もくじ

首都圏~北海道航路の「さんふらわあ」が発着する苫小牧港。港の周りや車なら約10分でアクセスできるJR苫小牧駅の周辺にはホテルなどの宿泊施設がいくつもあり、苫小牧は北海道でおすすめの観光エリアの一つです。フェリーで北海道に上陸した記念や北海道観光の締めくくりとして、苫小牧港への到着後や出港前に苫小牧観光を楽しんでみてはいかがでしょう?子どもも楽しめる観光施設から人気のデートスポットまで、苫小牧の魅力をご紹介します!
※最新の営業状況については、各店舗・施設HP等にてご確認ください。

 

「世界唯一」の展示がある『苫小牧市科学センター』

苫小牧市が管理・運営する『苫小牧市科学センター』は、「さんふらわあ」の下船後、または乗船前の旅行客も立ち寄ることが多い観光施設のひとつ。“世界唯一“の展示物があることから、全国から訪れる人が絶えない、苫小牧を象徴する観光スポットです。

「はまなす号」は操縦席に乗り込むこともできます。

1階には航空関連の展示が多数。1993年7月に奥尻島沖の海底で発生した北海道南西沖地震などで活躍した「防災救急ヘリコプター はまなす号」、動力エンジンなしで空を飛べるグライダーなどの展示があります。

プラネタリウム室内。投影内容は季節に合わせて変わるほか、特別投影もあります。
木のぬくもりを感じる遊具がたくさんそろう「あそびの森」。多くの親子連れが訪れます。

2階に上がると、プラネタリウム(なんと観覧無料!)や宇宙について学べる展示・実験装置などがあります。小さな子どもが遊べるスペースもあり、育児中の方が安心して訪れる憩いの場所でもあります。

写真の機体左側部分が「クバント」と呼ばれる天体物理観測室。右側部分が「コア・モジュール」と呼ばれる生活空間です。

2階の順路に沿って進むと、「ミール展示館」に到着。ミールは、ロシア(旧ソビエト連邦)が1986年に打ち上げ、2001年までの15年間にわたって使用された宇宙ステーションです。世界中でここ苫小牧の展示館でしか見ることができない実物(予備機)です。

「ミール」の操縦室。無重力状態に対応しています。

こちらの展示館では、さまざまな角度からミールを見ることができます。

無重力空間で生活していると筋力や体力が衰えます。それらを維持するため、トレーニングマシンが備えられています。

プライベートルームは、いわば寝室。固定された寝袋で寝ます。
立って寝るように見えますが、無重力空間ではどんな状態で寝ても問題はありません。

右側にあるドッキングポートにモジュールを連結して宇宙ステーションをつくります。

この展示物と同じ空間の中で、実際に宇宙での生活が行われていたことを考えると、不思議な感じがします。ぜひ、皆さんも苫小牧市科学センターで宇宙への想いを馳せてみてください。子どもも大人も楽しめて、ためになるおすすめの観光スポットです。

苫小牧市科学センター

住所
苫小牧市旭町3-1-12
電話
0144-33-9158
営業時間
9:30~17:00
定休日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)・年末年始

海の幸、旬の食材が勢ぞろい!おいしい地元のグルメが食べられる『海の駅ぷらっとみなと市場』

苫小牧は、新鮮な海産物や北の大地が育んだ農産物が豊富な土地。「さんふらわあ」が着岸する苫小牧西港フェリーターミナルから車で10分ほどの場所にある『海の駅ぷらっとみなと市場』には、自然の恵みであるおいしい食材が集まっています。

北海道産の旬の新鮮野菜や、地元名産のホッキ貝やホタテ貝、カニなどの獲れたて魚介が、リーズナブルに購入できる、地元の方にも人気の市場です。

また、北海道の海の幸を使った食堂も多数。今回は、話好きなおかみさんに誘われ、『北の板さん』で「おまかせ丼」をいただくことに。

本マグロ、カレイ、タコ、イクラ、生サーモン、甘エビ、サバ、活ホッキと、垂涎のオールスターラインアップ。そこにウニを追加(別料金)。旨みがはじけるイクラ、食感の良い活ホッキ、とろけるウニ…。贅沢な食事です。しかも1,000円とコスパ抜群。追加したウニの500円足しても1,500円です(値段はすべて税込・取材当時)。数量限定メニューなので、早めの訪問がおすすめ。

シジミ汁もいただきました。網走産の大ぶりで食べ応えのあるシジミで、旨みたっぷり。

海の駅ぷらっとみなと市場の建物は西棟と東棟があり、ご当地グルメ「ホッキカレー」を提供する飲食店、地方発送OKの海産物やお土産品店など、全21店舗(物販店10店、飲食店11店)が軒を連ねています。新鮮なネタが豊富なのは市場ならでは。フェリーの乗船前後にぜひ立ち寄りたい、食材の宝庫です。
ちなみに、市場の隣には「ほっき貝資料館」があり、漁の仕組みや歴史など苫小牧市が水揚げ日本一を誇るホッキ貝に関する情報を知ることができます。

観光旅行には、現地でしか味わえないグルメが欠かせません。海の駅ぷらっとみなと市場に集うお店の情報をもう少し紹介しましょう。

西棟エリアの中央にあるホッキ料理専門店『Little Angera(リトル・アンジェラ)』は、バラエティ豊かなホッキ料理が魅力のお店。人気のホッキカレーは、ソテーされたホッキ貝がライスにのっており、ホッキ貝のやわらかな食感とおいしさが楽しめると評判の一品。その他にも、ホッキ貝のソテーとフライがカレーにトッピングされたぜいたくホッキカレー、ホッキ釜飯、ホッキ炙りステーキ丼、ホッキ焼きそばなど、ホッキ貝づくしのメニューです。

