第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗るアイキャッチ

旅行が趣味、旅行が仕事、という方でも、船に乗って目的地に向かう機会はなかなかないそうです。そこでそんな旅の達人たちを「さんふらわあ」にお誘いして「カジュアルクルーズ」の魅力に触れていただくことにしました。 今回の旅人は「iモード」生みの親として知られる松永真理さん。現在も企業の顧問や社外取締役などを務め、日本だけでなく世界中を渡り歩いています。そんな松永さんが高千穂への取材旅行の帰りに、志布志から大阪まで新造船「さんふらわあ さつま」に乗船しました。海外での船旅経験も多い松永さんの目に「さんふらわあ」はどのように映ったのでしょう。

子供の頃から、船に乗ると心が弾んでくるのが不思議でなりませんでした。なぜか船はいくつになっても胸が高まります。

海外を旅するとき私はきまって、船に乗るようにしています。ノルウェーのフィヨルド観光も、南米マチュピチュのあとのチチカカ湖縦断も、船から見た眺めが旅の記憶としてしっかり刻まれるからです。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る1

昨夏、友人の住むバンクーバーを訪れたときもそうでした。最後の週末をどうしようかと友人に相談したら、アイランドホッピングを勧められました。

「アイランドホッピング?」

意外な答えに戸惑っていると、友人は丁寧に説明してくれました。

海と山、森に隣接する自然豊かなバンクーバーは、「世界で最も暮らしやすい街」ランキングでいつも上位にランクインされる都市。カナダの西海岸に位置し、さらに西にあるバンクーバー島との間には、小さな島がいくつも浮かんでいます。その小さな島に寄りながら、ブリティッシュ・コロンビア州の州都で、街中が美しい花であふれるビクトリアに一泊二日の旅へ出るというプランでした。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る2

バンクーバー市内からビクトリア市内までは、市バスとフェリーを乗り継いで約4時間半。

往復9時間かかっても朝早く起きれば日帰りも可能だし、高額ながら帰りを水上飛行機にすれば35分で戻れてその分長く島に滞在できる・・という、そういう発想しかなかった私に、それはまったく新しい視点を投げかけるものでした。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る3

しかも、勧めてくれた最初の島が、バンクーバーの北の港からフェリーでわずか20分のボウウェン島。日本のガイドブックにはほとんど紹介されていない小さな島です。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る4

人口3500人。周囲37kmしかない、なんともいえない癒しの島。鳥のさえずりを聴きながら、池なのか湖なのかの水面をみているだけで、心がほぐれていくのがわかります。島時間というのは、こういう時間を指すのでしょう。水上飛行機で35分・・というときの時間とはまるで違っています。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る5

自然食品のお店のテラスで、キッシュ、グリーンサラダ、チーズタルトをいただきます。どれも新鮮で、素材そのものの味が五臓六腑にしみわたります。地元素材で作る丁寧な手仕事の料理は、味のしみかたまで島時間のようにゆったり流れます。スローフードとはまさにこのことです。

ソルト・スプリング島は近くを通っただけで降りませんでしたが、この島も美しい自然に惹かれた芸術家たちが多く移住し、オーガニックフードとロハスな島で有名なところです。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る6

チーズ好きの友人からカナダ土産で指定されたJulietteというヤギの高級チーズが、この島で作られていることにあとで気づき、カナダ最終日はこのチーズを購入するために、チーズ専門店までタクシーを走らせたほどでした。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る7

さて、ビクトリアでは、お目当てのオイスター専門店に向かいます。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る8

一年中、採りたての牡蠣が食べられ、それも生牡蠣3種、焼き牡蠣、それにカキフライと、いろんな味が楽しめます。この際だからと、ブイヤベースも試してみることにしました。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る9

そして、いよいよ帰路のフェリーに乗り込みます。往路の広い海原とは違って、復路はアメリカとの国境線近くをギリギリに、島と島の間を縫うように進みます。対向から大型船もやってきて、どうやってすれ違うのかも実にスリリングです。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る10

夕暮れのなか、シアトルの街の光が見えてきました。バンクーバーからクルマで4時間の距離より、海からの方がずっと近くに感じられました。

バンクーバーの南の港に着いたのは、夜の9時過ぎ。往路と復路のルートを変えての船旅は、今も忘れられない旅の記憶です。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る11

