絶景Vol7アイキャッチ

もくじ

厳しい冬を迎えた北海道。厳冬期にもなれば白銀の世界へと変わり、氷点下の日も多くなり、北国らしい景観が広がります。今回はそんな北海道の中でも「さんふらわあ」の就航する苫小牧や観光の中心・札幌から比較的近い道央圏の、冬の大自然が織りなす絶景をお届けします。

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ブルーリバー上流の滝(美瑛町)

ブルーリバー上流の滝(美瑛町)1

美瑛町のブルーリバー、美瑛川は冬でも美しく、白い雪の中をコバルトブルーの川が流れる様は、多くの人をひきつけてきました。その美瑛川の上流、白金温泉地区にある白ひげの滝は、真上から美瑛川の青さと、まるでひげのように流れる滝を見ることができるとして人気を呼んでいます。

標高600メートルに位置する落差約30メートルの滝の水は、川の水が流れ込んでいるのではなく、岩の裂け目から地下水が流れ落ちていることによるもの。その水は、幅約40メートルにわたり、幾筋にもわかれて美瑛川に流れ落ちていきます。

この滝のすぐそばには、美瑛川に架かる人道橋があり、その上から滝壺を見ることができます。冬季には、ライトアップが行われており、夜になってもその美しい青さを実感することができます。

ただし、山の中の夜なのでたいへん冷えます。防寒対策をしっかりしてお楽しみください。すぐそばには温泉がありますから、冷えた体を温めるのも良いでしょう。

早朝の川霧と霧氷(美瑛町)

早朝の川霧と霧氷(美瑛町)1

早朝は氷点下を記録することの多い北海道ですが、特に旭川近郊では氷点下20°以下になることもしばしばです。放射冷却現象により氷点下30°近い気温を記録した早朝に撮影した風景がこちら。美瑛町市街地に近い、ブルーリバーで知られる美瑛川に架かる橋から撮影しました。

このように川の周囲で見られる川霧は、川の水温よりも冷たい空気が流れ込むことで発生します。ときに、市街地まで流れ込むほど大規模に川霧が発生しますが、川から離れるほどに霧が晴れてきます。

また、これくらい低い気温だと木の枝に氷がつく着氷現象が見られ、早朝になると真っ白の樹木が朝日に照らされて美しく輝きます。天気予報とにらめっこして、早起きの上、川霧+霧氷+朝日の3点セットを見に行ってみてください。

山の斜面に浮き出る文字(日高町)

山の斜面に浮き出る文字(日高町)1

日高町市街地からは、冬になると文字を覗かせる山があります。これは、かつて日高町の観光や林業の街であることのPR等を目的として「ヒダカ」の文字に見えるように植樹したもの。

夏には文字をはっきり見分けることは難しいのですが、冬になると広葉樹の葉が落ち、雪が斜面に降り積もることでコントラストがよりはっきりするため、日高町の市街地から視認することができます。

見どころポイントは、日高町市街の南を流れる沙流川沿い。西側を向くと、雪深い沙流川の後方にヒダカの山を望むことができます。

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雪原の丘(美瑛町)

雪原の丘(美瑛町)1

丘の町として知られる美瑛町は、どこを切り取っても絵になります。夏季には多様な緑色や茶色の畑がパッチワーク状に丘を彩り、バックにそびえる十勝岳連峰との共演が美しいことから、全国のカメラマンに愛されています。

そんな美瑛町は、冬景色もなかなか美しい! あのパッチワークの畑も、カラフルに彩られた花畑も雪が覆い尽くし、一面白銀の世界となりますが、波打つ丘だけは冬もそのまま。白一色の中でも、丘と別の丘との間に影ができることで、そのシルエットをバッチリ確認できます。

こちらも、ところどころにキタキツネなどの小動物が歩いた足跡を見つけることができます。これだけ広大で汚されていない丘の上であれば、我々人間も雪上を駆けてみたくなりますが、どこかの農家さんの私有地ですので入らないでくださいね。

泡立つ海岸(石狩市)

泡立つ海岸(石狩市)1

最後にご紹介するのは、海岸の冬景色です。北海道北東部のオホーツク海岸と違って、西海岸の日本海側は冬でも凍ることはありません。黒く冷たい波がどんどんと押し寄せてきます。

石狩市をはじめとする日本海側の海岸沿いでは、厳冬期の暴風波浪警報が発表されるような、荒れた天候のときにだけ見られる自然現象があります。それが「波の花」と呼ばれるもの。波打ち際で形成された白い泡が陸に向かって飛んでくるのです。波の花がふわふわと舞って飛んでいる様は、雪と違ってまた幻想的なものです。

この泡は温かいところに付着すると溶けて消えてしまうのですが、それと同時に生臭いツンとした匂いを発生させます。その正体は、実は海中の植物性プランクトンの粘液といわれており、岩場に何度も叩きつけられることで白い泡を作り出すのだそうです。

写真は、石狩市厚田地区の厚田川河口付近で、厳冬期の悪天候時に撮影したものです。波が白く泡立っており、砂浜には飛んできた波の花が見られますね。この日は立って歩くのが難しいほどの暴風。冬の風物詩、波の花を見学する際は十分注意してください。

道央の冬は、海、山、丘、川などさまざまな場所や環境のもとで、さまざまな冬景色を見せてくれます。みなさんも「さんふらわあ」に乗って、北海道の厳しい冬が生み出す美しき絶景を是非体感しにいらしてください。

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