日本最大級のフェリーターミナル「大阪南港」

港と港をつなぐフェリーの旅。「さんふらわあ」が発着する大阪の海の玄関口「大阪南港」のご紹介です。

大阪~別府間を結ぶ新造船の「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」(2023年4月14日就航予定。それまでは「さんふらわあ こばると」)と、大阪~志布志間を結ぶ「さんふわらあ さつま」「さんふらわあ きりしま」が発着する「大阪南港」は、水の都と呼ばれる大阪らしく日本最多の中長距離フェリー発着数を誇ります。

大阪南港には三ヶ所のフェリーターミナルがあります。その一つが「さんふらわあ」が発着する「さんふらわあターミナル(大阪)」。大阪市内中心部から電車で直結という利便性の高さを誇ります。実はここ、2017年まで「大阪南港コスモフェリーターミナル」の名称で親しまれていました。2017年10月に大阪市港湾局のネーミングライツ制度第一号として、2027年までの命名権を「株式会社フェリーさんふらわあ(2023年10月より株式会社商船三井さんふらわあ)」が取得し、「さんふらわあターミナル(大阪)」となったのです。

さんふらわあターミナルは、第1ターミナルが別府航路、第2ターミナルが志布志航路と分かれており、第1ターミナルはアジア太平洋トレードセンター(通称ATC) 直結なので徒歩で乗下船できます。第2ターミナルへは第1ターミナルからシャトルバスで移動します。

<編集部コメント>
別府行きは第1=「さんふらわあターミナル(大阪)第1ターミナル」
鹿児島・志布志行きは第2=「さんふらわあターミナル(大阪)第2ターミナル」
と覚えましょう。
志布志行きの乗船手続きは、第2ターミナルで行われています(感染症対策のため)。徒歩乗船する場合は、第1ターミナルに掲示された案内に従ってシャトルバス乗り場(屋外)へ出て、シャトルバスで第2ターミナルに移動します。第1ターミナルから第2ターミナル(志布志行き)への道のりは、こちらのYouTube動画で確認できます。


車やバイクで乗船する場合は、直接「志布志(鹿児島)」行きの駐車場に停め(係員の誘導に従ってください)、第2ターミナルで乗船手続きを行います。

さんふらわあターミナルは、大阪南港のランドマークとされるATC内にあります。ATCは飲食店やショッピングモールといった商業施設や、イベントホール、オフィスなどで構成され、乗船前のお買い物や食事には事欠きません。

ATCには大型駐車場もあり、平日は1日最大1,000円(年末年始・お盆など特定日を除く)、土日祝は1日最大1,200円で駐車できます。なお、駐車場の営業時間は7時~24時です。

ATCはニュートラム・南港ポートタウン線「トレードセンター前駅」に直結なので、大阪市内との車以外での交通アクセスも良好です。「トレードセンター前駅」より1駅の「コスモスクエア駅」からはOsaka Metro(地下鉄)・中央線で、また終点の「住之江公園駅」からはOsaka Metro(地下鉄)・四つ橋線で、大阪市内中心部へ移動できます。

<編集部コメント>
さんふらわあターミナル(大阪)は、Osaka Metro ニュートラムの「トレードセンター前駅」が最寄りです。同じ路線にある「フェリーターミナル駅」ではありませんので、間違わないようにご注意ください。
「トレードセンター前駅」からさんふらわあターミナル(大阪)第1ターミナルまでの道のりは、YouTube動画で確認できます。


 

大阪南港のさんふらわあ発券窓口は、ATC・ITM棟の2階、ハーバーアトリウム横にあります。同じフロアには銀行ATMや外貨両替機も設置されています。

<編集部コメント>
2023年1月に「さんふらわあミュージアム」が開設されました。入場無料の常設展で、1912年(明治45年)から続く悠久の船々と航路の歴史を辿ることができます。
歴代のモデルシップが展示されているほか、タッチパネル式のモニターでは過去のCMや新造船「さんふらわあ くれない/むらさき」の紹介など、初乗船の方から船好きの方まで楽しめる情報が揃っています。ぜひ乗船前後に立ち寄ってみてください。

ATC内「さんふらわあミュージアム」
記念撮影に最適な日付入りの「顔出しパネル」もあります。
記念撮影に最適な日付入りの「顔出しパネル」もあります。
1960年に就航した3代目「くれない丸」のモデルシップ。
1960年に就航した3代目「くれない丸」のモデルシップ。

発券窓口からハーバーアトリウムを挟んでフロアの反対側にATCの総合案内所があります。施設内の一覧とわかりやすいフロアマップがあるので、初めての方でも迷うことはないでしょう。

ATC内にはコンビニも複数店舗あり、時間を問わず利用できます。船内にはATMがないので、乗船前、下船後にお金をおろしたりするのにも便利です。

朝7時半からオープンするカフェもあります。

焼き肉を食べながら「さんふらわあ」を眺められる。

ATCでゆっくりお買い物や食事を楽しむのもオススメ。「さんふらわあ」を眺めながら食べ放題の焼肉バイキングが味わえるなんて、大阪南港ならではです。ランチならお得に楽しめますよ!

