もくじ
- 01-昼の瀬戸内海カジュアルクルーズとは?
- 02-12時間の航路にはお楽しみが盛りだくさん!
- 03-【10:00】乗船前からフェリーターミナルに漂う二胡の音色にうっとり
- 04-【10:30】いざ乗船、優雅な気分でウェルカムドリンクを
- 05-【10:45】残念、「出港時のテープ投げ」は見送りに
- 06-【11:30】最初の絶景ポイント「明石海峡大橋」!
- 07-【12:00】昼食は京の名店「なだ万」の懐石弁当
- 08-【12:30】ハマっちゃう人が続出!ルーレットで豪華景品をGET!
- 09-【12:30】操舵室見学で非日常を体験、のはずでしたが
- 10-【13:00】小豆島が見えました!
- 11-【15:00】第二の絶景ポイント「瀬戸大橋」!
- 12-知的で楽しい航海別イベントの数々、当日は「鹿児島」がテーマ
- 13-【17:30】第三の絶景ポイント「来島海峡大橋」!
- 14-【18:00】夕食はご当地グルメ満載のバイキング
- 15-【21:30】なぜか心安まるコンビナート夜景
- 16-【22:00〜翌日7:30】船内でゆったり過ごせるホテルシップもお得
通常は夕刻に出港して早朝に入港するため、船内泊で時間を有効に使えることがうれしい「さんふらわあ」の瀬戸内海航路。でもせっかくの景色も楽しみたいという声に応えて2011年から始まったのが「昼の瀬戸内感動クルーズ」です。瀬戸内海の絶景や数々の船内イベントなどで人気のこのクルーズ旅は、年に4回限定で実施されています。10年目の節目となる今年は、「さんふらわあ」の”カジュアルクルーズ”をさらに楽しんでもらいたいという思いから、「昼の瀬戸内海カジュアルクルーズ」に名称を変更し、例年通り春と秋の2回ずつ運航される予定(日程は最下段)です。今回は2018年5月13日に実施されたクルーズの様子をレポートします。
昼の瀬戸内海カジュアルクルーズとは?
阪神~大分エリア間の瀬戸内航路は歴史が長く、1912年に大阪商船によって阪神~別府航路が開設されてから100年以上続いています。東洋のエーゲ海と呼ばれた瀬戸内海を優雅に航行するこの航路は、かつて観光需要で人気を博しましたが、1975年に昼の運航を止め、以来、夜間のみの運航が続けられました。
その後、2011年10月に阪神・別府航路開設100周年を記念して、昼の瀬戸内海の景色を楽しめる「よみがえる昼の瀬戸内航路」を実施。年2回限定の特別運航として実施された企画が反響を呼び、翌年以降も神戸・大分航路で年4回の特別運航「昼の瀬戸内感動クルーズ(現、昼の瀬戸内海カジュアルクルーズ)」として運航が続けられています。
12時間の航路にはお楽しみが盛りだくさん!
午前中に神戸港を出発して夜10時に大分港に到着するこのクルーズは、時間ごとに移りゆく瀬戸内海の絶景を各所で見ることができます。本州と四国を結ぶ瀬戸内三架橋(明石海峡大橋、瀬戸大橋、来島海峡大橋)を通過する時の絶景や、小豆島、女木島、直島、大槌島、高見島、佐柳島、六島、小島といった間近に迫る島々の風景は、昼間のクルーズならではの楽しみ。また、特別運航だけのスペシャルなイベントも盛りだくさんで、およそ12時間のクルーズは飽きることがありません。
それでは実際に瀬戸内海カジュアルクルーズへと出発しましょう!
【10:00】乗船前からフェリーターミナルに漂う二胡の音色にうっとり
フェリーターミナルで受付をしていると、早速ウェルカムコンサートで乗船前から気分を盛り上げてくれます。これから向かう大分や周辺の観光地に思いを馳せながら、しばし美しい音色にうっとりです。
【10:30】いざ乗船、優雅な気分でウェルカムドリンクを
乗船すると船内でも生演奏を聴きながら、ウェルカムドリンクのサービスも。ちょっと優雅な気分を楽しませてくれます。
【10:45】残念、「出港時のテープ投げ」は見送りに
出港時には、テープ投げが行われます。船上から無数の紙テープが漂う姿は圧巻!なのですが、当日は悪天候のため残念ながら中止(写真は晴天時のクルーズのものです)。でも桟橋から職員のみなさんが手を振ってくれました。
【11:30】最初の絶景ポイント「明石海峡大橋」!
