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もくじ

「さんふらわあ」が就航する鹿児島県志布志は宮崎県との県境に近い街。そんな志布志からアクセスしやすい宮崎県南部の「わざわざ行きたい秋の絶景ポイント」を今回はご紹介します。案内をしてくれるのは地元宮崎の「宮崎てげてげ通信(テゲツー!)」会長の長友さんです。
※最新の営業状況については、各店舗・施設HP等にてご確認ください。

宮崎をドライブすると、道中、車を停めてぼんやりと眺めたくなる景色に出会います。綺麗に手入れがされている道沿いの花、太くまっすぐに天へと伸びる飫肥杉、地球はまるいんだと感じさせる地平線、夕陽が沈んでいきだんだんと変わる空の色。

そんな宮崎の道を走りながら、今回は、「わざわざ行きたい秋の絶景ポイント」をご紹介します。

その1:絶滅危惧種の花も多数。豊かな自然を体感できる都井岬(串間市)

その1:絶滅危惧種の花も多数。豊かな自然を体感できる都井岬(串間市)1

宮崎の最南端にある都井岬。志布志からクルマで1時間ほど、日本で唯一の野生馬が生息することで、全国的にも有名です。息遣いを感じられるほど間近で、ウマ科動物の野生に近い社会を観察することができる貴重な場所です。

その1:絶滅危惧種の花も多数。豊かな自然を体感できる都井岬(串間市)2

ここでは、自由放牧、自然繁殖で生息しているので、生まれるときから死ぬ時まで一切人の手を介しません。自分たちで食料を探し、群れをつくって生活しています。

何度訪れても驚きと興奮がある都井岬ですが、実は、貴重な花々を見ることができるスポットでもあるのです。

8月下旬頃になると咲き出す、こちらのオレンジ色のヒオウギ。この花は夏の季語でもあり、まさに夏が終わり、秋の始まりを感じさせるお花です。

その1:絶滅危惧種の花も多数。豊かな自然を体感できる都井岬(串間市)3
写真提供:秋田優さま

 
そして9月には彼岸花が咲き、広大な緑色の草原に真っ赤な色が映え、一気に秋の風に変化します。

その1:絶滅危惧種の花も多数。豊かな自然を体感できる都井岬(串間市)4
写真提供:秋田優さま

彼岸花に目を奪われますが、ぜひ探してみていただきたいのが、絶滅危惧種にも指定されているこちらのお花。

その1:絶滅危惧種の花も多数。豊かな自然を体感できる都井岬(串間市)5
写真提供:秋田優さま

ピンク色のボンテンカと、青い房状の花、ホソバヒメトラノオ。

その1:絶滅危惧種の花も多数。豊かな自然を体感できる都井岬(串間市)6
写真提供:秋田優さま

なかなか目にすることができない植物たちと出会えるのも、都井岬の魅力です。
たっぷり楽しめる場所なので、早い時間に行くことをおすすめします。

都井岬

住所
串間市大字大納御崎
電話
0987-76-1546(都井岬ビジターセンター)

 

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)1

こちらも志布志からクルマで1時間20分ほど、霧島連山の麓に広がる広大な生駒高原といえば、コスモス。赤、ピンク、白、オレンジといった色とりどりのコスモスが咲き誇る景色は、時間を忘れてゆったりしたい場所です。その数、なんと約100万本。
「大地に絵を描く」というコンセンプトのもと、昭和38年に誕生した生駒高原の花畑は、まさに自然が織りなすアートそのもの。

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)2

種類によって、少しずつ変わる花の形も見比べると楽しいものです。
オレンジ色は、キバナコスモス。夏の終わりから一足早く咲くコスモスで、11月中旬までと最も長く楽しむことができます。

ピンク色がおなじみのコスモス。和名をアキザクラといい、まさに春の桜に匹敵する美しさです。

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)3

なんとこのコスモス、苗から育てて一本一本手植えをして、高原を覆い尽くす花の絨毯を作り上げているときいて驚きました。花々はたくさんの人の手と愛が込められて織りなしているのです。

他にも約17品種のコスモスが咲き、10月上旬に最も見頃を迎え、訪れる人たちの目を楽しませてくれます。16万平方メートルの高原一体に広がるコスモスの美しさは、日本一の眺めとも言われています。

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)4

 
雄大な景色で開放的なので、おもわずごろんと転がってお昼寝をしたくなります。

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)5

あー、幸せ!

忘れてはいけないのが、秋の味覚。小林市には、秋に旬を迎えるフルーツもたくさん。

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)6

梨にぶどう。
生駒高原の近くで採れたてのフルーツは、口に入れるとじゅわっと果汁が溢れ、高原を歩いて乾いた身体に染み込みます。

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)7

そして、もう一つ驚くほど絶品な秋の食材が、こちら。

その2:生駒高原に咲き誇る、100万本にも及ぶコスモス畑(小林市)8

まいたけやちょっと珍しいヤマブシタケまで、木の子づくし。取材に伺った日はちょうど天ぷらにして試食をしていたのですが、あつあつの木の子を口にほおばると香りがふわりと鼻に突き抜けます。種類によって食感も違って、驚くほどの美味しさです。ついついたくさんの木の子を買ってバターソテー、炊き込みご飯など秋の味覚もたっぷり楽しみました。

9月中旬から10月末にかけて開催される生駒高原コスモスまつりでは、様々なイベントや物産市が行われるので、公式HPで事前にチェックしてから行くことをおすすめします。

キャンドルと灯篭でコスモスをライトアップし、より幻想的な光景を見ることができるナイトコスモスも予定されています。

花の駅 生駒高原

住所
小林市大字南西方8565
電話
0984-27-1919

 

その3:樹齢800年の去川の大銀杏。夜にはライトアップも!(宮崎市)

その3:樹齢800年の去川の大銀杏。夜にはライトアップも!(宮崎市)1

宮崎市から西へクルマで30分ほど走ると現れる、去川(さるかわ)の巨大なイチョウ。志布志からは1時間半ほどです。推定樹齢は約800年と考えられ、幹の周囲は約10m、高さ41mという大木です。国指定天然記念物にもなっていて、圧巻の一言。

その3:樹齢800年の去川の大銀杏。夜にはライトアップも!(宮崎市)2

去川の大イチョウは、島津藩初代島津忠久公が当時、鎌倉時代当初、薩摩街道であったこの地に植えられたものと伝えられています。

秋になると黄金色に色づき、たくさんの実をつける銀杏。カメラにおさまりきらない雄大さです。

その3:樹齢800年の去川の大銀杏。夜にはライトアップも!(宮崎市)3

11月下旬が見頃で、黄金色にそまった大銀杏は美しく、凛としています。わたしが二度目に訪れたときには、日没から20時までライトアップされている時で、とっても幻想的な空間でした。また時折、地域住民主体のイベントが開催され、子供達の元気な声が響き渡ります。

銀杏の葉が散ったあとは、まるでふかふかの絨毯のようでした。

近くには、厳しい取り締まりをしていたということで有名な「去川の関跡」や、関所の御定番を勤めた二見家が暮らしていた「二見家住宅」もあるので、ぜひお立ち寄りください。

去川の大イチョウ

住所
宮崎市高岡町内山3704-1

 
黄金色に染まる日南市の坂元棚田や、宮崎随一の紅葉スポットでもある日之影町にある見立渓谷など、まだまだ宮崎には秋らしい見所もいっぱいです。ぜひ、カメラを片手に足を運んでみてください

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