
もくじ
- 01-大自然の中で快適に過ごせるのがグランピング
- 02-大分から1時間、由布岳の山麓で贅沢に過ごす 「The sense of wonder holistic glamping」へ!
- 03-「さんふらわあ」で行きたい九州のグランピング施設
- 04-九州最大級規模のグランピングスポットが間もなくオープン 「COMOREBI」(大分)
- 05-レトロなキャンプ場をリノベーションした森の楽園 「バルンバルンの森」(大分)
- 06-露天風呂や動物と触れあえるコーナーも併設 「癒やしの森 ゆ〜かむ」(熊本市)
- 07-ウォーターフロントで都会派グランピング体験を 「グランピング福岡 ぶどうの樹」(福岡)
- 08-豪華でフォトジェニックなシーサイドの人気スポット 「カームラナイハーバー」(宮崎)
- 09-日帰り利用に特化した鹿児島初の本格派グランピング施設 「グッドラックスターガーデングランピング」(鹿児島)
ここ数年で一気にブームになった感のあるグランピング。「さんふらわあ」が入港する大分や鹿児島の周辺をはじめ、九州の各地にも大自然をいかしたグランピング施設が続々と増えています。 とはいえ、まだまだ実際に経験された方は少ないのではないでしょうか。今回は快適に本格的なアウトドアが楽しめるグランピングを体験レポートしながら、九州のグランピング施設をピックアップしてご紹介していきます。この夏の家族の思い出作りにいかがでしょう!
大自然の中で快適に過ごせるのがグランピング

最近よく耳にするグランピングという言葉、その語源は「グラマラス(Glamorous=魅力的)」と「キャンピング(Camping=キャンプ)」を組み合わせたもので、ちょっと贅沢で快適性の高いキャンプをイメージさせる造語。
具体的には、本格的なキャンプ道具を持たずに手ぶらで行けて、テントを張ったり火をおこしたりという経験がない人でも、手軽に自然の中でアウトドア体験ができる新しいキャンプスタイルを指します。

グランピングを楽しめる施設には、高級ホテル顔負けのゴージャスなサービスを提供してくれるところから、アウトドア体験のお手伝いをしてくれるレベルのところまで、様々なスタイルが用意されています。

大自然に囲まれながら、キャンプに必要な全てが揃えられ、都会のホテルに勝るとも劣らない素晴らしい食事と快適なベッドが備わっている、いわばハイブリッドなアウトドアスポット。荷物満載の愛車で窮屈な思いをすることもなく、手ぶらでさらっと豪華なキャンプ体験ができるグランピングは、究極に贅沢な外遊びと言えるでしょう。
大分から1時間、由布岳の山麓で贅沢に過ごす
「The sense of wonder holistic glamping」へ!

今回グランピング体験をしてきたのは、大分港からクルマで1時間ほどの人気観光地・湯布院の山間にある「The sense of wonder holistic glamping」。由布岳の山麓にあるグランピングリゾートは、目の前に広がる水田と背後の森に包まれ、風も、水も、音も、すべてが清々しい場所にありました。

オーナーの冨高さんは元々大分のご出身でしたが、一度は東京で就職の後に脱サラして自然食レストランを経営。その後もっと自然を生かした観光事業を手掛けようと、この地にThe sense of wonder holistic glampingをご夫婦で開業されたそうです。

キャビンとティピーテントがセットになった宿泊施設が2棟、広大な自然の中で贅沢にレイアウトされていました。

清潔感のあるキャビンには、ベッド3台とエキストラベッドが備え付けられ、バス&トイレもホテル並みの設備でプライベートの時間をゆったりと過ごすことが出来ます。

ウッドデッキにはハンモックもあり、目の前に広がる芝生の上ではバーベキューや焚き火が楽しめます。

どんな強風にも絶えられる北欧製の本格的なティピーテントは、自然との一体感を満喫できます。肌寒い時には薪ストーブを焚けばあっという間に暖まり、快適性はそこがテントの中であることを忘れさせるくらいです。

大自然の中でゆっくりと過ごす時間は、アウトドアの醍醐味。それでいて準備や片付けの慌ただしさもなく、非日常的な世界を味わえるのが、グランピングの魅力です。

自然のままに過ごすグランピングは、あっという間に時間が過ぎていきます。日が暮れる頃、焚き火の準備が整えられて、バーベキューが始まります。薪を使う焚き火は強力で、蒸し料理や焼き料理など次々と豪華なメニューがテーブルに並べられていきます。

地元の野菜や肉、魚介などをふんだんに使ったアレンジメニューは、おいしい空気と開放的な気分も相まって旨さ倍増!

