もくじ

2020年春頃から日本国内を席巻してきた新型コロナウイルス。その影響から、自宅で過ごす時間が大幅に増え、宅配便の荷物が増加したことがメディアなどで話題になりました。現在も、家庭向けの宅配便荷物をはじめ、商業、工業製品などさまざまな貨物を積んだ長距離トラックが、昼夜を問わず日本全国を走り続けています。
首都圏〜北海道および関西〜九州の計4航路で運航しているカーフェリー「さんふらわあ」は、人を運ぶだけではなく、多くの大型貨物トラックやコンテナトレーラーを海上輸送し、重要な社会インフラとして国内物流の維持・発展に貢献しています。

いろいろな貨物を大量に運べるカーフェリー

CO2削減に効果的!「さんふらわあ」は環境にやさしい輸送手段』で詳しくご紹介していますが、カーフェリーである「さんふらわあ」は、一般のお客さまだけではなく、たくさんの貨物も運んでいます。その種類は多種多様。家庭に届けられる宅配便の荷物のほか、企業が製品をつくるための素材、食品や飲料の原材料、工場から工場へ運ばれるような部品や中間部材、工場から出荷され各地へ送られる完成品などなど。トラックの荷台やコンテナの中には、普段の生活では目にすることのないようなさまざまな荷物が積載されているのです。
無人の乗用車などを輸送するサービスもあります。出発地の港で輸送する車を預け、車だけを海上輸送し、到着地の港で車を受け取ることができます。震災が発生した後に、工事車両などを無人輸送した実績があります。

トラック乗務員の疲れを癒す専用のドライバーズルームや大浴場

大人も、こどもも、ペットも!快適に過ごせるパブリックスペース8

「さんふらわあ」の客室は、一般のお客さま用とトラック乗務員の皆さま用のスペースに分かれており、多くのトラック乗務員が乗船されています。常に緊張感を持ってハンドルを握っていらっしゃる運送業のドライバーも、カーフェリーでのトラック移送中はゆっくりくつろげる時間。海を眺めながら汗を流せる大浴場で疲れを癒していただけます。頻繁に乗船されるトラック乗務員の方の中には、小さなカゴにシャンプーやボディソープ、ひげそりなどを入れた自分専用の『お風呂セット』をお持ちの方が少なくありません。

ドライバーズルームの例。シンプルながら快適な空間。テレビやエアコンも備え付けられてあり、運転の疲れを癒し、しっかり睡眠をとって下船後の仕事に備えることができます。

「さんふらわあ」の船内に設けられているトラック乗務員専用の『ドライバーズルーム』は、ほとんどの船舶で完全個室化されており、ぐっすり眠って身体を休め、プライベートなひと時を過ごせるようになっています。繁忙期には一般のお客さまもドライバーズルームを利用できる可能性があるそうです(※関西~九州航路のみ)。

一般のお客さまは立ち入ることができないトラック乗務員専用エリアには、個室のドライバーズルームのほかにも、レストランや浴場、談話室などがあります(船舶によって設備は異なります)。
トラック乗務員専用エリアやトラック乗務員のフェリー内での過ごし方などは、『トラックドライバーのお仕事に密着。「さんふらわあ」のドライバー専用エリアにも潜入!』でご紹介していますので、併せてご覧ください。

 
トラック乗務員専用レストランでは、一般のお客さま向けの船内レストランとは異なるメニューが提供されています。運転だけでなく、荷物の積み下ろしも行うため、トラック乗務員は体力勝負。料理長が、トラック乗務員の皆さまに感謝の気持ちを込めて、おいしくて仕事の活力になる料理をつくっています。

船舶による海上輸送は災害時や非常時の重要な物流インフラ

トラックだけの陸上輸送から、カーフェリーによる海上輸送と陸上輸送を組み合わせた海陸複合輸送へ転換する「モーダルシフト」は、CO2排出抑制という環境への負荷削減や、トラック乗務員の長時間の連続運転といった労働負担の軽減、労働環境の改善にも役立ちます(詳しくは『CO2削減に効果的!「さんふらわあ」は環境にやさしい輸送手段』を参照)。
その他にも海上輸送は、大規模な地震や台風などの自然災害によって主要な道路が通行できなくなってしまったときにも有効な輸送手段として活躍します。実際に、阪神淡路大震災や東日本大震災で陸上交通網に大規模な被害が発生し、陸送が困難だった際には、船舶による海上輸送を活用して、被災地や被災地の先にある場所へ貨物が輸送されました。

コロナ禍という緊急事態の状況下でも、荷物を運ぶトラック乗務員の皆さまに感謝

「さんふらわあ」の乗船クルーたちは、日々トラック乗務員の方々の姿を目にしています。世の中が大変な状況の中でも、私たちの生活や経済活動に欠かせない物流を止めることなく、たくさんの貨物を輸送されているトラック乗務員の皆さま。新型コロナウイルスのまん延防止に伴い、緊急事態宣言が発出され、多くの人が外出を自粛する状況下でも、物流を止めるわけにはいきませんでした。さんふらわあの乗船クルーたちは、「少しでも感謝の気持ちを伝えたい」という想いから、トラック乗務員の皆さまに向けたメッセージを船内に掲出してお伝えしました。

関西~九州航路の「さんふらわあ」船内に掲出したメッセージ。
マスク着用でも、心を込めたサービスは変わりません(首都圏~北海道航路)。
乗船中も飛沫感染を防ぐ取り組みが徹底されています(首都圏~北海道航路)。

首都圏~北海道航路

関西~九州航路

各航路の「さんふらわあ」では、毎日定期的に船内の消毒や清掃作業が行われています。

運航状況や新型コロナウイルス感染防止対策などは、首都圏~北海道航路および関西~九州航路のホームページでご確認いただけます。

「さんふらわあ」では、密を避けてソーシャルディスタンスを確保した移動ができます。自宅から車で乗船し、船内の個室を利用すれば、目的地まで他人との接触をさらに抑えた移動も可能です。
現在、乗船いただくお客さまには、公共スペースでのマスク着用、レストランでの手指消毒や使い捨てビニール手袋の着用など、感染防止対策へのご協力をお願いしています。今後、新型コロナウイルス感染者数の状況や国の方針などにより、感染防止対策の内容の見直しなどを行う場合があります。「さんふらわあ」をご利用・ご乗船いただく際には、各航路のホームページやSNSで最新の情報をご確認ください。

首都圏~北海道航路:新型コロナウイルス感染拡大防止対策

ドライバーにも環境にも優しい「さんふらわあ」で、
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