九州今どきスポットVol.3 アイキャッチ

もくじ

こんにちは。熊本の再発見メディア「おるとくまもと」のモリナガです。もしかするとご存知の方も多いかも知れませんが、実は、熊本県は大分県の隣にあります。特に、阿蘇地域は、関西方面から九州をつなぐ「さんふらわあ」が発着する大分市や別府市から車で約80分と意外と近い!
※最新の営業状況については、各店舗・施設ホームページ等にてご確認ください。

Vol.3 初めての九州!大分から阿蘇を周遊する2泊3日王道ルートへ1
別府市、大分市、由布院からの阿蘇地域への距離感
Vol.3 初めての九州!大分から阿蘇を周遊する2泊3日王道ルートへ2

ということで、阿蘇地域のおすすめお出かけルートについてご紹介します(※行程も含めてご紹介したい都合上、大分に到着、朝8時にフェリー乗り場を出発する2泊3日を想定しています)。

大まかなルートは上図または左図のとおりです。

やまなみハイウェイを通って阿蘇市へ!日本百名道の阿蘇ドライブコース

大分市・別府市から阿蘇に向かう際にぜひ使っていただきたいルートが、由布院から阿蘇市を結ぶ県道11号線(通称やまなみハイウェイ)。九重(くじゅう)連山や飯田高原、瀬の本高原など、雄大な草原の風景が広がります。日本百名道にも選ばれ、ドライブやツーリングコースとしてもバッチリ!春夏秋冬で風景の色が変わるので、季節毎に通るのが楽しみな道でもあります。

途中、運転に疲れたら休憩していただきたいのが長者原にあるタデ原湿原。

ラムサール条約の登録地にも指定されているのですが、自然研究路ということで、木製の通路が設置されていて、休憩がてらお散歩するのにはちょうどよい絶景スポットです。

他にも、トレッキング・登山スポットとしても人気の牧の戸峠や、インスタ映えするスポットでもある瀬の本高原などもやまなみハイウェイ沿線にあるので、体力に合わせて、休憩ポイントを選べるのも魅力の一つです。

やまなみハイウェイを通って阿蘇市へドライブ1
牧の戸峠:駐車場に車を止めて、登山道を登る必要はありますが、絶景!が広がります。
やまなみハイウェイを通って阿蘇市へドライブ2
瀬の本高原:こちらは、道から見える風景。写真中央やや左のピラミッド型の建物は三愛レストハウス。ソフトクリームなど、軽食を食べながら休憩もできます。

<編集部コメント>
大分県と熊本県の県境にある阿蘇エリアには、大阪港や神戸港からの「さんふらわあ」が到着する別府国際観光港や大分港から、車やバイクで1時間半走れば到着します。
熊本・大分に限らず、九州旅行の定番かつ人気スポットといえば「阿蘇山」。熊本県が「火の国」と呼ばれる理由であり、熊本を象徴する存在です。周囲には噴火によってつくられた世界最大級の規模を誇るカルデラという陥没地形があり、雄大な草原や牧草地帯が広がっており、阿蘇市街地なども含まれます。

長者原のタデ原湿原では、ツクシフウロやオオミズゴケなどの希少植物をはじめ、四季折々のさまざまな植物が見られます。長者原ビジターセンターを起点に1周約2.5kmの木製通路があり、1時間あれば1周できるでしょう。
牧の戸峠は、やまなみハイウェイの最高地点で、標高約1,330m。登山口には、広い駐車場のある牧の戸峠レストハウスがあり、ドライブやツーリング、サイクリングの絶好の休憩所です。2か所の展望台から阿蘇の絶景を楽しめます。
瀬の本高原にはキャンプ場もあり、一部の区画では車を乗り入れてオートキャンプも可能。初心者でも安心なキャンプ場で、阿蘇山やくじゅう連山を眺め、大自然を感じながら宿泊できます。

絶景ドライブの後は阿蘇神社&門前仲町散策でランチもどうぞ

絶景ドライブの後は阿蘇神社&門前仲町散策でランチもどうぞ1
阿蘇神社:熊本地震の影響で楼門・拝殿が倒壊し、三つの神殿も大きく破損してしまいましたが、今もなお多くの方々が参拝に訪れます。