また、グルメサイトでランキングトップクラスの「金久右衛門」のラーメンもATC内で味わえます。薄口と濃口の醤油を程良くブレンドした紅醤油ラーメン(670円)はオンリーワンな中華そばとして人気です。

<編集部コメント>
ATCのO’s棟北館2Fには、カプセルトイストア「ガチャコレクション」があります。人気のキャラクターを中心に150ものカプセルトイ自販機が揃い、年齢・性別・国籍を問わず、誰でも楽しめるショップです。

ATCを拠点にした観光スポットはたくさんありますが、大阪初の世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」方面へのアクセスが良いことは意外と知られていません。

大阪南部の堺市と南港エリアを結ぶ南海バス・南港線を利用すれば、ATCから南海堺駅前まで約20分、510円で到着します。駅の近くに広がる世界三大墳墓のひとつ「仁徳天皇陵古墳」は、「百舌鳥・古市古墳群」に属していることで、注目を集めている観光スポットです。ほかにも堺市内には、戦国時代から貿易港として栄えてきた歴史を今に伝える文化的な場所が多く見られます。

またATCから天保山まではタクシーなら距離にして約3km、約10分。ニュートラムと地下鉄中央線でも20分少々で到着します。天保山といえば、海遊館や天保山マーケットプレイスがあり、海外からの観光客も多数訪れる人気のスポットです。

天保山大観覧車は直径100mの中に8台だけ8名乗りシースルーゴンドラを備えています。夜のライトアップは芸術性豊か、アートな観覧車としても高く評価されています。

さらなる裏ワザとして、天保山の「海遊館西はとば」からシャトルクルーザー「キャプテンライン」を利用すれば、乗船時間10分でユニバーサルシティポートに到着。そしてユニバーサルシティポートから徒歩5分で…

なんとユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に到着!つまり、「さんふらわあ」で早朝に大阪南港に到着後、南海バス・南港線で天保山へ移動して、さらにキャプテンラインを活用すれば、午前中からUSJでたっぷり遊ぶことも可能なんです。

大阪南港のさんふらわあターミナルは、下船後や乗船前にATC内で食事やショッピングができて、さらにバスやシャトルクルーザーを利用すれば大阪の主要な観光スポットに短時間でアクセスできます。

もちろん、駅直結だから電車で大阪市内中心部へもラクにアクセスできますし、高速道路のインターチェンジもすぐ近くなので車やバイクの利用でもとても便利です。ぶらっと大阪と九州を往復する旅、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?

<編集部コメント>
人気映画の世界を体験できるアトラクションやキャラクターが登場するショーなどを楽しめるテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」や、巨大なアクリルガラス製の水槽を持つ世界最大級の水族館「海遊館」は、大阪ベイエリアを代表する観光施設。デートスポットや子供連れ家族のおでかけスポットとして、絶大な人気を誇ります。さんふらわあターミナル(大阪)が直結するATCからのアクセスがいいので、九州から大阪への観光旅行の移動手段に「さんふらわあ」を利用するのは、かしこい選択といえるでしょう。
大阪南港エリアには、「さきしまコスモタワーホテル」「ハイアットリージェンシー大阪」「クインテッサホテル大阪ベイ」などの宿泊施設もあるので、大阪観光の拠点にもできます。ホテルのレストランで大阪ベイエリア夜景を見ながらおいしい料理に舌鼓を打ったり、アクセスしやすい難波や本町などへ出かけて、お好み焼きやたこ焼き、串カツなどの大阪グルメを味わったりするのもおすすめ。
関西周辺に在住されている方が九州行きの「さんふらわあ」を利用する際にも、ちょっと早めに到着してカフェに寄ったり、ショッピングしたり、ATCを見て回るのも楽しいでしょう。

また、大阪南港のある咲州(さきしま)エリアは、2025年に開催される「大阪・関西万博」のプレイベント「咲洲プレ万博」が2023年4月~2024年3月の期間行われます。さまざまな体験型イベントなどが実施されるので、「さんふらわあ」乗船前後に足を運んでみてください。

日本最大のフェリーターミナル「大阪南港」
大阪~九州を「さんふらわあ」で旅する際、存分に楽しもう!
関西~九州航路「さんふらわあ」はこちら
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