神戸港を出発してから1時間も経たないうちに、最初の絶景ポイント「明石海峡大橋」を通過。天気がよければ上の写真のように六甲の山々や神戸の街並みがくっきりと手にとるように見えます。
当日はあいにくの天気でしたが、これはこれで水墨画の風景のように幻想的です。そして船は大阪湾から播磨灘へと進んでいきます。
【12:00】昼食は京の名店「なだ万」の懐石弁当
お楽しみの昼食は、京都の老舗日本料理店「なだ万」の彩り豊かな特製懐石弁当。京料理らしい美しい見た目、優しい味にほっこりします。
【12:30】ハマっちゃう人が続出!ルーレットで豪華景品をGET!
クルーズ参加者に配られるチケットをチップに交換して楽しめる船内ルーレットが盛り上がっていました。チップの獲得数によってはさんふらわあの乗船チケットなどがもらえるとあって、夢中になっている方々もかなりお見受けしました。
【12:30】操舵室見学で非日常を体験、のはずでしたが
出港前に申し込む(先着順)と、写真のように普段足を踏み入れることのできない操舵室の見学会に参加できるのですが、当日は悪天候のため中止に。
【13:00】小豆島が見えました!
30分ほどして、小豆島に近づく頃には天気は徐々に回復しはじめました。デッキにはいつものさんふらわあでは見ることのできない島々を眺める方々が。
【15:00】第二の絶景ポイント「瀬戸大橋」!
15時頃には第二の絶景ポイント「瀬戸大橋」の下を通過します。2017年、日本の20世紀遺産20選にも選ばれた名橋を、横から下から眺められるのは貴重な体験です。ちなみにベストコンディション(?)の瀬戸大橋の写真はこちら。
知的で楽しい航海別イベントの数々、当日は「鹿児島」がテーマ
船内では、航海別に設けられたテーマに合わせたさまざまなイベントが開催されます。当日は新造船就航を控えていた「大阪〜志布志(鹿児島県)」航路にちなんで、鹿児島を題材にした歴史講座や、星空教室、二胡の演奏ライブなどを開催。また、鹿児島の焼酎の試飲会も行われました。
鹿児島大学名誉教授・原口泉氏による講演では、2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の時代考証をわかりやすく解説。
西郷隆盛の曾孫(嫡男 侯爵 西郷寅太郎の孫)にあたる西郷隆夫氏は西郷隆盛にまつわる歴史や西郷家の秘話についてお話されました。
船上から見える星は街灯りや山にも邪魔されず360度のパノラマで見えるのが大きな魅力。その星空の眺め方について、田島由起子先生による星空教室も開催されました。
鹿児島といえば芋焼酎が有名ですが、地元酒造メーカーによる試飲会ではお気に入りの1本を見つける楽しみも。
鹿児島は日本本土では中国に近い位置にあることにちなんで、中国楽器「二胡」を中心としたカルテットジャズのライブも開かれました。
航海中、とても人気だったイベントが本物のさんふらわあの船長さんとの記念撮影。思い出に残る1枚になったかな?
【17:30】第三の絶景ポイント「来島海峡大橋」!
次々とタイムスケジュールに組まれたイベントをハシゴしているうちに、最後の絶景ポイント「来島海峡大橋」を17時半頃に通過して豊後水道へ。当日はうっすら夕景も楽しめました。
自転車でも通行できる“瀬戸内しまなみ海道”としても有名な来島海峡大橋のベストサンセットは下の写真をご覧ください。
来島海峡大橋の周辺は航路が狭くなる難所です。すぐ横を併走する貨物船を眺める方も数多くいらっしゃいました。
我らがさんふらわあは貨物船より快速で、何隻も追い越していきます。後ろには四国の山々も望めます。そろそろ豊後水道、大分がだいぶ近づいて来ました。
【18:00】夕食はご当地グルメ満載のバイキング
夕食は、当日のクルーズのテーマ「鹿児島」にちなんだ旬の食材がたくさん並んだバイキング。新鮮なお刺身やご当地メニューが選び放題で、気分もあがっちゃいます!
【21:30】なぜか心安まるコンビナート夜景
食後に一服、お茶やお風呂を楽しんでデッキへ出てみると、真っ暗な海の向こうに大分のコンビナート夜景が見えていました。
まもなく特別なクルージングの終着点・大分港に到着です。
【22:00〜翌日7:30】船内でゆったり過ごせるホテルシップもお得
大分港に到着後、翌朝までゆっくり休みたい人には「ホテルシップ」がオススメです。そのままお部屋で翌朝まで就寝して、朝食もセットで大変お得な料金設定になっています。
年4回限定の「昼の瀬戸内海カジュアルクルーズ」は、乗船中の時間があっという間に過ぎていくほど内容盛りだくさんの楽しい船旅でした。
2020年は5月24日(日)、6月14日(日)、10月18日(日)、11月8日(日)の日程で運航されますので、みなさんもぜひこの特別なクルージングを体験してみてはいかがでしょう。
桑野 将二郎/ライター
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