全国に約500箇所ある阿蘇神社の総本山。神武天皇の孫神で阿蘇を開拓した健磐龍命(たけいわたつのみこと)をはじめ家族神12神を祀り、2,300年以上の歴史を有すると言われています。中でも、楼門は九州最大の規模を誇り、「日本三大楼門」の一つともいわれていました。平成28年熊本地震により楼門が倒壊してしまいましたが、ただいま復旧工事が進められています。

素屋根とは覆屋のことで、このなかで組立てが行われており、壁面には楼門の実寸写真がプリントされています。
絶景ドライブの後は阿蘇神社&門前仲町散策でランチもどうぞ2
門前仲町:木々に囲まれた、風情ある商店街の街歩きをお楽しみください。

阿蘇神社で参拝をしたあとは、阿蘇神社の参道でもある門前仲町へ。多くの飲食店などもあるので、ランチはココで食べるのがおすすめです。

201511101356 #trip #Japan #kumamoto #阿蘇 #阿蘇神社 #水基めぐり

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また、門前仲町には、「水基」と呼ばれる、水汲み場が15箇所ほどあり、休憩がてら湧き水を飲めるのも嬉しいです。

<編集部コメント>
2016年4月に発生した熊本地震で倒壊した阿蘇神社の拝殿は、2021年6月に復旧工事が終わり、美しい姿が再建されました。桜門の復旧完了は、2023年12月を予定しています。ちなみに、阿蘇神社の分社で熊本県人吉市にある青井阿蘇神社にも立派な桜門があり、本殿・拝殿などを含め国宝に指定されています。

神社の参道は、神社の社殿を正面に見据えて縦に向かっていることが多いですが、阿蘇神社の参道は、全国的にめずらしい横参道です。

やっぱり阿蘇と言えば阿蘇山上!草千里も人気

やっぱり阿蘇と言えば阿蘇山上!草千里も人気1
阿蘇山上:遠くからでも噴煙を上げる火山の迫力は圧巻!

火口の状況(噴火警戒レベル)などによっては火口付近への立ち入り規制が行われている場合がありますが、熊本に来たら絶対に立ち寄って頂きたい場所です。そして、阿蘇山上の少し手前にある草千里ヶ浜もぜひとも立ち寄っていただきたいスポットのひとつです。

阿蘇と言えば!という絶景が広がります。草千里ヶ浜の前には、火山博物館などもあり、火山を深く知りたい方は、こちらもおすすめです。

ちなみに、草千里ヶ浜への道は、阿蘇パノラマラインとも言われており、バイクやツーリングの情報誌『BikeJIN/培倶人』(エイ出版)さんが毎年発表する「バイク好きが選ぶ絶景道ランキング2020」では全国1位に選ばれている絶景です。

やっぱり阿蘇と言えば阿蘇山上!草千里も人気2
阿蘇パノラマライン:放牧をされている熊本県産の和牛「あか牛(赤牛)」を眺めることもできます。

<編集部コメント>
阿蘇山は単独の山ではなく、根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳の「阿蘇五岳」と呼ばれる峰の総称です。現在も噴火を繰り返しているのは中岳の火口。噴火活動が治まっていれば火口付近まで近づき、乳白とエメラルドグリーンを混ぜたような色の「湯だまり」を見ることができます。
もし、噴火警戒レベルが上がり、中岳の火口付近に近づけない場合でも、阿蘇火山博物館にて、中岳火口に設置されているカメラの映像を、ワイドスクリーンで確認できます(噴火警戒レベルによっては博物館へのアクセスも制限されます)。阿蘇火山博物館では、阿蘇山の成り立ちや阿蘇山周辺の草原に生息する動植物の展示もあります。

阿蘇火山博物館の向かいに広がる草千里は、美しい草原が全国的にも有名。草原内では、引き馬による乗馬も体験可能で、初めの方でも安心して楽しめます。

個人的にも大好きな絶景スポット、押戸石の丘

個人的にも大好きな絶景スポット、押戸石の丘1
押戸石の丘からの草原の風景:360度ぐるっと草原景観を楽しめます。爽快!

