鹿児島「天文館」で見つけた穴場グルメアイキャッチ

もくじ

鹿児島グルメといえば、黒豚、きびなご、しろくまが有名。ですが、それらは鹿児島以外でも食べられます。せっかく現地に行くのなら、現地でしか食べられないもの、地元の人が食べているものを食べたいと思いませんか? そこで今回、フェリーの到着地・志布志から無料のライナーバスに乗り、終着地の鹿児島中央駅からほど近い「天文館」という鹿児島一の繁華街で、アポなしグルメ取材を敢行!果たしてどんな穴場グルメが見つかるでしょうか!? 

≫新造船「さんふらわあ さつま」について詳しくはこちら

 

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう1

前日の夕方に大阪を出港した新造船「さんふらわあ さつま」が、鹿児島の志布志港に到着したのは翌午前9時前。船客なら無料で乗れるライナーバスの出発は午前9時30分で、終点のJR鹿児島中央駅に着いたのは、12時少し前でした。
まずは駅前の黒豚とんかつ店「とんかつ川久」で腹ごしらえ(いきなり表通りの定番グルメ、ベタですみません)。

とんかつ川久

電話
099-255-5414
住所
鹿児島県鹿児島市中央町21-13
営業時間
11:30〜14:30、17:00〜21:30(21:00L.O.)
休み
火曜
料金
上黒豚ロースカツ250g 2500円(写真のもの)、上黒豚ヒレカツ200g 2700円、上ロースカツ250g 1600円ほか

その後、軽く駅前を散策し、ホテルに早めのチェックイン。少し仮眠し、近くの銭湯(鹿児島の銭湯はほとんど源泉かけ流しの温泉!)に入ってサッパリした後、午後5時過ぎ、「天文館」へ繰り出しました。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう2

天文館へは、鹿児島中央駅から「鹿児島市電」に乗り、「天文館通」停車場で降りるのが便利です。降りると道を挟んで左右に大きなアーケード街があり、いかにも活気があります。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう3

が、今回は地元の人が足を運ぶ穴場グルメを探すのがミッション。アーケード街を離れ、路地へと足を踏み入れました。

さすが鹿児島一の繁華街。立ち飲み店から高級焼肉、スナック、バーまであらゆる業種の店が街のあちこちにひしめきあっています。全国の繁華街を歩いて来ましたが、店の数、種類の豊富さ、活気、どれも一、二を争います。

まだ時間が早いので、ナイトスポットはほとんど閉まっていますが、夜がふけると、ネオンも相当眩しくなるはず……。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう4

さて、ネオンが灯る前に、一軒目を見つけたいところ。路地のさらに奥へと足を進めます。するとそこで見つけたのが、こんな看板。

「魚処たぬき」

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう5

鹿児島といえば黒豚、薩摩地鶏など肉類ですが、海に面していますので、魚もきっと美味しいはず。小体ながら落ち着いた店構えは、料理の質の良さを期待させます。よし、ここにしよう!

ガラリと引き戸を開けて中に入ると、そこはカウンターとテーブルが数席の割烹料理屋さんでした。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう6

店主の嘉手納隆慶さんは、今の店の近くで大きな料理店を40年以上前から経営。7年前に“自分のペースでやりたい”とその店をたたみ、店名はそのまま、今の路地裏に店を構えたといいます。

“魚処”とあるだけに、当然こだわるのは魚。

「鮮度が良ければいいってもんじゃありません。それぞれ食べごろというのがあります。釣れたてより、少し寝かせたほうが美味しい魚も。それを見極めるのが料理人の腕」

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう7

その本領は「刺身盛り」で早くも発揮。本マグロ以外、すべて近海ものだそうです。アラ、アオリイカ、イワシは、ほどよく熟成され、旨みが乗っています。特にイワシは、今まで食べたことが無いほど濃厚な味わい。聞けば冷蔵庫で2日も寝かせて熟成させいたのだとか。イワシの刺し身といえば新鮮なまま活造りにするのが当たり前だと思っていたので、目からウロコです。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう8

お酒は鹿児島の芋焼酎を2種類ブレンドし、予め半々の水と混ぜて寝かせておいた、いわゆる「前割り」をぬる燗でいただきました。そのまろやかな味わいといったら、う〜ん、甘露!

