大分市内でご当地グルメを味わう!地元で人気の穴場スポット3選

もくじ

食材の宝庫であり、各地にさまざまなご当地グルメが存在する九州。中でも、関西発の「さんふらわあ」が到着する別府国際観光港(大阪~別府航路)と大分港(神戸~大分航路)がある大分県は、とり天、唐揚げ、りゅうきゅう、関アジ、関サバ、豊後牛…と、地元の名物料理やおいしい食材が数多くあります。
今回は編集部がリサーチした、地元の方に人気の穴場的なお店を紹介します。
※最新の営業状況については、各店舗・施設ホームページ等にてご確認ください。

 

朝食やランチ、船内への持ち込みパンに◎の『もとまちベーカリー』

朝食やランチ、「さんふらわあ」船内に持ち込んで食べる用、デザート感覚で食べるスイーツ系など、幅広い種類のパンを購入できる『もとまちベーカリー』は、大分県内で3店舗を展開する、地元で人気のパン屋さん。中でも『もとまちベーカリー 下郡店』は、大分港から車で約15分、別府国際観光港から約30分の場所に位置する、港からアクセスしやすい店舗です。
 
大きなアサリとたっぷり具材のクラムチャウダーを朝食に

近隣にお住まいの方はもちろん、遠方からも訪れる方がいらっしゃる『もとまちベーカリー 下郡店』は、地元に愛されている評判のベーカリー。店内にはさまざまな焼き立てパンが並び、イートインスペースもあります。開店とともにモーニングメニューが提供されており、人気なのは2種類のパンと自家製クラムチャウダーのAセットです。

取材した日のパン2種類は、店内人気ナンバーワン(取材時)の塩バターパンとロールパン。濃厚な味わいのクラムチャウダーは、具だくさんの野菜に大粒アサリもたっぷり。それにサラダとドリンクも付いています。
塩バターパンは軽くトーストされ、生地はふっくらもちもち。ほどよい塩加減で、バター風味が鼻をくすぐります。ちぎってクラムチャウダーに浸して食べると、また格別なおいしさに。ちなみにパンは、チーズパンやイチジクパンなど、クラムチャウダーに合うシンプルな味のパン2種が日替わりとのこと。

店内に焼き立てパンが充実しているのは、午前中の10時から12時くらいまでだそう。随時焼きたてパンが補充されますが、お目当てのパンをゲットするなら、午前中早めの来店がおすすめです。

そして、人気第2位(取材時)のカレーパンもいただきました。中のカレーはルーからすべて手づくりで、スパイスが効いているものの辛さは抑えてあり、子どもでも食べられるように仕上げられたカレーパン。サクサクな表面の食感が心地よく、ふわふわ感がある中の生地とカレーのルーがよく絡みます。

店内のイートインスペースでは、モーニングメニューのほか、焼きたてのパンやカフェも楽しむことができます。地元の方に愛されている人気のパンを朝食に、大分観光をスタートしてみてはいかがでしょうか。ランチ利用やテイクアウトもおすすめです。

おいしいパンを食べながら、スポーツ観戦も
『もとまちベーカリー 下郡店』は、Jリーグ・大分トリニータのホームスタジアムである昭和電工ドーム大分まで車で10分ほどの立地。そのため、大分トリニータの試合をはじめ、各種イベント開催時などにはパンやサンドウィッチをテイクアウトされる方も多いとか。また、スタジアム前に移動販売車を出し、出張販売することもあるそうです。

もとまちベーカリーは、下郡店のほかに明野店(大分県大分市法勝台1-2-8 天然館101)と中戸次本町店(大分県大分市中戸次本町4373)があります。観光ドライブの途中で、ぜひ訪問してみてください。

もとまちベーカリー 下郡店

住所
大分県大分市下郡東2-4-11
電話番号
097-507-5554
営業時間
8:00~16:00
定休日
火曜日

温泉やシェフ自慢のランチ、夕食が楽しめる『希感舎』

一般の宿泊からスポーツ合宿も可能な宿泊研修センターで、ランチやディナーを
Jリーグ・大分トリニータのホームスタジアムでもある「昭和電工ドーム大分」(総合競技場)は、大分スポーツ公園内にあります。大分スポーツ公園内には、総合競技場のほか、ラグビー場や野球場、テニスコート、昭和電工武道スポーツセンター(屋内スポーツ施設)などのスポーツ施設が充実。その公園敷地内に、汽車を思わせる外観で、中に入ると木のぬくもりを感じる宿泊研修センター『希感舎(きかんしゃ)』があります。
 
シェフが腕を振るったランチが食べられ、温泉にも入れる

広大な大分スポーツ公園内の飲食施設『レストラン食堂舎』は、宿泊客でなくても利用可能(※)で、プロの料理人が丁寧につくり上げる料理が食べられるレストラン。お昼にはランチメニューがあり、ドライブやツーリングの途中やスポーツ観戦する際に訪れたい、地元でも知る人ぞ知る穴場的なグルメスポットです。

ランチでは、和食・洋食・中華のシェフが毎日違ったメイン料理を提供しているそう。主なメニューは、前菜盛り合わせ、本日のスープ、サラダ(おかわり自由)、本日のメイン料理、ライス、デザート盛り合わせ、コーヒー(おかわり自由)が付いたセット(1,200円)でコース料理並みに品数が充実。地元の食材を楽しむことができます。

さらにうれしいのは、レストランでランチを食べると、併設した天然温泉施設を通常料金400円から半額の200円(小学生以下は無料)で利用できること。お腹を満たした後は、温泉でリラックスできるのです。さすがは「おんせん県おおいた」です。

