もくじ
大分県・別府には、「別府八湯」と呼ばれる8つの温泉郷(別府温泉・鉄輪温泉・明礬温泉・観海寺温泉・亀川温泉・柴石温泉・堀田温泉・浜脇温泉)があります。別府の他にも由布院をはじめとする魅力的な温泉地がたくさんあり、日本だけでなく海外からも多くの観光客が訪れる「おんせん県」こと大分県へは、関西エリアからフェリー「さんふらわあ」でアクセスできます。
大分県の温泉の魅力について、地元の旅のプロに紹介していただきました。
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「日本一のおんせん県おおいた」
このキャッチフレーズが誕生し、温泉=大分県のイメージがすっかり定着してきました。なぜ日本一と呼ばれるのか?
大分県は、温泉の源泉数、湧出量ともに日本一なのです!(※2021年3月末現在)
・大分県の源泉数(温泉が出てくる場所):5,102か所(2位は鹿児島県の2,751か所)
・大分県の湧出量(温泉が湧き出てくる量):298,416リットル/分(2位は北海道の197,557リットル/分)(※2020年度 温泉利用状況(環境省)より)
大分県で1日ひとつの源泉を楽しむとした場合、全部の源泉を楽しむのに14年弱かかる数(源泉とは温泉施設のことではありません)。さらに1分間に、2リットルペットボトル約149,208本分の温泉が湧き出ている計算。
ちょっとよくわからないですね…(笑)
ものすごく温泉があるということはお分かりいただけるかと思います。別府、由布院だけでなく、○○温泉と名の付く温泉地が大分県内には60か所以上あり、量だけではなく種類も豊富。
『おんせん県』に来れば世界中の温泉地に行ったのと同じと言えるくらい、数多くの泉質を楽しむことができます。すべては紹介しきれませんが、メジャーからディープまで楽しみ方も色々。
今回は2つの温泉と旬のスポットを紹介させていただきます!
※最新の営業状況については、各店舗・施設ホームページ等にてご確認ください。
やはり「さんふらわあ」で温泉、なら別府です
まずは、別府。「さんふらわあ」で大阪から別府に近づくと、鶴見山と別府の街並みと湯けむりの景色が迎えてくれます。
港から湯けむりを目指して山手の方へ。グングン上っていくと到着するのが「明礬(みょうばん)温泉エリア」。
この温泉地にある「明礬 湯の里」の絶景の大露天岩風呂からは、明礬大橋や鶴見岳、高崎山が一望。美容液を全身にまとうような感覚の乳白色の湯は地元の女性にも人気です。
定番の「薬用湯の花(入浴剤)」のほか、湯の花コスメや雑貨はお土産にぜひ!
明礬 湯の里
- 住所
- 別府市明礬温泉6組
- アクセス
- 別府国際観光港から車で約15分、大分港から車で約30分、JR別府駅西口から亀の井バス「地蔵湯前」下車徒歩約3分
- 駐車場
- 無料
<編集部コメント>
明礬温泉は、別府温泉の中でも一番標高の高い所にある温泉。ご紹介した「明礬 湯の里」では、天然の入浴剤である「薬用 湯の花」を製造する湯の花小屋を見学できます。湯の花の製法は江戸時代から続く伝統技術で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。自宅のお風呂で「湯の花」をお湯に溶かせば、明礬温泉と同じ温泉成分が再現できるのです。
「湯の里」の温泉は、大露天岩風呂のほか、家族湯(貸切風呂)もあります。食事ができる展望レストランや大分県の銘酒を取り揃えたお店も併設しています。
明礬温泉に来たらぜひ食べて欲しいのが、岡本屋の「元祖 地獄蒸し®プリン」。苦味が効いたカラメルと濃厚な味わいがくせになると、さんふらわあクルーにも大大人気のスイーツです。こちらの記事で紹介していますので、ご参考に。
自分で「地獄蒸し」が体験できる鉄輪温泉
明礬温泉エリアから少し下った地域は「鉄輪(かんなわ)温泉エリア」。湯けむりモクモクのこのエリアは、昔から湯治場としても有名。ここでおススメしたいのが温泉の蒸気で蒸し上げる「地獄蒸し料理」。
高温の蒸気で一気に蒸し上げることで、素材のうまみがギュッと凝縮される温泉地ならではの料理。
