第5回 開運旅の達人が案内する「登別温泉」:旅の達人、船に乗るアイキャッチ

旅行が趣味、旅行が仕事、という方でも、船に乗って目的地に向かう機会はなかなかないそうです。そこでそんな旅の達人たちを「さんふらわあ」にお誘いして「カジュアルクルーズ」の魅力に触れていただくことにしました。

 
前回に続いての旅人は10代の頃からバックパッカーとして世界を回った後、旅行雑誌の編集者、ライターとして働きつつも、古神道、修験道の修行や、古今東西の様々なセラピーを研究。それが高じて現在は気功や美容整体などの施術師として活躍する磯部さんです。現在、開運旅行作家としても活躍中の磯部さんは風水都市・札幌から、アイヌ文化に触れるために北海道を代表する温泉地・登別を目指しました。

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「じゃらん」が毎年発表している「全国人気温泉地ランキング」*。2018年12月12日発表された2019年版で、登別温泉は第3位。昨年の5位から順位を上げた。

*出典:「じゃらん人気温泉地ランキング2019」(リクルートじゃらんリサーチセンター)

ちなみに、1位は箱根温泉(神奈川)、2位は草津温泉(群馬)、4位は道後温泉(愛媛)、5位は別府温泉(大分)、6位は由布院温泉(大分)、7位は有馬温泉(兵庫)、8位は黒川温泉(熊本)、9位は熱海温泉(静岡)、10位は下呂温泉(岐阜)となっている。

まぁ、そうそうたる温泉地の中での第3位はすごい。
 
その魅力はなんだろうか。

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JR札幌駅から、特急で1時間10 分ほど(JR苫小牧駅からだと30分ほど)で、JR登別駅に着く。

登別といえば、「アイヌ神謡集」を著したことで知られる知里幸恵の生地でもある。弟の言語学者でアイヌ初の北海道大学教授となった知里真志保、伯母でユーカラ筆録の金成マツもここ登別出身だ。

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登別で、知里幸恵ゆかりの地を巡るのも印象深い旅となる

知里幸恵は、言語学者、民俗学者でアイヌ語研究の嚆矢、金田一京助に協力する形で、「アイヌ神謡集」を完成させた。文字を持たなかったアイヌにとって初めて文字に起こされたものだ。神謡集には、13のカムイユカラ(神謡)が収められている。

幸恵は、本を書き終えた年、19歳の若さで亡くなった。

ちなみに、登別から電車で10分の白老(しらおい)には、2020年、『国立アイヌ民族博物館』が創設される。北海道では初めての国立の博物館(ナショナルミュージアム)となる。

登別温泉は、JR登別駅からクルマで15分ほど。活火山によって形成された巨大カルデラ地帯に出来た温泉郷だ。

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登別地獄谷は、温泉街からも歩いてすぐ。観光客で賑わう
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地獄谷周辺は散策路が整備されている。

大昔はアイヌの人々が温泉を薬湯としていたらしい。「登別」とは、アイヌ語の「ヌプㇽ・ペッ」(色の濃い・川)に由来している。これは石灰質の温泉が川に流れ込み、川の色が白く濁っていることによるものだ。

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周囲1km、深さ22mの湯沼。日和山の噴火によって出来た。湯の表面温度は、約40度〜50度で深いところでは、130度ある。

江戸時代には最上徳内が『蝦夷草紙』の中で「ノボリベッという小川有り、この川上に温泉湧き出て、流れ来るため白粉と紺青をかきたてるが如し、一日も水底の見ゆることなし」と触れている。

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日和山の爆裂火口跡で約80度の硫化水素泉が湧き出している。

泉質は9種類もあり、「温泉のデパート」として名高い。

硫黄泉
食塩泉(塩化物泉)
明礬泉(含アルミニウム泉)
芒硝泉(硫酸塩泉)
緑礬泉(含アルミニウム泉)
鉄泉(含鉄泉)
酸性鉄泉
重曹泉
ラジウム泉

地獄谷は、特に最大の源泉エリアとなっている。

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川沿いから噴き出す間欠泉を活用した「泉源公園」。約3時間間隔で勢いよく間欠泉が噴き出す。
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登別原始林。1924(大正13)年、国の「天然記念物」に指定された。約60種類の樹木や約110種類の草木が保存されている。
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第30回登別地獄まつりの記念事業として制作された「閻魔大王からくり山車」。普段は閻魔堂の中に安置されている。
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温泉街のいたるところに鬼のオブジェがある。
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「のぼりべつ クマ牧場」へは、登別温泉街からロープウェイで

