絶景vol5アイキャッチ

もくじ

季節ごとに様々な姿を見せてくれる北海道の絶景。その美しさに魅入られて北海道に移り住んだのが鉄道写真家・丸山裕司さんです。今回は様々な彩りに包まれた北海道の秋、その大地と鉄道が織りなす写真たちをご覧いただきましょう。

黄金色の大地

黄金色の大地1
和寒町・宗谷線:和寒~東三線 2014年9月撮影

上川地方は有数の穀倉地帯。広い大地に水田が広がります。
まもなく収穫を迎える大地は、降り注ぐ光で黄金色に輝きます。
撮影場所は水田を見下ろす国道から。足元は四季折々に違った素敵な情景が見られる場所です。

コスモスに囲まれて

コスモスに囲まれて1
美瑛町・富良野線:北美瑛~美瑛 2008年9月撮影

早い所では8月下旬から咲きだすコスモス。繁殖力が強いのであちこちで見られます。
この場所では線路際にも咲いており、夕方の斜光線で花の色が浮かびあがります。

花の位置まで視点を下げ望遠レンズで眺めると、いつもとは違った光景が広がりました。

稲穂を垂れて

稲穂を垂れて1
新十津川町・札沼線:下徳富~新十津川 2016年10月撮影

秋の青空、すっきりと晴れ上がる日は本当に心地よい日和。
有数の稲作地帯である沿線は、広々と水田が広がります。
おいしい新米が食べられるのも間もなくです。

そしてここは、酒造好適米の栽培が盛んな地域で、最近話題となっている道産酒の原料となります。

玉ねぎ畑

玉ねぎ畑1
北見市・石北線:相内~東相内 2017年10月撮影

沿線の北見地方は日本一の玉ねぎ産地。その生産量は、全国の約4割にあたります。
収穫時期になると玉ねぎが一杯に詰められたスチールコンテナが、畑に数多く並べられます。

サイズ別に分けられ箱詰めされたものは、春までに少しずつ「玉ねぎ列車」と呼ばれる貨物列車に乗って消費地へ向かいます。水分量が少ないことによって長持ちし、長期保存が行くこの地域ならでは特徴です。

錦秋の湖を見下ろす

錦秋の湖を見下ろす1
七飯町・函館線:大沼公園~赤井川 2015年10月撮影

展望台のある頂上まで車で行くことが可能な「日暮山」。正面には駒ケ岳、足元には大沼国定公園が広がるなど絶景が楽しめる場所です。その道のりは急な坂で見通しが効かない山道ですが、頂上からの眺めは目を見張るものがあります。

大地が秋色に覆われた大自然のパノラマの中に、一瞬だけ列車が光りました。

朝日に輝く

朝日に輝く1
清里町・釧網線:緑~札弦 2007年10月撮影

秋も深まり葉を落とした木々が多くなる頃、紅葉の最終走者・カラマツが色づき出します。
特に道東の大地には数多く見られ、黄色く、時には黄金色に輝くさまは、とても美しいものです。

ぐっと冷え込んだ晴れた日。朝日に照らされ、カラマツの彩りはより鮮やかに美しくなっていました。

谷間の朝

谷間の朝1
夕張市・石勝線:清水沢~鹿ノ谷 2016年10月撮影

秋が深まると朝晩にはぐっと冷え込む日が出てきます。
寒さに負けないぞと我慢していたストーブを、点けようか点けまいかと悩ましい日々となります。

この日は急に冷え込んみ辺りを霧が漂う中、色づいた木々が深い谷間にようやく差し込んだ朝日で浮かび上がり、幻想的な情景が広がりました。

素晴らしい風景の中を走る車両たちを写真に収めることは楽しいことですが、残念ながら最近、鉄道撮影のマナーについて話題に上ることが増えています。北海道に限らず、以下のことを守って撮影することをお願いいたします。

  • 鉄道用地や私有地など立ち入りが禁止されている場所には立ち入らないようにしましょう。花畑や牧草地などに入るのもご法度です。
  • 車を駐車する場所には配慮し、交通の妨げにならないよう駐車しましょう。
  • 線路横断や通行はしないようにしましょう。遅れや変更、貨物列車など、時刻表に表記がない時に列車が来ることがあります。
  • 先に撮影者や地元の方が居られた場合には、ぜひ挨拶をしましょう。お互いが気持よく撮影できることにつながります。
  • 北海道の秋は短く、すぐに冬の気配が漂い始めます。秋ならではの豊かな色彩に会いに、みなさんもぜひ北海道にお越しください。

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