「地獄蒸し工房 鉄輪」では、この調理法を誰でも体験できます。食材は現地で購入でき、みんなでワイワイ楽しめる施設です。
地獄蒸し工房 鉄輪(かんなわ)
- 住所
- 大分県別府市風呂本5組(いでゆ坂沿い)
- アクセス
- 別府国際観光港から車で約10分、大分港から車で約25分、JR別府駅西口から亀の井バスなど「鉄輪」下車
- 駐車場
- 無料
<編集部コメント>
レトロな温泉街の街並みが残る鉄輪温泉。「地獄蒸し料理」は、ミネラル豊富で100度近い温度の源泉を活用した、天然温泉のスチーム調理法です。
「鉄輪むし湯」は、食材ではなく人の身体を蒸す温泉。温泉の蒸気で適温に温めた石菖(せきしょう)という薬草の上に寝て身体全体を温めます。呼吸することで石菖の蒸気が体内にも入り込み、内側からもリフレッシュできます。
長期滞在する湯治場だった鉄輪温泉には、趣のある温泉宿が多数存在。ホテルや温泉旅館のほか、湯治宿もあります。宿泊してのんびり風情のある町並みを観光したり、外湯(立寄り湯)をいくつも巡ったり、温泉三昧の時間を楽しめます。
「ひょうたん温泉」は、子どもから大人まで楽しめる立寄り湯。朝9時から深夜1時までの営業なので、1日中楽しめます。大浴場、露天風呂、瀧湯、砂湯、むし湯のほか、貸切できる家族風呂もあるので、小さなお子さんがいるご家族でも安心。
100度近い源泉を、竹を使った冷却装置で適温に調整しているため、薄まっていない源泉100%の鮮度を維持してかけ流ししています。
ひょうたん温泉
- 住所
- 大分県別府市鉄輪159-2
- アクセス
- 別府国際観光港から車で約10分、大分港から車で約25分、JR別府駅西口から亀の井バスなど「地獄原・ひょうたん温泉」下車徒歩約3分
- 駐車場
- 無料
由布院だって別府から1時間ちょっと
続いては、由布院。別府から「観光快速バス ゆふりん」で道中の景色を楽しみながら1時間ちょっとで到着します。
やっぱり露天風呂には絶景が欲しいですね!由布院温泉にある「山のホテル 夢想園」の露天風呂は、緑の多い季節は由布岳の絶景を眺めながらの湯浴みが期待できます。
山のホテル 夢想園
- 住所
- 大分県由布市湯布院町川南1243
- アクセス
- 別府国際観光港から車で約40分、大分港から車で約45分、JR由布院駅からタクシーで約7分
- 駐車場
- 無料
ここ由布院に、2018年「由布市ツーリストインフォメーションセンター」が開設されました。地元由布院の観光だけでなく、大分県・九州全体の観光情報を発信し、九州観光のハブ拠点となっています。旅に関する本を集めた図書館や展望デッキなどもあり、くつろぎの場所としても利用できます。
施設の愛称は「ゆふ」「ゆふいん」「インフォ」の3つを組み合わせて“YUFUiNFO(ゆふいんふぉ)”。ぜひお立ち寄りください。
由布市ツーリストインフォメーションセンター
- 住所
- 大分県由布市湯布院町川北8番地5(JR由布院駅に隣接)
- アクセス
- 別府国際観光港から車で約40分、大分港から車で約45分
雑貨やスイーツ店など人気のお店も多く、ブラブラ歩いても楽しいのが由布院です。
別府から由布院までゆっくりと落ち着いた旅の時間を楽しみたいならJR九州の特急「ゆふいんの森」もオススメ。木のぬくもりを感じる車内には、自由に利用できる「サロンスペース」や駅弁、ドリンク、スイーツ、グッズなどを販売している「ビュッフェ」もあります。
<編集部コメント>
由布市は湯布院・庄内・挾間の3エリアからなり、大分県内では別府市に次いで温泉の源泉数が多く存在します。由布院を代表する観光スポットの金鱗湖周辺には、ホテルや旅館、ペンションなどの宿泊施設が点在するほか、オシャレな店舗が集まり、女性やカップルに人気のエリアです。
まだまだあります、いまどき大分の魅力
ここからは車があると便利な、お気に入りスポットをご紹介します。
車やバイクごと乗船できる「さんふらわあ」なら、愛車で旅ができるのでおすすめです。
温泉好きの「おんせん県リピーター」が向かっているのは竹田市にある長湯温泉。ここ長湯温泉には全国的にも珍しい高濃度炭酸泉があります。シュワシュワの温泉です!
