もくじ
季節ごとに様々な姿を見せてくれる北海道の絶景。その美しさに魅入られて北海道に移り住んだのが鉄道写真家・丸山裕司さんです。今回は短くも美しい北海道の夏、その大地と鉄道が織りなす写真たちをご覧いただきましょう。
じゃがいもの花
カレーライスや肉じゃがなどで馴染み深い「じゃがいも」。そのほとんどは北海道で生産されたものです。初夏の頃、じゃがいも畑には淡い紫や桃色の花が咲き揃います。
北海道らしく、どこまでも延々と続くお花畑は見事なものです。
※撮影時などにじゃがいも畑には絶対に立ち入らないでください。シストセンチュウという非常に厄介な病害虫を媒介する危険性があるためです。
麦秋
植物が青々と成長する夏に、道内各地で褐色に色づく畑を目にします。秋捲きの麦畑です。雪に覆われて冬を越し、雪解けとともに成長したものが夏に収穫の頃を迎えます。
強い日差しに照らされる褐色の麦、緑の野山、そしてどこまでも広く青い空。そんな彩りの競演は、まさに北海道にしかない風景ではないでしょうか。
夏の海を眺めて
開け放った窓から、風を浴びつつ、青い海を見ながらの汽車旅はただただ、楽しい。
乾いた北国の風に短い夏を味わうひと時…。
紫陽花に囲まれて
うわあ、すごい!と思わず声を上げたこの公園。友人に紹介されて撮影に出向きましたが、思わずそう声が出ました。民家の庭先でもよく見かけますが、ここまでのものは今までありませんでした。
ご存知のように北海道には梅雨がありません。そして紫陽花の季節も本州より遅い7月なのです。
一瞬の花
札幌の夜空に咲く大輪の花。幾人の人が見上げる中、市電はいつものように街中を走っています。ちなみに今年2018年の札幌の大きな花火大会は真駒内が7月7日、中心部で行われる道新・UHBが7月27日です。
花火と市電、その一瞬と一瞬の組み合わせはなかなか実現せず、納得の一枚はいまだに撮影できていません。
ひまわり
有志の力で保存された赤電。もう走ることはないけど、季節の移ろいで周囲の情景は変化します。
訪れる度に見られるものは変化し、あちこちへ走っているような錯覚にとらわれます。
夏の盛り、緑肥用に植えられたひまわりが咲き誇っていました。
大地のテラス
北海道の短い夏は一瞬で駆け抜けていきます。一瞬だからこそ美しい、その風景の中を走る列車たち。みなさんもぜひ夏の北海道にお越しください。
丸山 裕司(まるやま ゆうじ)/鉄道写真家
大阪出身、北海道に魅せられ移り住み、仕事の合間に「線路際の四季」(blog)を撮り続けています。北海道鉄道観光資源研究会所属、道内の鉄道車両や遺構などを観光資源化すべく助言や支援する活動を展開中。来年春、開業予定の「道の駅あびらD51ステーション」に設置するキハ183をクラウドファンディングで購入し保存・活用に向けて活動中。
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