風パスタ」と、いずれも料理長自慢の一皿です。さんふらわあオリジナル神戸ワインとの相性もバッチリで、お部屋で本格イタリアンを満喫できます。なお、パスタは注文を受けてから調理するので、できあがりまでに15分~20分ほど時間がかかります。料金はビーフカレー(ミニサラダ付き)700円(税込)、各種パスタ600円(税込)。
朝食のテイクアウトメニューは、おにぎりが2つとうどんのセット(漬物付き)、料金500円(税込)です。
首都圏~北海道航路(夕方便)の「さんふらわあ」レストランでは、夕食バイキングのほかに、数量限定の定食メニューも提供しています(※)。「本日のお肉定食」「本日のお魚定食」「本日のまかない飯」の3品があり、それぞれ1日10食限定の売り切れ御免。メニュー例は、以下の通りです。
「本日のお肉定食」:白老牛ハンバーグ定食/とんかつ定食/ジンギスカン定食 など
「本日のお魚定食」:北のホッケ焼き定食/うな丼 など
「本日のまかない飯」:牛ハラミ定食/桜姫鶏を使用した鶏料理/バターチキンカレー など
「本日のまかない飯」は、実際に乗船しているクルーたちが食べているメニューです。料金は各定食とも1,000円(税込)で、ドリンクバーは利用できません。なお、定食利用者の席は、バイキング利用者と区画が分かれています。
また、同じく首都圏~北海道航路(夕方便)では、乗船2日目の11時30分~12時30分に軽食を提供する喫茶営業をしています。メニューは、各種うどん500円~(税込)、ケーキセット500円(税込)、各種ドリンクなど。大洗/苫小牧到着前に日中の太平洋の水平線を眺めながら、のんびりと喫茶を楽しむことができるのも首都圏~北海道航路(夕方便)の船旅の魅力です。
※販売一時休止期間があります。
知っておくと役に立つ。フェリー初心者でも安心な、レストラン利用のよくある質問
初めて「さんふらわあ」に乗船する方、初めて船内レストランを利用する方の不安を解消する情報をQ&A形式でご紹介しましょう。乗船経験がある方も、知らなかった情報があるかも。
Q. 夕食をレストランで食べるなら、いつがおすすめですか?
A.
フェリーが出港する前です。
フェリーが出港する前の営業開始直後は、人が少なく、料理が一番そろっているのでおすすめです(料理の量が少なくなってきたら、随時補充が行われるのでご安心ください)。
※各船のレストラン営業時間は、以下のページでご確認ください。
・関西~九州航路の船内レストラン
・首都圏~北海道航路(夕方便)の船内レストラン
大阪または神戸発の瀬戸内海を通る航路(大阪→別府、神戸→大分)は、レストランの窓からライトアップされた明石海峡大橋の下を通過する様子を眺めながら食事ができます。
※船が橋の下を通過する時間は、以下のページでご確認ください。
・大阪~別府航路
・神戸~大分航路
Q. 料理を取っている際に、船が揺れてお皿が滑ったりしませんか?
A.
トレーやテーブルの表面には、滑り防止の加工が施されています。ちなみに、各船レストランの開店時間は、出港前の停泊中の時間なので、ほとんど揺れません。
Q. 子ども料金などの設定はありますか?
A.
あります。関西~九州航路の夕食バイキング料金(スモールバイキング)は、大人1,500円、シルバー (満65歳以上の方)1,200円、小学生1,000円、幼児(満4歳以上小学校・ 未就学まで)500円です。
首都圏~北海道航路の夕食バイキング料金は、大人2,000円、小学生1,100円(小学生未満は無料)です。なお、夕食バイキングと翌日の朝食バイキングの2食セット券(大人2,700円、小学生1,700円)があり、別々に購入するより300~500円お得です。
朝食バイキングの料金など、詳しくは以下のページでご確認ください。
・関西~九州航路の船内レストラン
・首都圏~北海道航路(夕方便)の船内レストラン
Q. 船内レストランでは現金以外の支払いはできますか?
A.
一部の船舶ではクレジットカードも利用できます。
クレジットカード決済が可能なのは、大阪~志布志航路、神戸~大分航路の「さんふらわあ」レストランです(対象カード:VISA・Master・JCB・AMEX・Diners・銀聯・Discover)。
※2023年1月より就航する大阪~別府航路の「さんふらわあ くれない」および同年春に就航する「さんふらわあ むらさき」では、上記の対象クレジットカードが利用できます。
Q. 船内レストランの感染症予防対策は?
A.
入店時の手指消毒、料理を取る際の手袋着用、食事中以外のマスク着用などを、お客さまにお願いしています。料理のある場所には飛沫防止のスニーズガードを、テーブルにはアクリルガードを設置しています。また、お客さまが退店された席は、クルーが速やかにアルコール消毒を行うほか、給茶機やドリンクバー設備のボタン部など手指が触れやすい場所は、定期的に消毒しています。
詳しくは以下のページでご確認ください。
・関西~九州航路の新型コロナウイルス感染症の対応に関するよくある質問
・首都圏~北海道航路の感染症対策
関西~九州航路と首都圏~北海道航路で提供されるレストランメニューは、寄港地の特産品や名物料理を提供するため当然異なります。また、「さんふらわあ」各船の料理長によって得意料理があり、同じ航路でも船によって特長があります。
▲こちらの動画では「さんふらわあ あいぼり」の料理長が「あいぼり限定 日替わりパスタ」のオススメレシピを紹介しています。各船の料理長が腕によりをかけてつくった料理をぜひ船内でご賞味ください。
また、その時期にしか食べられない季節の限定メニューも多数あるので、「さんふらわあ」に乗船する際には、各船のレストラン情報をチェックしてみてください。
ちなみに、船の調理場では「火」が使えません(海の上での火災発生防止のため)。IH調理器や電気を利用した調理設備で多種多様な料理がつくられています。こちらの記事も合わせてご覧ください。
※本記事は2022年10月時点での内容です。諸事情により変更となっている場合があります。
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