もくじ

「さんふらわあに、また乗ろう」と思っていただけるよう、お客さまが下船される際には丁寧に一礼することを心掛けているという、三等航海士の三輪さん。もともと甲板員として「さんふらわあ」に乗り始め、現在は航海士として活躍されています。 お仕事での心掛けと同様、優しく丁寧な語り口で日々の業務や志布志港近くのおすすめのお店などをお話しいただきました。

間近で見た入港シーンに感動し、「さんふらわあ」に乗ることを決意

「特別、船に思い入れがあったわけではないのですが、海は好きでした。父親と一緒にボートで磯釣りに出かけたりしていましたし。高校卒業後の進路を相談したら、『もし嫌だったら辞めればいいから』と、船の学校をすすめられました」

三輪さんは、地元・大阪の普通高校を卒業後、国立清水海上技術短期大学校へ進学。そして、およそ16年前に旧関西汽船に甲板部の甲板員として入社され、甲板長になることを目指していらっしゃいました。しかし4年前、当時乗船していた船の船長から熱心に声をかけられてオフィサー(職員)となり、航海士として再スタートすることを決意。現在はセコンド(二等航海士)へのステップアップを目標に活躍されています。

「大学校在学中、同じく関西出身の同級生と清水から帰省した際、一緒に神戸港へ『さんふらわあ』の着岸シーンを見に行ったんです。大きな船体がどんどん近づいてくる様子を間近で見て、すごく迫力を感じてワクワクしました。その時から“『さんふらわあ』に乗りたい”と思うようになりました」
「そんな体験をしたすぐ後、たまたま実家でアルバムを見ていたら、親と一緒に『さんふらわあ』に乗船していた写真を見つけたんです。小さい頃だったので、全然覚えていなかったし、親も何も言っていなかったのですが、もしかしたら潜在的な『さんふらわあ』の記憶とつながったのかな、と思うこともありました」
三輪さんと「さんふらわあ」が、お互いを引き寄せたのかもしれませんね!

安全な航行のため、気を張って出港準備

三輪さんは、出港の30分ほど前にはブリッジ(操舵室)に上がり、出港に向けた準備を始めます。
「出港前には、バラストの注排水を行ったり、船体の傾きを調整したりと、さまざまな準備を行います。エンジンルームとも連絡を取り、正常に動くか試運転を行うよう指示を出したり、周囲の船が航行ルート上にいないかなどを確認したり、ポートラジオ(港湾の安全かつ効率的な運用を支援する無線局)への出港時間の連絡や他船情報、気象情報の確認などを行ったり、やるべきことはたくさんあります」

安全運航のため、出港前は入念な確認作業が欠かせません。

救命設備や各種甲板機器の整備のほか、航海日誌などの記録や管理も三等航海士の担当です。また、船の航行に欠かせない“海図”の準備も三等航海士の仕事だそう。初めて目にする海図に興味津々の編集部スタッフに、「井上式三角定規」を使った方位角の描き方などを教えていただきました(海図の記入は二等航海士のお仕事です)。

海図には、海上保安庁から毎週発表される黒潮の位置なども記入。自船の位置は15分おきに記録します。

大阪南港から志布志港へ向かう場合、 “ラピュタの島”とも呼ばれる友ヶ島と淡路島との間を抜ける航路を通りますが、この周辺は航行する船が多く、気の抜けない海域とのこと。
「私たちはレーダーを見ながら周囲の船の動きを予測し、キャプテン(船長)に伝えます。友ヶ島を抜けて、あとは航海士に任せられるところまで来ると、キャプテンはその時の当直航海士に状況を伝えてブリッジを離れます」
夜を徹して航行するので、もちろん交代制。“パーゼロ・ゼロヨン・ヨンパー”と呼ばれる4時間おき(20時~0時・0時~4時・4時~8時)のワッチ※で、時にはオートパイロット(自動操舵)に設定して、安全に運航されています。

※ワッチ…航海当直業務のこと。「寝ずに監視する=Watch」が語源。

わかりやすく丁寧な車両誘導。下船時は心を込めて頭を下げる

お仕事の上で心掛けていることを、三輪さんに伺いました。
「たくさんのトラックや乗用車を載せて運ぶフェリー。車両甲板でのトラックやクルマの誘導を行うこともありますが、どこにどうやって駐車すればよいのかを、できるだけ丁寧に説明するようにしています。お客さまの中には、初めて乗船される方もいらっしゃいます。分かりやすく説明しないと、お客さまに怒られてしまったり、思わぬ事故に発展してしまったりする恐れもあります。『分かっているだろう』という気持ちで対応すると、表情や態度に出てしまいかねませんから」
着岸して、車両が下船する際には、やはり丁寧に一礼されるそうです。
「気持ちよく下船していただければ、また次回、いい印象で乗船していただけると信じてやっています」

車両甲板での誘導は、お客さまと接する数少ない機会でもあります。

長距離移動も、フェリーなら快適で有意義な時間が過ごせる

三輪さんが考えるフェリー旅の魅力や醍醐味とは、どんなものでしょうか?
「乗船時間が長いので、その分さまざまな楽しみ方ができます。大阪~志布志航路は太平洋を通るので、夜には満天の星空が、朝には日の出が眺められます。移動しながら宿泊できるので、時間を有意義に使えるのもポイント。毎日忙しくて、子どもと遊ぶ時間や家族とゆっくり話をする時間がない方も、クルマでの移動のように運転で疲れることもありません。特に、ファミリーや年配の方には最適ですよ」

志布志で味わいたい、特大カツ丼とコスパ抜群の寿司!

最後に、志布志港付近でおすすめのお店を教えていただきました。
「志布志駅近くにある『一本松食堂』の“メガ盛り”カツ丼は、カツがホントに大きくてビックリしますよ。もちろん、味もお墨付き。大満足の一杯です。もう一店、志布志港から車で25分ほど離れた宮崎県串間市にあるのですが『寿司虎(串間本店)』は、地元の方からの人気も高い回転寿司。好みのネタは目の前で握ってくれます。鮮度抜群のおいしいお寿司がリーズナブルに食べられますよ」
三輪さん自身、志布志港に到着しても次の出港に向けた準備などでなかなか時間が取れず、頻繁には食べに行けない…と残念がっていらっしゃいました。ぜひ、足を運んでみたい2店舗ですね。ちなみに『一本松食堂』は、チャンポンも人気メニューだそう。『寿司虎』は、串間以外にも鹿児島県鹿屋市や熊本市内などにも店舗があります。
終始笑顔でお話しいただき、その丁寧なご対応には、三輪さんの優しいお人柄が表れていました。

お客様に癒しと感動のひと時を。
船員一同心を込めた船旅をご提供します。

関西~九州航路 「フェリーさんふらわあ」はこちら

※「フェリーさんふらわあ」のWEBサイトへリンクします。

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