登別温泉といえば、『のぼりべつ クマ牧場』。北海道に生息している野生動物の保護と観察、研究のため1985(昭和33)年、開園した。登別温泉街からロープウェイで約7分、標高550mの四方嶺(通称「クマ山」)山頂にある。

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山頂に広がるクマ牧場。アイヌコタンやリス村などもある

世界で初めてヒグマの多頭集団飼育に成功した。園内には、世界で唯一の「ヒグマ博物館」や、「アイヌ生活資料館」もある。

北海道の人のヒグマに対する感覚は、内地とは比較にならないだろう。
もともとアイヌの人にとってもヒグマはカムイ(キムンカムイ)である。

熊祭りには2種類ある。

飼育したヒグマを対象とする儀式はイオマンテ、狩猟によって捕殺した野生のヒグマを対象とする儀式はカムイ・ホプニレと呼ぶ。

狩猟で殺した直後の獣のカムイは、魂の形で頭部に宿っているという。そこでカムイ・ホプニレの儀式では祭壇を設えてヒグマの頭部を祀り、酒食やイナウを捧げてそのカムイに神々の世界にお帰り頂くのである。

イオマンテもまた地上で大切にされた熊のカムイは、天界に帰った後も再度肉と毛皮を土産に携え、人間界を訪れるとされる。さらに人間界の素晴らしさを伝え聞いたほかの神々も、肉や毛皮とともに人間界を訪れる。こうして村は豊猟に恵まれるのである。

類似の熊送り儀礼は、樺太周辺のニヴフなど、ユーラシア・タイガの北極圏に近い内陸狩猟民族に広く存在している。

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「人のオリ」と呼ばれる牧場内の展望スペースからは間近にクマを観察できる
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ヒグマの最大体長は250cm,体重は500kg近く、迫力がある。
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投げ入れられるエサを器用に受け取るヒグマ。頭もよく、俊敏性もある。

北海道民は、開拓時代からヒグマとずっと戦い続けていた。じつは、平成になっても札幌市内だけで年に100件以上のヒグマ出没騒ぎがあるのだ。

ヒグマの圧倒的な大きさを感じるにもこのクマ牧場は行ってみるのは勉強になる。

ライオンやトラもせいぜい250kgだが、ヒグマは、成体で最大500kgにも及ぶ巨体。その巨体が、今でも人間の生活圏を歩いている。

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生後1日目から各世代別剥製、骨格標本、写真パネルや声の録音テープなどによるクマの起源と歴史や世界の分布図など世界唯一のヒグマ専門博物館。
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「アイヌ生活資料館」は、アイヌ文化研究家 山田秀三、アイヌ語研究家 金田一京助、アイヌ文化伝承者 萱野茂の協力のもと、1966年に建築、調度品にいたるまで全て伝統の手法により、明治初期のアイヌコタンを忠実に再現された。

のぼりべつクマ牧場

住所
北海道登別市登別温泉町224番地
電話
0143-84-2225

さて、登別の食事処はそもそも数が少ないが、麺を3題。

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二八蕎麦だろうか、つるつるいける

北海道といえば、蕎麦。さっぱりいきたいなら「そば処 福庵」へ。数量限定という手打ちそばはいかがだろう。

そば処 福庵

住所
北海道登別市登別温泉町30
電話
0143-84-2758
営業時間
11時30分~14時、18時~22時20分
休み
不定休
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これは、標準の「1丁目」よりも辛くないスープの「0丁目」。見た目より辛くなくて美味しい

「味の大王」の地獄ラーメンも人気だ。辛さを1丁目からどんどん辛くしていくことができる。登別は室蘭文化圏で、室蘭名物のカレーラーメンも置いてある。

味の大王 登別温泉店

住所
北海道登別市登別温泉町29-9
電話
0143-84-2415
営業時間
11時30分〜15時(L.O.14時50分)
休み
第1・3・5火曜
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ざっくりした味わいだが、鰹節が効いている

最後は、ご当地料理の「閻魔焼きそば」。これは各店舗が味を工夫して出している。条件は「北海道産小麦の平麺をつかうこと、特定のタレを使うこと、登別もしくは近郊の食材を使うこと」。今回は、「温泉市場」でいただいた。

温泉市場

住所
北海道登別市登別温泉町50
電話
0143-84-2560
営業時間
11時30分~22時 冬季オフシーズン11時30分~21時
休み
日曜

駆け足で巡った苫小牧〜札幌〜登別の旅。他にも北海道には独特の文化から生まれた多くの開運スポットがあります。みなさんも2019年は運気を上げるために「さんふらわあ」で北の大地を訪れてみてはいかがでしょう。

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