もくじ

バイクでフェリーに乗船することが旅の目的の一つになりました。バイクとフェリーを掛け合わせると、バイクツーリングがもっと特別なものになります。「さんふらわあ」から見る朝日は、これから始まる旅の期待を押し上げてくれます。

今回はバイクでフェリーに乗船するからこそ味わえる旅の魅力を私目線でお伝えします。愛車はHonda X-ADVです。往路は神戸~大分、復路は別府~大阪です。フェリーのりばに到着して乗船手続きを済ませると、バイク旅が本格的に始まります。

「さんふらわあ」愛車と乗船

今回は神戸から大分に向かいます。「さんふらわあ」に描かれた赤い太陽が見えてくると、それだけでワクワクしますね。「さんふらわあ」の前で愛車と記念撮影。この一枚が旅の始まりを意味します。

早めに到着して乗船を待ちました。乗船を待つ時間から「さんふらわあ」の旅は始まっています。乗船を待つ他のバイクを見ると、同じ目的地へ向かう仲間のようです。偶然同じバイクを見つけたら話しかけずにはいられません。同じフェリーにバイクで乗船するということは、同じ旅の魅力を知る仲間だなと密かに思っています。

バイクの乗船時間になると、一斉に乗船を待つバイクのエンジンがかかります。大型トラックのエンジン音や「さんふらわあ」から聞こえる音、いろんな音に圧倒されます。
「さんふらわあ」のスタッフの方の誘導は的確で、何の迷いも不安もなく、期待だけを持って乗船します。いろんな音に包まれ乗船しバイクを停めた時の特別な感覚は、他の旅では味わうことはできません。フェリーに乗り込むことが一つのイベントです。
バイクが固定されるとさらに旅の始まりを実感しますね。バイクが傷つかないように布をかけて固定されるのはフェリーならではの光景です。

バイク乗船ならではの車両甲板

バイクで乗船して見る車両甲板の風景も特別です。たくさんのバイクや車、大きなトラックが次々に乗船していく様子はあまりに迫力があり、自分のバイクがとても小さく見えます。素早くバイクから荷物を降ろして移動しようと、自分のことで手一杯になりがちですが、少し落ち着いて周りを見渡します。高い天井、大きな音と走るトラック、大きな荷物とヘルメットを持ってエレベーターへ移動する人達。バイクと旅が好きならこの光景に気持ちが昂ぶるはずです。

銅鑼の音と共に出港!

「さんふらわあ」の乗組員の方々にあたたかく迎えられて乗船します。銅鑼の音が聞こえると出港の合図です。船内に響く銅鑼の音が旅の始まりの合図のようでワクワクします。

乗船した人達も銅鑼の音に集まって来ていました。お子様が銅鑼を叩く様子が可愛らしい。

個室はまるで海上のホテルのようです。バイクから持ってきた大きな荷物やヘルメットを部屋に置くと、心底ホッとします。

客室でのプライベートの空間も素敵なのですが、船内を散策するのも楽しい。まずは展望デッキへ出てみます。海の上から見える夜景が綺麗。静かに大きく動き出す「さんふらわあ」。だんだん明かりが見えなくなり夜の海になりました。バイクと一緒に海の上にいるなんて、考えただけでわくわくしますね。

レストランとプロムナードを満喫

バイクツーリングや旅の楽しみの一つは食事です。「さんふらわあ」のレストランでしか食べられないメニューを堪能しますよ。季節限定のメニューもしっかりチェック!さんふらわあカレーももちろんいただきます。仲間と一緒ならビールで乾杯したいな。それはまたいつか。一人レストランのカウンターで海を見ながらでも、仲間と一緒でも「さんふらわあ」の食事は特別な時間になります。

個室の客室を予約していてもあえてプロムナードで過ごす時間を作ります。大きな窓から海を眺める時間を大切にしています。同じようにこれから九州に行く方が近くに座っていると少し声をかけたくなったり… 。これもフェリーといういつもと違う空間にいるからでしょうか。結局静かに一人で海を見るのですが、そんな気持ちになることさえわくわくしてしまいます。
コーヒーを飲んだり、売店で買った軽食をここで食べるのもいいですね。