あまり、知られていませんが、夕方にぜひ立ち寄っていただきたいのが「押戸石の丘」。映画「進撃の巨人」のロケ地となったこともあり、注目のスポットです。実写版の映画「キングダム」でも、そっくりの場所が出てくるとSNS上で話題になりました。

個人的にも大好きな絶景スポット、押戸石の丘2
押戸石:小高い丘の頂上には、大きな三角形の岩が。
個人的にも大好きな絶景スポット、押戸石の丘3
コンパス:駐車場で200円を支払うと、コンパス(方位磁石)を貸してくれます。これを押戸石に近づけると、不思議と針がクルクルとまわります。

<編集部コメント>
押戸石の丘にある石は、パワーストーン、パワースポットとしても有名。古代人が祈りを捧げていた場所と言われています。巨岩石やはさみ石、鏡石など、古代人が人工的に置いたと思われる巨石や奇石が多数見られます。
条件が整えば、早朝に雲海が見られるスポットしても人気の場所です。

初日の宿泊はやっぱり、黒川温泉がおすすめです!

初日の宿泊はやっぱり、黒川温泉がオススメです!1
黒川温泉:30軒の小規模旅館が集まる温泉地。「浴衣が似合う」雰囲気です。

せっかく九州に来たらぜひ宿泊していただきたいのが黒川温泉。

初日の宿泊はやっぱり、黒川温泉がオススメです!2
入湯手形:黒川温泉のロングヒット商品「入湯手形」。1300円(税込)で手形を購入すると、30軒の黒川温泉の中から好きな3軒を選んで入ることができます。

入湯手形を使うと、こんな露天風呂や

初日の宿泊はやっぱり、黒川温泉がオススメです!3
露天風呂例:山みず木の露天風呂。広々としていて、自然に包まれて最高に気持ちいいです。

こんな露天風呂、

初日の宿泊はやっぱり、黒川温泉がオススメです!4
露天風呂例:旅館山河の露天風呂。木々に包まれてゆっくりと入浴を楽しめます。

そして、こんな露天風呂など、

初日の宿泊はやっぱり、黒川温泉がオススメです!5
露天風呂例:いこい旅館の露天風呂。日本名湯100選にも選ばれています。

素敵な露天風呂をハシゴすることができます。これだけでもお得なのですが、実はこの入湯手形、旅館以外でもお得で、黒川温泉周辺の飲食店やお土産屋さん約40店舗で見せるだけで特典を受けられたりもします。

≫黒川温泉観光旅館協同組合

初日の宿泊はやっぱり、黒川温泉がオススメです!6
平野大展望所からの星空:黒川温泉の中心部から車で5分程度。満天の星を眺めることができます。

黒川温泉に泊まったら眺めていただきたい星空。ぜひぜひ夜は外に出てみてください。

<編集部コメント>
くまモンの焼き印が入った黒川温泉の入湯手形は、大人は1,300円(税込)ですが、こどもは700円(税込)。子連れの家族旅行でも楽しむことができます。
日本の温泉の主な泉質は10種類といわれていますが、黒川温泉には泉質の異なる7種類の温泉が湧き出ています。さまざまな泉質のお湯を楽しめるのも黒川温泉の特徴。美肌効果のある温泉も多いので、特に女性から支持を得ており、長年にわたって高い人気を誇る温泉地として全国的に知られています。

2日目、早起きしたら雲海を。阿蘇の絶景を堪能

2日目、早起きしたら雲海を1
大観峰からの雲海:雲海の先には阿蘇五岳が。涅槃像と呼ばれています。
2日目、早起きしたら雲海を2
大観峰:雲海が見えなかったとしても、朝の阿蘇の空は爽快です!

<編集部コメント>
阿蘇エリアで雲海が見られるタイミングは、梅雨明けから初冬にかけて時期。朝晩の気温差が大きく、前の晩に雨が降って天気が回復してきた翌日早朝から午前9時くらいまでが、雲海が発生する可能性が高いといわれています。さまざまな条件が整わないと雲海を見ることはできないので、旅行者にとっては運次第。雄大な阿蘇の自然の中に神秘的な雲海が見られたらラッキーなのです。

阿蘇の雲海に出会えるおすすめスポットを紹介した記事≫も、参考にご覧ください。

滝の裏にまわれる!熊本の人気観光地「鍋ヶ滝」

お茶のCMロケ地でもあり、人気の観光地となった滝。裏側からも滝を眺められるので、多くの方が訪れて写真や動画を撮影しています。マイナスイオン浴びまくり!