「お次は焼き物でも試してみますか?」

ちなみにこちらのお店、料理のメニューはありません。どんなものがあるか、どんなものが食べたいか、ご主人と相談しながら決めることになります。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう9

しばらくして出て来たのは、「サワラの味噌焼き」。味噌は西京味噌ではなく、鹿児島の米味噌を使っているそう。ふっくらとした身に箸を入れると、プツッと音を立て、身からたっぷりの脂がほとばしりました。ちょうどお腹の部分。一口食べると、ホクホク、そしてジューシー。白身の淡白さと脂と味噌の甘みが絶妙にマッチします。これは美味しい!ますます前割り焼酎が進みます。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう10
路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう11

その後は、タケノコや根菜、切り干し大根を煮た「ニガダケのうま煮」や、醤油と塩で味付けを分けた「アオヤギとアゲマキガイ焼き」と続き、そろそろお腹もくちて来たころ、ご主人が「最後にスニでも食べてみますか?」と言いました。

スニとは“酢煮”のことで、鹿児島に古くからある家庭料理。保存のため塩漬けにしたイワシやサバなどを酢で洗って食べたのが始まりだそう。やがて酢で新鮮な魚を酢で煮て食べるようになりましたが、今は作る家も減った、幻の鹿児島家庭料理。そう聞いて食べないわけにはいきません。

「お願いします」

しばらくして出てきたのがこちら。

路地裏の老舗割烹で鹿児島家庭料理を味わう12

イワシ、豆腐、たっぷりの青ネギ、そして澄んだスープ。一口すすると、さっぱりとして、だけど深い旨みが口中に広がります。うまい! 思わず感嘆の声が出ました。酢で煮ているので生臭さが一切ありません。

「家庭では野菜をどっさり入れても美味しい。夏バテにもいいですよね」

このさっぱり感、飲んだ後にも最高でしょう。

いやいや、いきなり良い店を見つけてしまいました。

魚処たぬき

住所
鹿児島県鹿児島市山之口町9-47
電話
099-224-5666
営業時間
17:00〜22:30
休み
日曜
料金
料理についてはお問い合わせください。日本酒600円、焼酎1合500円、特製ブレンドお湯割り3合800円。予算目安7,000円

着物の薩摩おごじょが営むワインバーではんなりと

着物の薩摩おごじょが営むワインバーではんなりと1

すっかり夜の帳が下り、街にはネオンがまばゆく灯りました。

着物の薩摩おごじょが営むワインバーではんなりと2

ほろ酔い気分で路地裏を歩いていると、白いのれんのかかった雰囲気の良い店が……。

着物の薩摩おごじょが営むワインバーではんなりと3

少し開いた戸の隙間から中を除くと、カウンターの中で和服の女性が二人、立ち働いています。壁には「自然派ワインと夏おでん」──

着物の薩摩おごじょが営むワインバーではんなりと4

こちら、「◯彌(まるみ)」は、近ごろ鹿児島市内に増えつつあるというワインバー。

店主の石丸彌紀さん(写真右)は、「あえて焼酎は置かず、ワインと出汁を合わせるのがコンセプト。鹿児島は意外と一人で飲める店が少なくて、特に“アテ”を食べながら女性でもゆっくり飲めるお店をやりたいと思って始めました」

着物の薩摩おごじょが営むワインバーではんなりと5

ワインの他には日本酒なども。色々出していただいた中から、まずはさっぱりとした白ワインをいただきました。

着物の薩摩おごじょが営むワインバーではんなりと6

おでんはさっぱりとした京風で、これは当然ワインや日本酒に合うようにと考えてのことです。

壁にかかっているのは、明治から大正にかけて活躍した鹿児島出身の装幀作家・橋口五葉の版画。かの夏目漱石とも親しく、「吾輩は猫である」の装幀を手がけたのもこの人だそう。

そんな雰囲気のいい店で、うまいワインとうまいアテを楽しみながら、鹿児島の夜はますます更けていくのでありました。

◯彌(まるみ)

住所
鹿児島県鹿児島市東千石町10-5
電話
099-248-9499
営業時間
18:30〜23:00(入店は22:00まで)
休み
日曜・月曜・祝日(不定休あり)
料金
料理やお酒についてはお問い合わせください。予算目安5,000円。

≫新造船「さんふらわあ さつま」をもっと知りたい方はこちら

鹿児島おでんの人気店でついに角煮と対面!