ショップや自動販売機、ゲームコーナー、マッサージ機へも一通り足を運びます。「さんふらわあ」では、それぞれ目的によって過ごし方が違います。観光なのか、お仕事なのか、一人なのか、仲間となのか。船内では皆さんそれぞれの過ごし方を垣間見れることがあります。乗船は一人だとしても、船内の空間に同じ時間を過ごす人達と一緒にいることが、不思議と嬉しいのです。
レストランが閉まる時間になると一気に船内は静かになります。この、急に夜がやってくる感じが私は好きです。船内の散策を終えてようやく自分の部屋に戻ると心底ほっとします。ベッドはとても心地よくてすぐに眠りにつけるので、朝になるともったいないことをしたな、なんて思うのです。本当にフェリーでの時間は楽しくてあっという間に過ぎていきますね。

「さんふらわあ」の朝

展望デッキで朝日を見るために、目を覚ましたらすぐに着替えて外に出られる準備をします。前日に日の出の時間をチェックして、朝起きる時間は、日の出の時間より前と決めています。展望デッキに出るとまだ海も空も暗いのですが、段々とオレンジ色の太陽の光が見えてきます。「さんふらわあ」も段々と太陽に照らされて、その姿が見えるようになって行きます。

必ずしも、しっかりと朝日が見えなくてもいいのです。雲がある空も、少し荒れた海も、少し強い風も、その時その瞬間でしか見られないものです。快晴だから1番いいなんてことはありません。朝日で雲がオレンジ色に見えることがあるのですが、幻想的で感動します。大きく深呼吸したり、展望デッキのいろんな場所から海や景色を眺める時間もフェリー旅でしか味わえない特別な時間です。
そろそろ下船の時間を意識しながら船内に戻ります。
朝食はその時々で違うのですが、今回はレストランを利用しました。前日の夕食を比較的早い時間にとったのでお腹が空いています。朝食も夜と同じレストランでいただきますが、外が明るいとまた違った雰囲気に感じますね。

パンとヨーグルトとシリアル、シンプルな洋食メニューを選びます。「さんふらわあ」のパンってなんでこんなに美味しいのでしょう。少しトーストしてサクサクになったクロワッサンが大好きです。ホットコーヒーと一緒にいただくと身体がぽかぽかしてきます。「美味しい」と小さくつぶやきます。

下船前に、もう一度展望デッキに出てみます。するとガラッと景色が変わっていて驚くのです。太陽が昇るとこんなにも明るいんですね。「さんふらわあ」が通った場所が波打っていて、そんな海の景色が綺麗でずっとみていたくなりますね。

「さんふらわあ」愛車と下船

いよいよ下船です。寂しさはありません。これから始まる九州ツーリングへの期待が大きく上回っています。ヘルメットを被って下船の準備をします。バイクに荷物の積載をして、ヘルメット、グローブをつけて待機するのですが、ライダーの皆さん無駄な動きは一切ありません。私も準備を終えて、静かに下船の合図を待ちます。
下船すると、今まで乗っていた「さんふらわあ」が目の前に現れます。タイミングがよければ上手くバイクを移動させて「さんふらわあ」と愛車の写真を撮影します。できれば「さんふらわあ」の太陽が見えるといいな。
「さんふらわあ」の船内で流れていた音楽がまだ頭の中で流れているようでクスッと笑ってしまいます。

バイク乗りの私にとって、「さんふらわあ」で過ごす時間が「旅」そのものです。九州ツーリングを走るのと同じくらい、フェリーから見る景色や過ごす時間は特別なのです。少し勇気を出してチャレンジした、「ソロでバイクと、フェリーで旅をすること」が、私のバイクライフの楽しさを広げてくれました。「さんふらわあ」の魅力である、季節を感じられることや、船内の食事、人とのちょっとした交流は、バイクツーリングと似ている部分があります。何度も九州ツーリングがしたくなるように、何度もフェリーに乗って旅をしたくなる。次の「さんふらわあ」の旅が今から楽しみです。バイクと旅が好きな皆さんともフェリー旅の楽しさが共有できますように。

バイクと旅が好きな皆さんには、バイクライフの楽しみ方や情報が盛りだくさんの「HondaGOバイクラボ」をぜひ見ていただきたいです。詳しくは「フェリーに乗るライダー必見!バイクライフの楽しみ方満載のメディア「HondaGOバイクラボ」をご紹介!」で紹介していますので、ご覧ください。

北へ南へ「さんふらわあ」にバイクを乗せて
ツーリングの旅に出かけよう!
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