大分別府定番観光スポット

もくじ

日本を代表する温泉地・別府温泉を抱える大分県。地元でとれる新鮮でおいしいグルメも人気で、多くの観光客が訪れています。
大分県には「さんふらわあ」が発着する別府国際観光港(大阪~別府航路)と大分港(神戸~大分航路)があり、関西エリアから車やバイクでも行きやすい観光地です。そんな大分・別府から、ぜひ旅行の際に立ち寄ってほしいおすすめの定番スポットをご紹介します。
※最新の営業状況については、各店舗・施設HP等にてご確認ください。

 

鮮度抜群の関アジ・関サバを別府で食らう『海鮮いづつ』

丁寧な仕事がうれしい、贅沢でお得なお昼の人気メニュー「海鮮丼定食」
旅行の楽しみのひとつ、おいしい地元のグルメ。食べログをはじめ、さまざまな口コミサイトでも評価が高く、テレビや雑誌でも頻繁に取り上げられる別府の超人気店『海鮮いづつ』のご紹介です。大阪南港発の「さんふらわあ」が到着する別府国際観光港から車で約10分、JR別府駅からは徒歩10分程度の場所にあります。「さんふらわあ」に徒歩乗船した方も、到着時や乗船前にバスやタクシーを利用して訪れることができます。別府駅周辺や別府温泉エリアに宿泊するなら、夕食や晩酌として訪問するのもありです。
編集部スタッフが伺ったのは、平日の午前10時30分頃。ランチ営業は11時開始ですが、すでに開店前から行列ができていました。

ランチタイムの一番人気は「海鮮丼定食」。その日の仕入れによって魚の種類が若干変わるそうですが、魚介がご飯にたっぷり乗った豪華な海鮮丼です。
取材した日のネタは、大分の名物料理りゅうきゅう、ブリ、イカ、カツオ、イクラ、エビ、鯛、サーモン、玉子などのほか、なんと「ブリとろ」まで!ブリとろには細かく包丁が入れてあり、丁寧な仕事ぶりが伺えます。

新鮮な魚介類の下には酢飯です。魚それぞれの味を楽しむためにも、全体にしょうゆをかけるのではなく、お刺身のようにしょうゆやわさびをつけながら食べるのが正解。りゅうきゅうは、酢飯と合わせることを考慮した比較的さっぱりした味付けで、ゴマの風味がアクセントになっていました。

「りゅうきゅう」とは、地元でとれた新鮮な旬の魚を、しょうゆ、酒、みりん、ごま、しょうがでつくったタレと和えたもの。郷土料理として、大分県内の多くの飲食店で食べられます。「さんふらわあ」の船内レストランで、夕食のメニューとして提供されることも。味付けや使用する魚の種類は、地域やお店によって異なります。りゅうきゅうを食べ比べてみるのも、大分旅行の楽しみ方としておすすめです。
 
新鮮でなければ味わえない、関サバの刺身に舌鼓
そして、大分といえば瀬戸内海と太平洋がぶつかる豊後水道でとれる「関サバ・関アジ」。この日は、関サバをいただきました。サバのお刺身なんて、関サバの産地・大分だからこそ味わえるごちそうです。

肉厚に切られた身は引き締まっており、プリプリとした歯ごたえのある弾力で、噛むほどに甘みと旨みが口の中に広がります。

『海鮮いづつ』は、地元での人気が全国、さらに世界各国にも広がり、新型コロナウイルスがまん延する前は外国人の観光ツアー客の来店も多数あったそうです。もともと魚屋を営まれており、目利きの店主が市場から直接仕入れをしているため、新鮮で美味しい魚を安く提供することができるとのこと。舌の肥えた地元の方たちが足しげく通うのにも頷けます。

海鮮のほかに、大分名物のとり天も人気。とり天もりゅうきゅう同様、お店によって味付けが異なるので、食べ比べするのも楽しいでしょう。ちなみに、お店のメニューは海外からのお客さまが注文しやすいよう英語版も用意されていました。

海鮮丼定食のほかに、りゅうきゅう丼定食やとり天定食、地魚フライ定食もお昼のランチにおすすめです。どれを食べても、舌とお腹が大満足すること間違いなし。

海鮮いづつ

住所
大分県別府市楠町5-5
電話番号
0977-22-2449
営業時間
11:00~15:00、18:00~22:30(ラストオーダー22:00)
定休日
月曜日(祝日の場合は営業し、翌平日休み)

通天閣の弟分で東京タワーの兄貴分、内藤多仲氏設計による『別府タワー』

別府近郊を360度見渡せば、「さんふらわあ」の姿も見える
1957年に完成し、60年以上が経過した今もなお、別府のランドマークとしての存在感を放つ全長90mの『別府タワー』。2007年に国の登録有形文化財として認定された別府のシンボルであり、国内における近代高層建築を代表するひとつです。
エレベーターで展望台のある地上55m の17階に上がると、別府湾や別府市街、鶴見岳など海・山・街の360度パノラマ景色が目に飛び込んできます。街中から立ちのぼる湯けむりを見ると、「おんせん県おおいた」を景観で感じます。海側を眺めれば、瀬戸内海をはさんで四国まで見えることも。

別府湾に向かって左手を見ると、別府国際観光港に停泊している「さんふらわあ」が見えます。さらに、右手に目を凝らすと、神戸港~大分港を航行する「さんふらわあ」が停泊している姿も。別府湾の左右に浮かぶ「さんふらわあ」を、別府タワー展望台から見つけてみてください。