鹿児島おでんの人気店でついに角煮と対面!1

「◯彌(まるみ)」から歩いて10秒。常連のお客さんから「鹿児島おでんの名店。ここ(◯彌)のとは違うから、まあ食べ比べてみてよ」と勧められたのが「分家 無邪気」です。

鹿児島おでんの人気店でついに角煮と対面!2

引き戸をガラリを開けて中に入ると、L字型のカウンターに、テーブル席が4つほど。“ザ板前”という感じの白衣の男性2人がカウンター内から「いらっしゃーい!」と、威勢のいい声で迎えてくれました。

こちらで出しているのは、鹿児島名物の「味噌おでん」。1品100円からで、玉子、コンニャク、豆腐、はんぺんなどおなじみのタネのほか、豚骨、黒豚ロースなどがあるのがいかにも鹿児島らしいですね。そろそろコッテリ豚肉が食べたかったので、玉子、豚骨、牛舌、ミンチボールを頼みました。

ちなみに豚骨(とんこつ)とは、豚の骨付きあばら肉をやわらかく煮たもの。薩摩武士が戦場や狩場で作り始めたといわれ、車座になる鍋を囲んで食べたのだそうです。

鹿児島おでんの人気店でついに角煮と対面!3

そして、出てきたおでんを見てびっくり! 黒い! 真っ黒と言っても過言ではありません。どれだけしょっぱいんだろうと、恐る恐る口に運んでみると……あれ、それほどでもありません。色は継ぎ足し継ぎ足しで煮詰まったものなのでしょう。とんこつダシに黒砂糖と白味噌を合わせた甘めの味付けが、鹿児島の芋焼酎とマッチします。ああ、やっぱりこういうのもいいなぁ。

分家 無邪気

住所
鹿児島県鹿児島市東千石町11-4
電話
099-222-4976
営業時間
17:00〜23:30(23:00 L.O.)
休み
第2・第4月曜
料金
味噌おでん盛り合わせ1人前600円〜、おでん単品100円〜、焼き物盛り合わせ600円〜、刺し身盛り合わせ1500円、生ビール500円

天文館一の鹿児島ラーメンでシメ!

これだけ食べたのに、やっぱり締めにラーメンが食べたくなるのは日本人の性(さが)なのでしょうか。

天文館一の鹿児島ラーメンでシメ!1

やはり「◯彌(まるみ)」の常連さんに聞いた「のり一」へ向かいました。

天文館一の鹿児島ラーメンでシメ!2

時間はすでに深夜11時近く。こんな時間なのに(こんな時間だから?)店内はお客さんで一杯です。

まずは食券を購入。「ラーメン」は中と大の2種類で、中は500円、大は550円です。どちらも値段的に大差ないので“大”がお得だと思いましたが、自主規制(最近メタボ著しい)で“中”にしました。でも、ついでに「焼酎」(150円)を頼んでしまうところが飲んべえなんだなあ……でも150円ですよ、150円!

天文館一の鹿児島ラーメンでシメ!3

カウンターに通され、食券を渡すと、すぐ出てきたのがお茶とたくあんとコップとちろりに入った焼酎。たくあんは焼酎のつまみでしょうか。渋い、渋すぎる!

焼酎をストレートでちびちびやっていると、おまちかねのラーメンがやってきました。

天文館一の鹿児島ラーメンでシメ!4

予想外に澄んだスープ。そしてもやしたっぷりのヘルシーな見た目。チャーシューも豚骨風の茶色ではなく、白磁のような美しい色です。

揚げネギの香りが漂うスープを一口すすってみると、鶏ガラベースのさっぱりした味で、これがさっき食べた味噌おでんと同じ鹿児島の料理か?と思うほど。博多のコッテリとしたとんこつラーメンとも違います。

実はこちらのお店、戦後すぐ台湾人にレシピを学び、昭和49年に開業。だから台湾風のあっさりとした味わいなのです。麺はまっすぐで喉越しがよく、するすると胃袋に落ちていきます。

まさに飲んだ後のシメにピッタリ!

のり一

住所
鹿児島県鹿児島市山之口町9-3
電話
099-222-4497
営業時間
11:30~14:00 、20:00〜翌3:00(金土は〜翌4:00)
休み
日曜
料金
ラーメン(中)500円、(大)550円、ゆで玉子50円、おにぎり50円、ごはん100円、ビール500円、焼酎150円

一晩で、魚からおでん、豚骨、ラーメンまで、鹿児島のご当地グルメを満喫しました。有名な郷土料理とは違った鹿児島の味。皆さんも「さんふらわあ」で志布志に行ったら、ぜひ鹿児島市内の天文館まで足を延ばしてみてください。

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