この炭酸泉を楽しめる施設のひとつ「ラムネ温泉館」は特徴的な造りをした人気の温泉施設。
ゆっくりじんわり過ごせるこの施設、個人的にもお気に入りのひとつです。
ラムネ温泉館
- 住所
- 大分県竹田市直入町大字長湯7676-2
- アクセス
- 別府国際観光港から車で約50分、大分港から車で約45分
- 駐車場
- 無料
<編集部コメント>
ラムネ温泉館には大浴場の他に家族風呂もありますから、子ども連れでも安心。まるでおとぎ話に登場するようなその建物の設計は、建築家・藤森照信氏が手掛けたもの。白黒のストライプ柄に見える壁は焼き杉と漆喰、屋根には手捻りの銅版が張られ、頂上には松の木がそびえています。愛嬌のあるシンボルマークは、イラストレーターの南伸坊氏が担当。
長湯温泉がある大分県竹田市は、周囲をくじゅう連山・阿蘇山・祖母山系などに囲まれた自然豊かな場所。観光スポットとしては、滝廉太郎作曲で知られる「荒城の月」のモデルとなった岡城址や、清らかな水があふれる竹田湧水群、久住高原などがあります。
ちなみに竹田市は「たけだ」ではなく「たけた」と読みます。
長湯温泉から足をのばして、季節ごとの絶景が期待できる久住高原もオススメ。
お隣は熊本県・阿蘇。夏はこのまま阿蘇までグリーンドライブ・ツーリングも最高です!
この記事を書きながら、出かけたくてウズウズしてきました。
それでは、「おんせん県おおいた」でお待ちしております。
コロナ禍での温泉宿利用の際に気になる、貸切露天風呂や個室での食事に対応した施設が、大分県にはたくさんあります。
各施設の感染防止対策やマナーにしたがって、のんびり・ゆったりと温泉をお楽しみください。
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2012年に「おんせん県」としてPRを始めた大分県。2015年には、実際の温泉施設でシンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)の演技を行うCMやYouTube動画が話題となりました。大分県内を旅していると、いたるところで温泉施設や温泉宿が目に付きます。タオルを携帯しておくと、思いついたとき気軽に温泉に入れます。
季節を問わず、身体も心も芯から癒せる日本一の温泉へ。関西エリアから大分県の温泉・観光旅行をするなら、車での移動が便利。関西エリアの自宅からマイカーでそのままフェリーに乗船して九州ドライブができる「九州マイカー周遊プラン」や「弾丸フェリー®」がおすすめです。もちろんバイクや自転車でも楽しむことができます。
徒歩乗船で別府の観光地をバスで移動したい方には、「弾丸フェリー®」に亀の井バス1日乗り放題がセットになったプラン「弾丸フェリー®+亀の井バス MyべっぷFree」がお得。車なしでも1日たっぷり温泉を満喫できます。
のんびり・ゆったりとした時間を大分県の温泉でお楽しみください。
かみのかわ ゆうすけ (公社)ツーリズムおおいた
訪れる方が「旅行・観光」のシーンにおいて満足できる“タメ”になる情報をお届けしたい!おんせん県おおいたの観光のご紹介と、これぞテッパン!なネタ・ツアー・体験をWEBサイトで発信しております。ぜひ旅のご参考に。
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