九州今どきスポットVol.2アイキャッチ

もくじ

「さんふらわあ」が到着する大分県と鹿児島県の間にあるのが「日本のひなた」宮崎県。全国2位の快晴日数で、南国らしい青空のイメージが強いのですが、6月は驚くほどの雨量です。宮崎に移住してきた方に、「実際に住んでみて驚いたことは?」と尋ねると、かなりの高確率で「梅雨時期の雨がやばい(笑)」といいます。まるでバケツをひっくり返したかのような日も。
そんな宮崎の雨の日でも楽しめるおすすめスポットや、この時期だけしか食べられないおすすめグルメをご紹介します。今回は鹿児島県の志布志からアクセスしやすい場所が中心です。
※最新の営業状況については、各店舗・施設のホームページ等にてご確認ください。

世界に2つしかない「アポロ月面着陸船イーグルの模型」を見よう

世界に2つしかない「アポロ月面着陸船イーグルの模型」を見よう1
宇宙にいった気分で撮影

大雨の日は、外を歩くことも億劫になってしまいますよね。そんなときには、こちら。志布志港から車で約1時間半、宮崎駅から徒歩2分という場所にある宮崎科学技術館は、雨の日でも1日楽しめる場所です。

日本ではここだけでしか見ることができない貴重な展示物があります。それが、1969年7月にアメリカが人類初の月に着陸したアポロ11号に搭載されていたイーグルの実物大模型。他にもエネルギーの仕組みや物理現象など体験をとおして学べる施設がたくさんあるので、子供から大人まで楽しむことができます。

世界に2つしかない「アポロ月面着陸船イーグルの模型」を見よう2
宮崎駅からも見える大きなドームが目印
世界に2つしかない「アポロ月面着陸船イーグルの模型」を見よう3
H-Iロケット実物大模型

また、こちらのプラネタリウムは、ドームの直径が27メートルと世界最大級なんです。その日の夜、宮崎で見える星空を映し出してくれるので、「雨で星を見ることができない」という日も、夜空を楽しむことができます。スタッフさんのなかでは、「カップルにおすすめのシート」という場所もあるらしく、こっそり聞いたら一番ロマンチックな席を案内してくださるかもしれません。

<編集部コメント>
科学を体験できる宮崎科学技術館は、天文学をメインにしており、「コスモランド」の愛称でも呼ばれています。子供向けの体験イベントが随時開催されていますが、事前に予約が必要なものがほとんどなので、宮崎県を旅行することが決まったら早めに申し込みましょう。
幼児から大人まで参加できる「星空教室」は、プラネタリウムで星について話を聞き、屋外で望遠鏡を使った天体観望を行うイベント。もし雨が降っても、代替の工作教室などが行われます。
宮崎駅前のランドマークにもなっているプラネタリウムの大きなドームは、九州では一番大きく、なんと世界でも5番目(兵庫県の姫路科学館のプラネタリウムと同順)の大きさを誇ります。ちなみに世界最大のプラネタリウムは、愛知県の名古屋市科学館のものです。
館内外に約100点の常設展示があり、その中にも子供が楽しめるものがいくつもある宮崎科学技術館。地元・宮崎でもお出かけスポットとして人気で、SNSや口コミサイトでは実際に訪れた多くのユーザーから高評価レビューが書き込まれているスポットです。
宮崎駅をはさんで逆側にはホテルが多数あるので、1日中遊んで宿泊するのもおすすめです。

宮崎科学技術館

住所
宮崎県宮崎市宮崎駅東1丁目2番地2
営業時間
9:00~16:30(入館は閉館の30分前まで)
定休日
毎週月曜日(祝・休日は除く)、祝日の翌日(土日祝・休日は除く)、12/29~1/3
料金
高校生以上760円、4歳〜中学生310円(展示室+プラネタリウム)

雨の日は迫力倍増。伝説が残る「ままこ滝」を見よう

雨の日は迫力倍増。伝説が残る「ままこ滝」を見よう1
雨の日で水量が増したままこ滝

「雨に濡れてもいいから楽しみたい!」というアウトドア派な方におすすめのスポットが、こちら。小林市のすきむらんど内にあるこの滝の正式名称は、「須木の滝」。幼女と継母の魂が眠るという伝説が残っていて、通称、「ままこ滝」と呼ばれています。

昔から景勝地として知られているままこ滝は、わざわざ訪れる価値のあるフォトスポット。それが雨の日になると水量が増し、小野湖に水しぶきをあげて落下する滝の姿は、よりダイナミックです。また、すきむらんど自体が広く、ホテルやレストランもあるので宿泊、温泉、食事と楽しむことができ、いろいろなアクティビティやイベントなどを体験できます。雨に濡れて冷えた身体を、温泉で温めるなんていうのも最高です。志布志から霧島方面に向かう方は、ほんのちょっと寄り道するだけで、宮崎の豊かな景色も楽しむことができます。

もちろんお天気と相談しながら、くれぐれも無理はなさらずに!