今回、高千穂への取材※を機に、鹿児島の志布志から「さんふらわあ」に乗って大阪へ向かうとなったとき、私は海外ではよく船旅をしているのに、日本では船に乗っていないことに改めて気づかされました。

※詳しくはこちら≫女子旅で巡る「神話の里・高千穂」開運ツアー 前編

瀬戸内のしまなみ街道もクルマで渡り、淡路島へ渡るのもそうでした。船旅はいつ以来だろうかと考えると、10年以上も前の佐渡と八丈島以来のことです。どちらも離島というか、バンクーバーでのアイランドホッピングといったカジュアル感とは違うものを感じてしまいます。

日本のように海に囲まれ、たくさんの航路があるというのに、つい日帰り、最短時間で移動を考えてしまう癖はもう止めようと、発想の転換につながるいい機会となりました。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る12

夕方17時20分、昨春に新造船となった「さんふらわあ さつま」に乗船します。6階まで上がるにつれ、気分も上がってきます。

≫新造船「さんふらわあ さつま」について詳しくはこちら

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る13
第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る14

6階から8階まで吹き抜けのプロムナードは、開放的で実に広々としています。

船に乗ると高揚感を覚える理由が、そのときはっきり分かりました。座席から動けない飛行機と違って、ここでは豊かな空間を自由に動き回れるのです。

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柳原良平さんの船のイラストが、旅情を盛り上げてくれます。柳原良平さんといえば、船と港を愛したアンクル船長が思い出されます。かつて、お酒の宣伝文句「Hawaiiへ行こう」で初めてハワイの綴りにiがふたつあるのを知ったのが、アンクル船長のCMでした。

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お部屋は最上階のスイート。ベッド幅1,030mmと広めのベッド二つに、白いソファがあって、その先には専用デッキ。そして、海がどこまでも広がっています。このままずっとデッキで海を見ていたいと思うほどでした。

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空間の広さと大海原の景色に圧倒された私ですが、バイキング形式の料理を前にすると、もういけません。黒豚の角煮にさつま揚げ、カキフライに、ガラスケースの中には九州郷土料理のりゅうきゅうもあって、目移りしてしまいます。煮物野菜のほかフレッシュサラダや南国のフルーツも各種揃い、女子に嬉しいお皿が並びます。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る21

窓際のテーブル席で食事をしていると、隣で女子旅の4人組が楽しそうにテーブルを囲んでいます。4人部屋があると聞き、その部屋のレイアウト写真を見せてもらうと、次回は女子旅にしよう!と心に決めます。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る22
こちらが「さつま・きりしま」の4人用のお部屋「プライベートベッド(グループ)」

だって、朝まで喋り尽くす女子旅に、これほどドンピシャの空間があったとは・・・。これも旅の発想を広げる一つになりました。

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展望浴場には、朝、行くことにします。お風呂に浸かりながら海上の朝焼けを見ようと、期待が膨らみます。ただ、朝食の時間も確保しないといけません。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る24

朝7時40分に到着となると、朝風呂か、朝食か、どちらに多くの時間を当てたらいいのか。すっかり熟睡して起きたとき、ようやく気づきます。乗る前は14時間という所要時間を長いと思っていたのに、あっという間の航海、だったのです。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る25

あっという間といっても、そこは13,659トンの船の上、時間がゆったり流れるので慌ただしいというのとも違います。ゆったりなのに、間延びしない時間感覚。海上を移動しながら、起きたら目的地へ着いているという、これまで経験したことのない「空間&時間旅行」を味わうことになったのでした。

第7回 松永真理さん「さんふらわあ さつま」に乗る26
大阪南港到着後、特別にブリッジにお招きいただき船長さんと記念撮影

2018年 大阪~志布志(鹿児島)航路にて
新造船さつまが就航!
鹿児島へのご旅行は、「さんふらわあ」で!

フェリーさんふらわあ 詳細ページ

※フェリーさんふらわあのWebサイトへ移動します

2018年 大阪~志布志(鹿児島)航路にて
新造船さつまが就航!
鹿児島へのご旅行は、「さんふらわあ」で!

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