滝の裏にまわれる!鍋ヶ滝1
滝の裏から見た鍋ヶ滝:滝の裏は、滑りやすいので、行かれる際には歩きやすい靴で!
滝の裏にまわれる!鍋ヶ滝2
鍋ヶ滝・正面から:多くのカメラマンが写真を撮りに来られています。

<編集部コメント>
阿蘇のカルデラをつくったとされる約9万年前の巨大噴火によってできたといわれている、落差約10m、幅約20mの鍋ヶ滝。熊本県阿蘇郡小国町の鍋ヶ滝公園にあります。
2021年11月4日から周辺道路の渋滞緩和と園内での密集回避のため、事前予約制が取られています。チケット購入Webサイトは会員登録が必要で、ログイン後に鍋ヶ滝を訪れる日にちと時間帯(40分刻み)をチケット購入Webサイトで指定し、クレジットカード情報を入力して入園チケットを購入します。チケットは2次元バーコードです。
Webサイトでの入園チケットの予約・購入は来園日当日でも可能。ただし、希望日時のチケットが完売している場合は購入できません。

鍋ヶ滝チケット購入Webサイト≫

蒸し料理を味わえる「わいた温泉郷」

蒸し料理を味わえる「わいた温泉郷」1
わいた温泉郷:地熱が凄い「わいた温泉郷」。蒸し場が至るところにあり、気軽に蒸し野菜を味わうことができます。
蒸し料理を味わえる「わいた温泉郷」2
蒸し野菜:近くのスーパーで野菜を買っていくことをおすすめします。
蒸し料理を味わえる「わいた温泉郷」3
蒸し鶏:湯けむり茶屋近くの蒸鶏工房 白地商店の蒸し鶏。温泉蒸気で蒸した鶏に柚子胡椒と酢を混ぜたオリジナルのタレを掛けていただきます。

温泉の蒸気を使って蒸す料理は美味しく、個人的には、ほうれん草や小松菜などの葉物野菜を1分くらいさっと蒸して食べるのをおすすめします。食べ足りないときには、近くの飲食店で蒸し鶏なども味わえます。

<編集部コメント>
わいた温泉郷は、阿蘇山の火山活動による地熱を活かした温泉地帯。「はげの湯」「岳の湯」「守護陣温泉」「鈴ヶ谷温泉」「麻生釣温泉」「地獄谷温泉」の景色が異なる6つの湯処から成ります。
温泉を利用すれば無料で蒸し釜を使用可能なので、入浴前に食材をセットして、温泉で温まった後に、わいた温泉郷の地熱を活かした名物「地獄蒸し」を楽しめます。

由布院へ

わいた温泉郷から由布院へは車で50分程度。個人的なおすすめプランは、2泊目はランチ後に由布院に行って宿泊、次の日は別府で遊ぶと、フェリーの時間ギリギリまで遊べるのではないかと思います。

 

いかがでしたでしょうか??

「大分と阿蘇が近い」ということを意識して、旅行プランを組んでいただくと、2泊3日で阿蘇も由布院も別府も楽しめます!

ぜひぜひ、九州へ、阿蘇へ遊びにいらしてくださいね。

<編集部コメント>
由布院は大分県の観光地。「湯布院」と表記される場合もありますがどちらも正解。「湯布院」は、由布院町と湯平町が合併して生まれた地名で、厳密には、湯平町を含まない場合は由布院、含む場合は湯布院と表記されるそうです。ちなみに、JRの駅は「由布院」、高速道路のインターチェンジは「湯布院」と表記されています。

由布院には、金鱗湖を中心に多くの観光スポットがあります。かわいらしいオシャレなお店、おいしいスイーツのある飲食店などがたくさん並んでおり、若い女性からの人気が高い観光地としても知られています。また、絵画や彫刻などの芸術を楽しめるスポットがいくつも点在しており、アートの街としても人気です。
やわらかい泉質が特徴の由布院温泉も全国的に有名なので、宿泊してのんびり散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?

関西〜九州を結ぶ「さんふらわあ」の乗船中にもいろいろな楽しみがあります。↓の動画では「さんふらわあ あいぼり」の航海士がオススメのビュースポットをご紹介。瀬戸内海を知り尽くした海の男が選ぶ、最高の景色をお楽しみください。

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