『別府タワー』の設計に携わったのは、高層建築の世界的権威であり「塔博士」として有名な内藤多仲(ないとうたちゅう)氏。内藤氏の設計による国内のタワーは「タワー6兄弟」と呼ばれ、名古屋テレビ塔(長男=1954年完成)、大阪の通天閣(次男=1956年完成)に次いで、別府タワー(開業当時は別府テレビ塔の名称)は三男。四男は札幌テレビ塔(1957年完成)で、1958年完成の東京タワー、1964年完成の博多ポートタワーと続きます。そうした歴史を感じられる、昭和テイストにあふれているのも魅力です。

2023年1月中旬に大規模リニューアル工事が完了予定

展望台では、地元のお酒やタワーの公式キャラクター「別府三太郎」グッズなどのお土産も販売しています。

なお、2022年8月22日から2023年1月中旬まで、別府タワーは大規模なリニューアル工事を実施予定。そのため、工事期間中は17階の展望台は営業休止になります。1階から4階までのフロアは工事期間中も営業予定です。1階には、ランチから深夜までお酒やフードに音楽も楽しめるレストランバー「CREOLE CAFE」、2階には、芸能人の作品や世界的に有名な画家の絵画などを展示する「別府アートミュージアム」、4階には、カラオケ店「クィーンズ エコー」が入っています。
リニューアル後には、5階に中間展望台となる庭園が設けられ、観光客がゆっくりくつろげるベンチなどが設置される予定です。

別府タワーまでは、別府国際観光港から車で6~7分、大分港から車で20分かからない距離なので、「さんふらわあ」乗下船の前後に立ち寄りたい定番のスポットとしておすすめします。

別府タワー

住所
大分県別府市北浜3-10-2
電話番号
0977-26-1555
営業時間
9:30~21:30(展望台)
※2022年8月22日~2023年1月中旬(予定)展望台の営業は休止
定休日
水曜日(祝日除く)、大晦日

別府湾を一望しながら天然温泉でくつろぐ『神崎温泉 天海の湯』

大分港から車で約5分。ひと風呂浴びてリフレッシュ
大分県で温泉といえば、別府や湯布院が有名ですが、大分市内にも天然温泉が多数あります。神戸港発の「さんふらわあ」が到着する大分港から車でわずか5分ほどの、『神崎温泉 天海の湯』もその1つ。別府湾が一望できる高台に位置しています。朝8時から深夜1時まで営業しているので、「さんふらわあ」に乗船する前、下船した後にも利用しやすい立ち寄り温泉です。

男女別の大浴場は入浴料金500円(大人1人)。サウナや露天風呂も完備しています。貸しバスタオル(有料)もあるので、観光の途中で気軽に立ち寄ることができ、ドライブやツーリング中の休憩や運転の疲れを癒すのにも最適です。

大浴場の内風呂は、やや熱めの湯温。泉質は単純温泉で、うっすら琥珀色です。浸かっていると、体の芯からじわじわ熱くなってきます。肌へのあたりは柔らかく、ややトロっとした浴感です。

露天風呂はぬるめなので、別府湾を行き交う船を眼下に見ながら、ゆっくり入っていられます。時間帯によっては、「さんふらわあ」を見ることもできますよ!

天海の湯では、大浴場のほかに、貸切で入浴できる家族湯を7つ備えているので、小さな子ども連れでも安心。露天風呂付きの家族湯は3つあり、うち2つは1週間前から前日までネット予約が可能です。小学生以下の子どもは含まず7名まで入浴できる家族湯なので、子どもが多いファミリーにもおすすめ。家族の絆が深まるでしょう。
1つの露天風呂付きの家族湯を含め、ほか5つの家族湯は4名まで(子どもは含まず)。当日のみの予約なので利用の際にはご注意を。なお、家族湯の営業は午前10時からです。

プリンや湯あがり専用飲料を休憩所で

湯上りの肌はスベスベ!受付の前は地元の名産品やお土産品、小物やドリンクなどを販売する売店兼待合所になっています。奥には、海を眺められる畳敷きの休憩所があり、売店で購入した湯あがり専用飲料「日本一のおんせん県」を飲んだり、「温泉蒸し焼きプリン」を食したり、カラダも気持ちもしっかりくつろいでリフレッシュできます。

神崎温泉 天海の湯

住所
大分県大分市神崎字蟹喰62番8
電話番号
097-537-7788
営業時間
大浴場8:00(木曜日12:00)~翌1:00、家族湯10:00~翌1:00
※いずれも受付は深夜0:00まで
定休日
不定休

別府温泉といえば、「血の池地獄」「海地獄」などの源泉が見られる「べっぷ地獄めぐり」が有名。大分県に来たら、温泉は外せない観光スポットです。そして、旅行に欠かせないのがご当地グルメ。とり天や唐揚げなどのB級グルメのほか、関サバ・関アジ・関ブリ、城下カレイ、フグなどの海産物に、豊後牛も有名で、まさにおいしいものの宝庫。定番の観光スポットを含んだ旅行プランを立てて、大分・別府を満喫してください!

 
*本記事は2019年8月に取材・撮影した内容を、2022年7月に情報をアップデートしたものです。

大分・別府は見どころたくさん。
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