富良野の秀峰
前日からずっと好天だったこの日。朝はマイナス20度を下回り、シバレた。
日中は日差しに温められたが、それでもマイナス5度まで。ホント寒い一日だった。
放射冷却を生み出す澄み切った空に、秀峰の頂きが浮かび上がった。
田植えの頃
早苗が並ぶ水田は、好んで撮影する春の情景。
風が無い時は鏡のようになり、空が大きく拡がる。
夕陽と絡めてとシャッターを押したその時、窓に夕陽が落ちた。
並んで
海が間近に眺められる絶景駅として有名なこの駅。
住宅街にあるので、朝晩は通学客などで賑わう駅でもある。
夜の帳が下り、光が瞬きだした夕暮れの駅に、利用客が降り立った。
東の果てへ
道都札幌から東に400キロ余り、強風吹きすさぶ大地にはただ熊笹が広がるばかり。
あるのは果てしない大空と広い大地に、最東端・根室市へ続く鉄路だけ。
そして、列車だけから手に入れられる絶景がある。
燃える空
天気は下り坂。低く垂れこめた雲で夕陽は望めないと諦めかけていたこの日。
陽が水平線の下に隠れる頃、わずかな雲の切れ間から差し込んだ光が、息を呑むような情景を見せてくれた。
夕暮れ空が燃えていた。
夜に向かって
陽が暮れて夜に向かう頃。
夜間作業に備えて、除雪列車がライトを煌々と照らして通り過ぎていく。
人知れず鉄路を守る人たちが、日夜頑張っている。
丸山裕司(まるやまゆうじ)/鉄道写真家
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