<編集部コメント>
志布志港から「ままこ滝」へは、車で約1時間40分、霧島神宮のエリアからなら1時間ほど、宮崎市街地からなら1時間20分ほどのアクセスです。霧島温泉郷の温泉宿や宮崎市内のホテルに1泊して出かけるのもいいでしょう。真夏には、涼を求めてたくさんの観光客が訪れ、口コミなどでパワースポットとしても人気。山歩きやトレッキングが趣味の方には、鹿児島県と宮崎県の県境にある韓国岳(からくにだけ)や高千穂峰に登る前後に訪れるのもおすすめです。

「すきむらんど」は、子供から大人まで自然の中で遊べるレジャー施設。雨が降っていなければ、アウトドアアクティビティを体験できます。バンガローや1棟貸切型の古民家宿「かやぶきの宿 かるかや」での宿泊、九州で最初にオープンしたフィンランド式サウナを備えた天然温泉施設「かじかの湯」、地元須木のブランド米と地産地消の具材を使ったおむすびが味わえる「おこめ処 お結びや」などもあるので、雨が降っても退屈することはないでしょう。温泉・宿泊・グルメなど、宮崎県の魅力を満喫してください。施設の敷地内にある、ままこ滝を一望できる「すきむらんど大つり橋」もおすすめです(有料)。

須木の滝(ままこ滝)

住所
宮崎県小林市須木下田412-6 すきむらんど内

雨の日はさらに風情が増す。飫肥の城下町を歩こう

雨の日はさらに風情が増す。飫肥の城下町を歩こう1
雨の日の飫肥城の門前

雨の日にでもこんな絵になる場所だと、お気に入りの傘をさして歩きたくなります。そんな場所が、九州の小京都ともいわれる日南市飫肥の城下町。昔からの暮らしが息づくこの町は、いつ訪れても美しく、景観を大事に守り続けていることを感じます。こちらも志布志から車で1時間ほど。

飫肥城下町には、古民家を改装した1棟貸の宿「季楽」や羽釜で炊いたごはんが楽しめる「伊東邸」など風情のあるスポットも多数あり、賑わっています。また飫肥城は、城域のなかに小学校があるという、ちょっと珍しい城址。雨にも負けない元気な子供達の挨拶で、気分はあっというまに晴れやかになります。

雨の日はさらに風情が増す。飫肥の城下町を歩こう2
古民家を改装した季楽
(写真提供:KirakuJapan合同会社さま)
雨の日はさらに風情が増す。飫肥の城下町を歩こう3
羽釜で炊くごはんが魅力的な伊東邸

<編集部コメント>
飫肥(おび)城址は、宮崎県や近県在住の方、城好き・歴史好きの方には知られている、日南市の隠れた人気観光スポット。石垣が美しい城下町です。雨にそぼ濡れた石垣と木々の青々とした葉の色のコントラストが、なんとも郷愁を誘います。
飫肥城下町では、町あるき・食べあるきをお得に楽しめる「あゆみちゃんマップ」という商品引換券が5枚付いたマップを販売中。飫肥城観光駐車場チケット販売所と飫肥駅「にちなん屋」で購入可能です。お土産物、レストラン、喫茶、スイーツ、お酒など、城下町の多くの店舗・施設が協賛しているのでおすすめです。
飫肥城下町保存会のホームページでは、着物を着て散策できる着付サービス(要予約・有料)が紹介されています。雨に濡れた城下町の風景と着物の組み合わせは、この上ないフォトジェニック。インスタ映えします。

飫肥エリアでは、戦国時代から江戸時代にかけて、優れた新刀の刀工が名刀を造りました。代表的な刀工として、田中国広(堀川国広)、井上国貞(親国貞)、井上真改(二代目国貞)などが挙げられます。飫肥城歴史資料館には、飫肥藩伊東家や家臣達に伝わる刀剣や武具、古文書などが展示されています。
ちなみに室町時代末期には、薩摩国(現在の鹿児島県)の戦国大名島津氏の一族で志布志城主だった新納忠続(にいろただつぐ)が飫肥城に入城しています(忠続はその後再び志布志へ移ります)。

「季楽 飫肥 勝目邸」での宿泊は、素泊まりもしくは朝食付きが選択可(宿泊日によっては素泊まりのみ)。朝食は、宿から歩いたところに位置する、明治初年に建築された薬問屋「小玉家」を改装し、ギャラリー兼お食事処として営業する「ギャラリーこだま」で提供されます。

「武家屋敷 伊東邸」のレストラン「おび茶寮」では、地元・宮崎の厳選した食材を使った料理が食べられます。カフェメニューも充実。ちょっとした仕掛けが楽しめる人気の甘味「雲隠れぜんざい」や、ごま油と隠し味の塩が絶妙なバランスの「ごま塩バニラ」など、和スイーツが味わえます。宮崎県産有機抹茶を使用した抹茶は、飫肥の風景にマッチします。

飫肥城址

住所
宮崎県日南市飫肥10丁目1-2
営業時間
9:30~16:30

季楽 飫肥(勝目邸)

住所
宮崎県日南市飫肥6-7-10
電話番号
0987-27-3171
宿泊可能人数
最大6 人
チェックイン
15:00~21:00
チェックアウト
11:00