アウトドアでの食事でも食器や盛り付けもディナーっぽく仕立てられるのがグランピングの魅力のひとつ。ワイルドに調理されたメニューを上質な雰囲気で味わえば、レストランディナーとは全く違う美味しさが楽しめます。

時間を忘れて家族や気の合う仲間とゆったり過ごす時間。日常の喧噪を離れて自然に溶け込む感じは、やはりアウトドアでしか体験できませんね。

夕食の後は、ティピーテントでティータイムを。立地が標高600mほどの場所だから夏でも蚊が少なく、また保温性が高いため薪ストーブを焚けば冬でも暖かいので、テントとはいえ意外なほど快適なのです。

そして一般的なアウトドアやキャンプと違うのは、お風呂やトイレもホテル並みの設備だということ。The sense of wonder holistic glamping では、シャンプーやボディソープも肌に優しい無添加成分のものが用意されていました。こういった細かい部分にもオーナーのこだわりや思いやりを感じられるのも、嬉しいところです。

キャビンのベッドは寝心地が良く、快適な睡眠を約束されているのもグランピングならではですね。テントで寝袋に包まって寝るのはちょっと…という方でも、グランピングなら思いっきりアウトドアを楽しめるのではないでしょうか?

家族が寝静まった頃、一人で夜空を眺めてみると、頭上一面に無数の星がまばゆいほどに見えて感動的でした。周りには無駄な灯りが一切ありませんから、より一層キレイに星が見えるんでしょうね。

朝はいつもより少し早起きして、グランピング施設のまわりを散歩してみました。事前に相談すればレンタサイクルの用意もあります。幻想的な朝日を浴びながら体を動かすと、まるで全身から活力が湧いてくるようです。

みんな揃っての朝食は併設のレストランで。バランスのよい献立がずらりと食卓に並んでいます。普段は朝が忙しいママも、今日ばかりは嬉しそうです。

朝食も地元の食材を使った自然食がメインで、長岡式酵素玄米飯、天然醸造味噌汁、鮎の甘露煮、湯布院の豆腐、オメガ3オイルを用いたサラダなど、体の内側からコンディションをケアしてくれます。

朝食の後はチェックアウトまでお部屋や山で寛げました。お片付けも最小限で済みますし、自然が間近だからノンビリしているだけでも心身が洗われていくようでした。

駆け足でのグランピング体験レポートでしたが、いかがだったでしょうか? 今回は小さな子供を連れた家族での宿泊でしたが、施設や利用時期によってはお子様の利用を断られるケースもあります。グランピングはオトナが嗜むアウトドアという側面もありますので、子供連れで利用する際は施設側に相談してみることをおすすめします。

そして、自然を共有するアウトドアライフは、利用する一人ひとりがこれから何年か後の自然を意識しながら過ごすことを忘れないようにしましょう。
The sense of wonder holistic glamping
- 住所
- 大分県由布市湯布院町塚原44-7
- 電話
- 0977-85-5066
- アクセス
- 大分港からクルマで約45分、JR由布院駅からクルマで約20分
- ※注意
- 時期によって小さなお子様のご利用ができない場合もありますので、事前にご確認ください。