大分市街地や別府市街地に宿泊するのもいいですが、希感舎に宿泊するのも大分旅行の選択肢のひとつ。Jリーグ・大分トリニータの試合を観戦する方は、希感舎に宿泊すれば、スタジアムから歩いて宿に戻れます。天然温泉にも入浴でき、スポーツ観戦に行く方にはおすすめです。宿泊予約は電話にて。スポーツサークルの合宿利用のほか、ビジネス利用にも対応しています。
レストランでは、ランチのほかディナーメニューも提供しており、ちょっと贅沢な会席料理(要予約)も選択可能。ディナー利用者には無料で天然温泉に入浴できる特典が付いています。そのほか、野外のBBQフィールドでバーベキューを楽しめるプランもあります(食材持込/手ぶらプラン=要予約)。

ちなみに昭和電工ドーム大分では、2019年に日本で開催された世界的なラグビー大会の試合会場として、東京(味の素スタジアム)8試合、横浜(日産スタジアム)7試合に次ぐ全5試合が開催されました(他の開催都市は2~4試合)。

※施設の宿泊客や、各スポーツ施設での試合・イベント開催の状況などにより、レストランの営業がない場合もあるため、電話で営業状況を確認したうえでお出かけすることをおすすめします。

大分スポーツ公園 宿泊研修センター 希感舎(レストラン食堂舎)

住所
大分県大分市松岡6717
電話番号
097-524-6551
営業時間
11:30~15:00(ラストオーダー14:00)、17:00~22:00(ラストオーダー21:00)
定休日
無休(レストランの営業状況は電話で確認を)

大分を味わいつくしたいなら、創業50年を超える『こつこつ庵』へ

関アジ・関サバの仕入れは日に3度だから常に新鮮
1971年創業。半世紀以上にわたって地元に愛され続ける大分郷土料理の店『こつこつ庵』。日本を代表する某男性アイドルグループのメンバーが訪れたことで、そのファンの中では全国的に知られるお店になりましたが、もともと地元の方に人気のお店。「穴場」というにはメジャーで歴史もある店舗ですが、大分市街で大分の名物や郷土料理、地元の食材を味わえるお店として、紹介しないわけにはいきません。

創業当時からの味を守るため、仕入れから下ごしらえ・調理に至るまで、こだわりの仕事が重ねられている『こつこつ庵』。その名のとおり、こつこつと地道においしさを追求し続けてきたお店です。特に、大分名物の関アジと関サバは、朝・午後・夕方の1日3回仕入れを行っているとのこと。「新鮮な素材をできるだけ鮮度の良い状態で提供したい」という店主のこだわりが表れています。

一本釣りされる関アジのお刺身。豊予海峡(大分県と愛媛県の間の海)で漁獲され、大分県大分市の佐賀関で水揚げされたアジだけが「関アジ」と呼ばれます。3月~10月が旬で、なんといっても刺身で味わうのが最高です。
1尾あたりの重量が600から800g前後のものも多いそうで、普段目にするアジのお刺身と比べて、明らかに厚みがあり、サイズも大きい。コリコリした歯ごたえが印象的でした。
添えられているみょうがを載せ、大分の特産品であるカボスを絞って食べてみると、うまい!爽やかなみょうがの苦みとカボスの酸味に、噛むほどに増す関アジの旨みが混ざり合い、驚きのおいしさに出会えました。
 
大分名産の食材を使ったご当地メニューも豊富

店員の方に伺った、おすすめ地元グルメのニラ豚。1971年創業の大分市にある中華料理店「王府(ワンフ)」というお店が発祥だそう。王府ではしょうゆベースの味付けですが、『こつこつ庵』では塩だれです。こしょうがピリッときいていて、ご飯が欲しくなるおいしさです。

水耕栽培でつくられる大分特産の乙姫にんにくの天ぷらは、根も葉も丸ごと揚げてありました。もちろん全て食べられ、においも控えめ。抹茶塩でいただきます。編集部スタッフは、焼酎とよく合うと感じました。『こつこつ庵』では、米焼酎、黒糖焼酎、粕取焼酎、麦焼酎、芋焼酎など、およそ100種類の焼酎を味わえます。

大分の名物料理・『こつこつ庵』のとり天は、鶏もも肉を使用していてとってもジューシー。しっかり下味が付いていてそのままでも十分ですが、ポン酢でいただくとまた違ったおいしさです。
味を追求した結果、衣に練りからしを混ぜることによりほんのりきつね色の仕上がりになったそう。
そのほか、郷土料理のりゅうきゅうやだんご汁、椎茸ぎょろっけなど、大分名物のご当地グルメ・郷土料理のほとんどをこちらで堪能できます。午前11時30分からランチ営業も行っていて、大分県内各地のソウルフードやB級グルメの定食がリーズナブルに味わえます。

こつこつ庵

住所
大分県大分市府内町3-8-19
電話番号
097-537-8888
営業時間
11:30~14:30(ラストオーダー14:00)、17:00~22:30(ラストオーダー22:00)
定休日
日曜日(または連休最終日)

別府温泉の熱で蒸し上げる鉄輪の地獄蒸しや別府冷麺などがある別府市、唐揚げの聖地と称される中津市・宇佐市、パリパリに焼いた麺が特徴のB級グルメ・日田焼きそば(日田市)など、ご当地名物の料理や名産の食材があちらこちらにある大分県。「さんふらわあ」に乗船して、大分へグルメ旅行に出かけてみませんか?

*本記事は2019年8月に取材・撮影した内容を、2022年7月に情報をアップデートしたものです。

大分県はグルメの宝庫。
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