武家屋敷 伊東邸

住所
宮崎県日南市飫肥8-6-10
電話番号
0987-55-8010
営業時間
11:00~17:00(ランチ営業11:00~15:00)※夜の営業は完全予約制。
定休日
火曜日(祝日およびクルーズ船寄港日の場合は翌日)

そして、旅の醍醐味は、やっぱりここでしか食べられないグルメ。6月、この時期だからこそ美味しい食をご紹介します。

この時期しか食べられない旬のフルーツ&野菜を味わいつくそう

この時期しか食べられない旬のフルーツ&野菜を味わいつくそう1

5月から6月にかけて旬の果物が、マンゴー。高級な果物のイメージも強いですが、道の駅や地元のスーパーなどでは、1個1000円くらいから手に入ります。ブランドでなくても、糖度も高く、ジューシー。香り高く、がぶりとかぶりつくとやみつきになります。

他にも、6月のこの時期にしか食べることのできないおすすめのスイーツがあります。それが、こちらのとうもろこしのソフトクリーム。川南町にある地産地消のお料理を楽しめるお食事処「赤坂」でいただくことができます。

この時期しか食べられない旬のフルーツ&野菜を味わいつくそう2
とうもろこしの旨味がぎゅっとつまったソフトクリーム

川南町尾鈴の大自然で育ったとうもろこしをまるごと使っていて、とっても濃厚。着色料、香料、添加物を一切使用せずにつくっているので、子供達も安心して食べることができます。たった1ヶ月だけしか食べることのできない、幻のソフトクリームです。ここは、志布志からだと車で2時間ほどかかりますが、わざわざ訪れる価値ありです。日向や延岡方面に向かわれる方は、休憩スポットにもおすすめです。

お食事処 赤坂

住所
宮崎県児湯郡川南町大字川南13613-21
定休日
不定休

<編集部コメント>
宮崎産マンゴーを使ったこの時期限定のスイーツは、地元の多くのお店で提供しています。中でも、宮崎県オリジナルブランドの高級マンゴー「太陽のタマゴ」を贅沢に使ったパフェは、宮崎市内を中心に、県内に点在しています。冷凍ではない、フレッシュな完熟マンゴーが食べられるのは、6月いっぱいくらいが目安。見つけたら、ぜひ食べてみてください。とろけるような食感と驚くほどの甘味は、忘れられないおいしさになることでしょう。

ラッキーなことに「梅雨時期のつかの間の快晴にあたった!」って日は、やっぱり宮崎の夏を先取りして楽しみましょう。そんなときには、こちらへ。

ビーチサイドを味わいつくそう!「Aoshima Beach Park」

ビーチサイドを味わいつくそう!「Aoshima Beach Park」1

2018年に4回目の開催となったAoshima Beach Park(青島ビーチパーク)は、年々、来場者が増えている人気スポット。青島のビーチサイドの楽しみ方が無数に広がりました。そして2022年4月下旬からは、期間限定ではなく通年営業となりました。

ビーチサイドを味わいつくそう!「Aoshima Beach Park」2
青島の海を眺めながら
ビーチサイドを味わいつくそう!「Aoshima Beach Park」3
こだわりの飲食店がずらり

2018年は、5つのコンテナが並び、絶品のピッツアをはじめポキボールやエスニック料理などの飲食店や雑貨店が並びました。ヨガやSUPクルージングなどイベントも盛りだくさんでした。

ちなみに青島は先ほど紹介した飫肥城から車で1時間弱。セットで回ってみてはいかがでしょう。古来の日本美とまるで海外のような空間。対照的な宮崎を楽しめますよ。

<編集部コメント>
紹介している内容・写真は2018年のもの。2015年に期間限定でオープンして以来、Aoshima Beach Parkは、宮崎の夏の風物詩として毎年人気を博し、ついに2022年より通年営業となりました。2023年4月現在、「uminoie」のみ常設で通年営業中。海を眺めながら、コーヒーや軽食が味わえるオシャレなカフェです。
Aoshima Beach Parkでは、時期によって、さまざまなイベントが開催され、ポップアップストアやキッチンカーなどの出店があり、青島の美しいビーチを盛り上げます。
また2022年4月には、Aoshima Beach Parkのすぐ隣に、Aoshima Beach Village(青島ビーチビレッジ)がオープン。レストラン「LDK」では、モーニングからランチ、ディナー、テイクアウトも提供し、時期によってビアガーデン営業もあります。BBQ(バーベキュー)エリアでは、昼も夜も最大4時間滞在OK。プール・サウナエリアではラグジュアリーな時間を過ごせます。そして、「ホテルにもできる別荘」として注目されているNOT A HOTEL AOSHIMA(ノット・ア・ホテル青島)も隣接しています。

Aoshima Beach Park

住所
宮崎県宮崎市青島2丁目233番地
営業時間
時期により変動
定休日
水曜日(uminoie)

大分からも鹿児島からもアクセスしやすい「日本のひなた」宮崎県。雨の日も晴れの日も、おもいっきり「あなたなりの宮崎の旅」を楽しんでくださいね。

「さんふらわあ さつま/きりしま」が
運航する大阪~志布志航路。
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