ちなみに今回のコースは、神戸港を夜に出発して、早朝に大分港到着、下船後に別府で立ち寄り温泉の湯巡りをしてリフレッシュ。そしてゆっくりめにグランピングへチェックインして宿泊をしました。翌日は湯布院周辺〜大分マリーンパレス水族館「うみたまご」とドライブしてから、夕方に大分港より乗船。翌朝に神戸へ戻ってくるという濃密な現地2日間のスケジュールでした。
「さんふらわあ」を上手に活用して時間をたっぷり使えば、普段の旅行より数倍充実した内容も可能ですよ。参考にしてみてくださいね。
「さんふらわあ」で行きたい九州のグランピング施設
続々と新施設がオープンしている九州のグランピング事情。「さんふらわあ」が入港する大分・別府や志布志からアクセスしやすい各地のグランピングスポットを厳選してご紹介します。
九州最大級規模のグランピングスポットが間もなくオープン
「COMOREBI」(大分)

現在グランドオープンに向けて準備中という注目の新施設。九重連山と由布岳を望む広大な自然の中に、ロータスベルテントやドームテント、プレミアムロッジ、エアストリームといった4種の宿泊棟を備える九州最大級規模のグランピングスポットです。
COMOREBI
- 住所
- 大分県由布市挾間町時松105
- 電話
- 092-736-1083
- アクセス
- 大分港からクルマで約30分、JR由布院駅からクルマで約30分
レトロなキャンプ場をリノベーションした森の楽園
「バルンバルンの森」(大分)

1979年から続くキャンプ場をリノベーションしたアットホームな雰囲気が人気。森の中に広がるツリーテントやキャビンでは、寝具やBBQコンロなどをレンタルできるほか、共用の石窯やキッチンが設けられており、自分に合ったスタイルでアウトドアが楽しめます。
バルンバルンの森
- 住所
- 大分県中津市本耶馬渓町曽木459-9
- 電話
- 0979-52-3020
- アクセス
- 大分港からクルマで約1時間15分
露天風呂や動物と触れあえるコーナーも併設
「癒やしの森 ゆ〜かむ」(熊本市)

熊本市内からクルマで1時間15分ほどいうアクセスの山間に、ウッドデッキ併設の常設テントやBBQエリア、カフェレストラン、露天風呂、動物ふれあいコーナーなどを完備。テニスコートやスイミングプールではイベントも開催され、H29年11月には大人数向けの宿泊棟も増設されました。
癒やしの森 ゆ〜かむ
- 住所
- 熊本県山鹿市鹿北町椎持5-2
- 電話
- 0968-42-5100
- アクセス
- 大分港からクルマで約2時間半
ウォーターフロントで都会派グランピング体験を
「グランピング福岡 ぶどうの樹」(福岡)

福津海岸通り沿いの複合施設に登場したグランピングエリアには、ロフト付きコテージ棟、コンセプトコテージ、スカイドーム、テントサイトと、ユニークな宿泊施設を備え、食事はBBQディナー、寿司ディナー、イタリアンディナーとチョイスが可能です。
グランピング福岡 ぶどうの樹
- 住所
- 福岡県福津市西福間4丁目10-10
- 電話
- 0120-4649-56
- アクセス
- 大分港からクルマで約2時間15分
豪華でフォトジェニックなシーサイドの人気スポット
「カームラナイハーバー」(宮崎)

日向灘を望む日南海岸国定公園に、吹き抜けコテージやウッドテラス、レストラン、ジャグジーなどのプライベート空間と、アクティビティサービスを充実させた宮崎県唯一のグランピングスポット。プライベートマリーナでの贅沢で優雅なキャンプが気軽に楽しめます。
カームラナイハーバー
- 住所
- 宮崎県日南市大字平野8338-2
- 電話
- 0978-21-1887
- アクセス
- 志布志港からクルマで約1時間
日帰り利用に特化した鹿児島初の本格派グランピング施設
「グッドラックスターガーデングランピング」(鹿児島)

鹿児島県初のグランピング施設として、様々なコースを用意。芝生の上での開放的なBBQから、オシャレなテントやプライベートコテージでゆったり過ごす本格派グランピングまで選べます。ハンモックやリラックスソファも備え、週末限定のカフェスペースも併設されています。
グッドラックスターガーデングランピング
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市光山1-27-2
- 電話
- 099-262-3088
- アクセス
- 志布志港からクルマで約1時間45分
みなさんもこの夏はぜひ九州のグランピングへ「さんふらわあ」でぜひどうぞ!
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桑野 将二郎/ライター
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