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はじめまして湯巡画報(ユメグリガホウ)のきいです。日頃、行ってきた温泉旅をイラストで綴るブログを運営しています。今回は「フェリーで行く湯巡画報」と題して5月中旬に3泊4日で旅した北海道での湯巡りを4回にわたってお送りいたします。
第1回は大洗港から苫小牧港まで「さんふらわあ」での船旅をレポートします。

 

 

 

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」1

19時45分出港のフェリーに乗るため、新宿から電車で約2時間半かけて大洗港に到着。乗船手続きを済ませ、「さんふらわあ」とご対面。思いのほかのデカさにビックリ。船体の端から端までが見えないのです。なんと全長が約200m、重さが1万3816トンもある走る巨大ホテル。そもそもこんなものが水に浮いてるっつうのが何よりビックリなんですが・・・。

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第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」2
第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」3

乗船時間がまさに夕食タイムなので部屋に荷物をおいて、早速レストランでバイキングを愉しんだ。和洋中とバリエーション豊富なバイキング。ローストポーク、ロールキャベツ、回鍋肉などの肉料理から、

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」4

サラダ類も充実。トマトとクリームチーズのサラダや生ハムサラダなど、思わず葡萄酒をいきたくなるメニューです。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」5

さらに食後のスイーツも充実。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」6

とりあえず僕は、セルフ式のサーバーで入れたチンカチンカの冷えたルービーでこの旅に乾杯。いまひとつセンスに欠ける盛り付けではありますが、この白皿の下のトレーがスゴイんです。船の揺れに耐えられるよう表面がベッタベタにラバー加工が施されていて、上に置いた皿は一切、滑りません。野球場にこのラバー加工を施して盗塁でヘッドスライディングでもしようものなら大変な事故につながるんだろうなぁ、なんて、ひとりニヤついたと同時に船がじんわり動きだした。出港時の何とも言えない独特な揺れが起き、食事中の客は固まり、中には笑いだすものもいた。さあ、出港です。これから約18時間の船旅です。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」7

食後、部屋に戻り一休みして、ひとっ風呂浴びに展望浴場へ。勿論、湯は温泉ではないが、やはり「湯巡画報」なだけにここはスルーできません。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」8

天井低めの奥行きある湯殿には15人ほどはゆったり入れるサイズ浴槽が鎮座。2槽に区切られたタイル張りの浴槽の縁には御影石が施される。奥側の浴槽はジェット噴流が可動していたので噴流口に腰部をあてて浸かってみたが、船の揺れで身体が左右に大きく振られ、腰部が噴流口から外れてしまうのだ。負けじと再び噴流口に身体を戻してはまた振られてしまう。その度に「だからぁ」とツッコミを入れながら身体を戻すという、ボケとツッコミを繰り返すゴキゲンな湯浴みができるのです。窓からの大海原の景色もステキです。

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第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」9

奥には2・3人サイズのドライサウナも完備。脱衣場にはうれしい給水用サーバーの設置もある。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」10

船内には北海道や茨城県の土産物などが並ぶ売店や子供向けの遊具のあるキッズランド等の施設もある。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」11

キッズランドの向いには、「さんふらわあ」乗船記念に船長服を着て撮れる記念撮影コーナーもある。マドロス気取りで「ハイ、チーズ!」

 

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」12

翌朝、日の出時間にデッキに繰り出した。思わず五十嵐浩晃の「ペガサスの朝」を歌いたくなるほどのステキな朝焼けでした。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」13

船体後部に雄々しい堂々たるオレンジの煙突は「さんふらわあ」の象徴のようです。朝焼けの風景にビシッと映えますね。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」14

今回利用したスーペリア・オーシャンビューのお部屋。定員4人までが宿泊でき、シャワー&トイレユニット、テレビ、冷蔵庫の設備のあるお部屋です。ほぼビジネスホテル的なシンプルな内装です。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」15

何より大海原を望める窓が付いているのがうれしい。本州東側の海岸を常に左側に観ながら船が走る。「金華山灯台」や本州最東端の灯台で知られる「とどヶ崎灯台」などの名所も通過する。常時、陸が見えるのは安心材料のひとつでもある。

他に「スイートルーム」や「プレミアム」などの専用バルコニーが付いたリッチなものからカプセル寝台の「コンフォート」や大部屋の「ツーリスト」までがある。若き日に利用したことのある大部屋タイプの部屋は、昔の雑多なイメージとは違い、現在では仕切りのカーテンが設置されており、ほどよいプライベート感が得られるのです。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」16

売店前にある2階分吹き抜けのプロムナードは幾度となく利用させていただきました。海を眺められる大きな窓が付いた寛ぎのスペース。夜は缶ビールを飲みながら旅先の計画をたてたり、翌日の朝食後、コーヒーを飲みながら文庫本を開いたりしていました。たっぷり時間がある時はスマホなんぞを置いて、ゆっくり読書にふけるのもいいもんですよ。

船旅ではゆったり優雅な時間が過ごせるのがいいですね。同じ北海道に向かう旅の初日、朝の飛行機便に合わせ、寝惚け眼で始発電車に乗って、あくせく旅先に向って前日までの仕事の疲労を残したまま旅をスタートする人が多いと思います。その点この船旅は前夜から目的地に向かい、ゆっくり湯に浸かり、ゆったり脚を伸ばして就寝、しっかり食べて翌日の昼には到着する。海風を全身で受け、大海原の水平線を眺めながら色んな妄想にふけったりしながら過ごすことで、前日までの仕事の疲労感は抜け、身体がリセットされ旅のスタートがきれるわけです。そして船旅は飛行機代を考えるととてもリーズナブルに思えるのです。

第1回「さんふらわあ乗船 出発進行!」17

ってなことを身をもって感じつつ、13時30分、苫小牧港に到着しました。いよいよ北海道 湯巡りのスタートです。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。

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