東棟エリアの青果店『MOCO green grocery』は、新鮮な地元の野菜や果物を手頃な価格で購入できます。壁一面にディスプレイされたカラフルな野菜やフルーツは、見ているだけでもテンションが上がります。さらに、そのフレッシュな食材たちをクレープやシェイクで味わえるという嬉しいお店なのです。クレープのメニューは、バナナやイチゴのような定番フルーツから、かぼちゃやさつまいもなどの野菜系まで20種類以上。苫小牧名産のハスカップもあります。市場内の飲食店で食事をした後にデザートとして食べるほか、食べ歩きやショッピング後のおやつにもおすすめです。

海の駅ぷらっとみなと市場

住所
苫小牧市港町2-2-5
電話
0144-33-3462
営業時間
7:00~16:00(店舗により異なります)
定休日
水曜日(祝日の場合は全店営業)

市民の憩いの場、無料で植物を鑑賞できる『サンガーデン』

苫小牧市役所そばにある「出光カルチャーパーク(市民文化公園)」は、地元の方々が散歩したり、子どもたちが遊んだり、苫小牧市民の憩いの場です。

その一画にある『苫小牧市サンガーデン』は、天井まで総ガラス張りの植物園。庭園や温室を備えており、四季を通じてさまざまな樹木、草花が鑑賞できます。

冬でも色とりどりに咲く花を見ることができ、中央図書館に併設しているので、地元の人たちは図書館帰りに散策したり、雪に覆われがちな冬場に花を愛でたりと、気軽に立ち寄れるスポットになっています。

食事や喫茶も可能なカフェ・サマルカンドは、カルチャーサロンとしても活用されている交流の場。地元の方に人気のランチは、しょうが焼きやオムライスなど定番メニューが揃っています。鶏肉や野菜がじっくり煮込まれた和風カレーや、苫小牧からほど近い虎杖浜の名産である生たらこを使ったパスタなど、こだわりのあるメニューも食べられます。ちなみにカフェは、サンガーデンの外からも入店できます。

公園敷地内には、年間通して企画展や特別展などが開催される苫小牧市立美術博物館もあるので、鑑賞後や観光の合間の息抜きに、気軽に立ち寄れます。

苫小牧市サンガーデン

住所
苫小牧市末広町3-1-15
電話
0144-33-4411
営業時間
9:30~19:00(土日祝日は~17:00)
定休日
月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)・年末年始・月の最終金曜日(3月を除く)・3月30日、31日

『夜景スポット』が隠れた人気の苫小牧

海に面した港町である苫小牧は、工場が多い地域でもあります。そのため、夜間照明で浮かび上がる工場群などがきれいで、知る人ぞ知る“夜景スポット”が点在しています。苫小牧に宿泊するなら、ロマンチックな夜景を見に出かけるのもおすすめです。

対岸の石油精製所や石油タンクが見渡せる『晴海公園』。望遠レンズを使って、海面に反射する灯りも写せば、美しい工場夜景が撮れるでしょう。なお、夜間の公園内は真っ暗なので、懐中電灯の持参をおすすめします。

晴海公園

住所
苫小牧市晴海町17

地元の樽前山を模した展望台がある『入船公園』。たくさんのトレーラーが深夜便のフェリー「さんふらわあ しれとこ/だいせつ」に乗船する様子が見られます。大型トレーラーが次々とフェリーに飲み込まれていく光景は圧巻です。

入船公園

住所
苫小牧市入船町1-2

緑地や駐車場が整備された開放感のある『キラキラ公園』は、夜になると公園全体がライトアップされ、夜のデートスポットとしても人気。接岸した貨物船などの灯りが幻想的です。

そのほかにも、製紙工場や東港のコンテナターミナルなど、夜景好き、写真好き、工場好きな方が注目するスポットがあります。

キラキラ公園

住所
苫小牧市入船町3-1

苫小牧には、まだまだ見どころの施設や訪れたいエリアがたくさん!

今回ご紹介したスポット以外にも、以前の記事『緑の北海道で大自然遊び!』や『競走馬のふるさとを訪ねる』でご紹介している「ノーザンホースパーク」も苫小牧市にある代表的な観光施設。元競走馬に乗れるなど「馬と触れ合える」馬のテーマパークで、競馬ファンはもちろん、馬好き、動物好きの方、子ども連れでも楽しめます。

他にも、『苫小牧に来たら、ハクチョウの湖「ウトナイ湖」へ。乗船券で特典あり!』でご紹介したウトナイ湖は、苫小牧港から車で約25分の場所。『ちょっと寄り道して癒されよう。札幌~苫小牧間にある「滝めぐり」』で紹介している七条大滝があるのも苫小牧です。『男のひとり旅にフェリーはおすすめ!個室で密を避けた超快適な北海道旅行』でご紹介したキャンプ場・オートリゾート苫小牧アルテンは、キャンプはもちろん、大浴場、寝湯、サウナ、ハーブ湯などを備えた隣接の天然温泉「ゆのみの湯」で身体を癒すこともできます。雄大な樽前山を眺められる露天風呂も人気です。

さらに、少し足を延ばすだけで支笏湖や樽前山、樽前ガロー、ウポポイなどの北海道内でも人気の観光スポットにアクセスできます。

「さんふらわあ」乗船前後、ぜひ苫小牧を満喫してください!

動画でも、苫小牧を知り尽くした船員が観光スポットを紹介しています。
オススメはどこ?その魅力は?詳しくはコチラ↓

 

港に到着後・出港前に、
見どころ豊富な苫小牧を巡ってみませんか?
茨城・大洗から「さんふらわあ」で北海道へ行こう!
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